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「イオン」「イオンスタイル」約290店舗にて不要となった衣料品の分別回収を実施

  • 2024.5.24
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チクマは、イオンリテールと連携し、一般家庭で不要となった衣類を回収したものを、リサイクルし衣料品や新たな資源として生まれ変わらせる取り組みを実施する。

「イオン」「イオンスタイル」約290店舗にて、5月24日(金)~6月9日(日)の17日間、衣料品売場に回収ボックスを設置し、不要になった衣料品を「綿100%」「ポリエステル100%」「その他」の3つに、消費者自身が分ける、分別回収を実施する。

服を通して、生きる力や豊かな心を育む

繊維商社であるチクマは、1995年に「環境推進室」を開設し、環境対応ユニフォームの普及に取り組んでいる。使用済みのPETボトルを繊維に再生利用したユニフォームの導入をはじめ、2004年には環境大臣が認定している「広域認定制度」の第一号認定の企業となり、2014年には、北九州市に官民一体型古着リサイクル事業で回収・リサイクルした衣服が、累計1,465万点以上に達している。「ユニフォームをゴミにしない」を合言葉に、ユニフォームのリサイクル推進に努めている。

同社は、衣服を通して、コミュニケーションやマナーなどの社会性、環境問題、健康や安全、国際性や様々な文化等に対する理解を深め、「生きる力」や「豊かな心」を育もうという取り組み「服育」をすすめる。この取り組みは、2004年にチクマが提唱し、教育関係を中心にファッション、環境関連の業界などに広がっているという。

効率的な衣類回収・リサイクルスキームを実現

昨今、温室効果ガスによる地球温暖化や海洋汚染といった環境破壊が深刻化しており、世界中で対策が急がれている。繊維産業においても、衣類の大量廃棄問題や、製造工程におけるCO2排出量などの環境負荷がクローズアップされるなど、サステナビリティ課題の解決が急務となっており、特に廃棄量のうち多くの割合を占める、一般家庭で不要となった衣類の有効活用が望まれている。

しかし、衣類回収・リサイクルには様々な課題があり、未だ大部分が再利用されることなく一般廃棄物として埋立て、あるいは焼却処分されている。

チクマノループとは、北九州市と、同社の関連会社であるエヌ・シー・エス(以下、NCS)との官民共同による「古着回収リサイクル事業」だ。チクマはイオンリテールと連携し、衣類の素材別回収を、チクマが提唱する「服育」理念とともに消費者へ発信する事とした。

今回この事業で、イオンリテール内に衣類の素材別回収BOXを設置し、消費者自らが素材選別を行うことで効率的な衣類回収・リサイクルスキームを実現。衣類のサーキュラーエコノミーの実現を視野に入れ、回収された一般家庭で不要となった衣類は、NCSにて自動車内装材料にリサイクルされたり、適切なリサイクル手法によって再び繊維原料に戻されたり、新たな製品に生まれ変わる。

この機会に、チクマとイオンリテールの連携による衣料品回収の取り組みをチェックしてみては。

チクマ:http://www.chikuma.co.jp チクマリサイクルシステム:https://www.recycle-system.com 服育Web:https://www.fukuiku.net

(江崎貴子)

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