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まだ汚れている食器を洗い直しただけで「嫁いびりされた(泣)」【過剰反応する嫁】に愕然!さらに?

  • 2024.5.24
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嫁いびりはもちろん良くない行為ですが、実は姑本人にはいびっているつもりがない場合もまれにあります。嫁と姑の嫁いびりに対する認識の違いによって、深刻な嫁姑問題に発展することも。今回は筆者の知人Kさんに聞いた、嫁いびりに関するお話です。

画像: まだ汚れている食器を洗い直しただけで「嫁いびりされた(泣)」【過剰反応する嫁】に愕然!さらに?

息子の結婚

当時Kさんは女手ひとつで育てた息子さんが結婚し、お嫁さんも承諾してくれたため、Kさんと息子さん、お嫁さんの3人の同居生活がスタートしたばかりでした。

フルタイムで仕事をしているKさんの代わりに、家事は全て専業主婦になるお嫁さんがやってくれるとのことで、Kさんは心から同居を嬉しく思ったそうです。

ですが、お嫁さんは今まで実家暮らしであったため、家事の経験がなく、Kさんが色々と家事を教えることに。

正直言ってお嫁さんは大雑把であまり几帳面な方ではなく、何事もきちんとこなすのが好きなKさんには口を出したくなるようなことが多々ありました。

その度に「せっかく同居してくれているから」とお嫁さんには伝えず、掃除などはKさんがそっと後からやり直すこともあったのです。

そして同居してから1年後、徐々にお嫁さんの本性が現れだしたのです。
「あら、全部繋がってる」
ある日の夕食で、お嫁さんが切った大根の漬物が完全に切れておらず、Kさんが一枚箸でつまむと、蛇腹のように全部くっついてきました。
「すみません、切ってきます!」
お嫁さんは慌てて漬物の器を持ってキッチンへ。
「あれ、どうした?」
息子さんの声でKさんがお嫁さんの方を見ると、お嫁さんがしくしくと泣いているのです。
「え、私なにか悪いこと言った?」
「いえ……ただ、全部繋がってるなんて言われたら、遠回しに私の包丁遣いが下手って言われてるのかと」
「いやいや、そうは言ってないじゃない。ただ繋がってるなって思っただけよ」
「本当は私の料理が下手だって言いたかったんじゃないですか? それなら直接言ってくれたらいいのに」
Kさんと息子さんは困ってしまい、思わず顔を見合わせてしまいました。
「本当にそんなつもりはないのよ」
なんとかお嫁さんをなだめて、その場は収まりました。

嫁いびりに過剰反応

その一件をきっかけに、お嫁さんはKさんが何か言うたびに「お義母さん、それは嫁いびりですか?」としくしく泣きだすようになってしまいました。

お嫁さんが洗ったお皿の汚れが落ちきっていなかったので、後で洗いなおしたら「言ってくれれば洗いなおしたのに」と泣き、次に同じことがあったときに洗いなおしをお願いしたら、「それぐらいやってくれてもいいじゃないですか」と泣かれてしまいます。洗濯物で色移りを防ぐために分けるようお願いしたときも、同じように嫁いびり扱いされてしまいました。

Kさんはほとほと疲れ果ててしまい、お嫁さんが出かけている時に息子さんと話し合うことにしました。
「ねえ、やっぱり同居なんてしない方が良かったのかしら」
「その話なんだけど、実は」
息子さんが言うには、お嫁さんの育った実家も同居で、母親が祖母にいびられているのを見て育ったことから、嫁いびりに敏感になっているというのです。

「事情はわかったけど、このままでは私もやりづらいわ」
「俺からも言っておくから、母さんもあんまり刺激しないようにしてくれよ」
「そうねえ、気を付けるわ」

実家への電話を聞いてしまい……

しかしそれからも、Kさんがちょっとしたことを注意すると、お嫁さんがすぐに「嫁いびり」と泣きながら大騒ぎするというパターンは変わりません。

「困ったなあ……」
Kさんがもう何も言うまい、と思って注意しないでいると、今度は「何か言いたいことがあるんじゃないですか」と言われてしまいます。

これが俗に言う嫁姑問題なのか、とKさんは悩み、家であまりお嫁さんと顔を合わせないようにするしかありませんでした。

「母さん、今帰り?」
ある日の夕方、仕事帰りのKさんは駅で息子さんとバッタリ会って、一緒に家に帰ることになりました。
「今日はずいぶん早いのね」
「ああ、ノー残業デーなんだよ」
2人で他愛のない話をしながら玄関のドアを開けると、誰かと電話をしているらしいお嫁さんの声が聞こえました。
「そうなのよ、もうお姑さんが細かくて困っちゃう! お母さんの気持ちがわかったよ」
どうやら実家のお母さんと電話をしている様子。Kさんと息子さんは玄関で立ち止まり、「ただいま」と声をかけるタイミングをうかがっていました。

「あのクソ姑、めちゃくちゃ嫁いびりしてくるんだよ! まあ泣いてるふりしたら謝ってくるから楽勝だけどね。嫁いびりってほんと最低だよね!!!」
気を遣っているつもりなのに、クソ姑とまで言われてしまうのか、とKさんはショックを受け、そのまま玄関に座り込んでしまいました。

「おい、被害妄想はいいかげんにしろ!」
息子さんは大声をあげながら家の中に入っていきます。

まさか聞かれているとは思わなかったのでしょう、お嫁さんが何か言い訳をする声が聞こえましたが、Kさんはそのまま自分の部屋にこもりました。

同居したのが間違いだったのかと、Kさんは息子さんに別に暮らすことを提案しましたが、結局息子さん夫婦はこのことがきっかけで離婚することになったそうです。

Kさんは気を遣っているつもりでも、お嫁さんは嫁いびりだと感じていたのかもしれません。何をもって嫁いびりと判断するかという明確な基準はありませんが、あまりに過敏すぎるのも考えものですね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子

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