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「7人で東京ドーム公演をやりたい」 原因は自分にある。の長野凌大が語ったグループとしての野望

  • 2024.5.24
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長野凌大さん。

現在放送中のドラマ「シークレット同盟」で狂気のストーカー・律子を演じている長野凌大。7人組ボーイズグループ「原因は自分にある(通称:げんじぶ)。」メンバーとしても活躍している彼自身が「俳優としての転機作」として語る話題作に懸ける想いを語る。


●弟のステージを見て、「僕もやりたい!」

長野凌大さん。

――幼い頃の夢を教えてください。

幼稚園の年少ぐらいの頃からサッカーをやっていたので、将来の夢はサッカー選手でした。あとは鉄道が好きで、プラレールなどを集めていたこともあり、運転手というよりは、後ろのドアを閉めるような車掌さんになりたかったです。

――その後、弟さんと同時に現在の事務所(スターダストプロモーション)にスカウトされたそうですね。

小学生の頃、家族で横浜のショッピングモールに行ったとき、事務所の方にお声掛けいただいたのですが、当時はサッカーしか興味なかったので、一度お断りさせていただきました。

そのときは5歳下の弟が事務所に入ったのですが、EBiDANの研究生になった弟のステージを観に行ったときに、「僕もやりたい!」と思い、面接を組んでいただき、僕も所属させてもらいました。なので、半分スカウトで、半分オーディションです。

――その後、EBiDANとしてのレッスンや活動はいかがでしたか?

それまで、歌やダンスをやったことはなかったのですが、自分の知らない世界に飛び込んでいったことが新鮮に感じ、最初はできないながらも、レッスンは楽しかったです。

負けず嫌いな性格やサッカーをやっていたことによる忍耐強さもあったとは思いますが、その後も「お芝居もやりたい」という気持ちが湧いてきて、いろんなことを学んでいます。

●ありのままの自分自身が個性と気づいたとき

長野凌大さん。

――18年、EBiDAN研究生の中から選抜されたメンバーで構成される「BATTLE BOYS」に弟さんと一緒に参加されます。

みんなと一緒に楽しくやっている一方で、人気ランキングが発表されることもあり、「自分が勝ち抜くためには、どうしたらいいんだろう?」と、当時は毎日必死で辛かったです。

ただ、自分の魅力について考えたり、「どうしたら、自分を応援してくる人が増えるんだろう?」と、自分自身を見つめ直すきっかけにもなったので、今となっては良かったと思います。

いろいろ試行錯誤した結果、自分自身が個性だから、ありのままでいること。何も取り繕わないことがいいことに気がつきました。

長野凌大さん。

――ちなみに、長野さん自身の魅力は何だと思いますか?

いろんな顔を見せられることです。グループで音楽もやりつつ、俳優もやっているので、僕のことを前から知っている方には、「このときは、こんな表情を見せるんだ」と思ってもらえているはずです。

「げんじぶ」はアーティストなので、自分が思うカッコいいや可愛いを追求してやっていますが、俳優のときは、そこにはこだわらず、「どうしたら作品の世界で生きることができるか?」ということをいちばん大切にしています。

――19年、7人の選抜メンバーで構成されるヴォーカルダンスグループ「BATTLE STREET」が結成。後に「原因は自分にある。(通称:げんじぶ)」に改名されます。

「BATTLE STREET」時代は、リリースイベントのお客さんも少なく、思春期の僕らもどうしたらいいか分からない、ということもあり、ぶつかることもありました。

●狂気的に見えながら純粋な気持ちの持ち主を演じる

長野凌大さん。

――「げんじぶ」とEBiDANのほかのグループとの違いは? 青色担当としての意見も聞かせてください。

僕ら7人は全員が俳優として活動していて、個々の活動の経験が「げんじぶ」としての武器にできていること。また、楽曲が変わるごとに曲調も変わることもあり、みなさんにとっての「げんじぶ」の印象がそれぞれ違うのも魅力だったりします。メンバーカラーは、気がついたらタオルが青になっていました(笑)。でも、好きな色だったので良かったです。

――俳優としては、現在放送中の「シークレット同盟」において謎の美女・律子役で出演中。この役が決まったときの率直な心境は?

「なぜ、三兄弟で育った僕なんだろう?」とビックリしました。ただ、事務所に入りたての小学生のとき、ハロウィン・イベントがあり、そのとき「不思議の国のアリス」の仮装をしたんです。そのときの写真も見てくださったのかな? ただ、それが決め手になったのかは分かりません(笑)。

©「シークレット同盟」製作委員会

――女装して、大学の先輩・詩杏をストーカーする律子という役柄については?

とても狂気的なキャラに見えますが、最初に台本を読んだとき、詩杏先輩への想いという意味では、かなり純粋な気持ちの持ち主だと思いました。連ドラのメインキャストを演じるのも初めての僕に、この役が来たということは自分に対する挑戦状じゃないですが、律子という役に素直に向き合い、これを乗り越えたら、もっと強くなれるような気がして、頑張ろうと思いました。

●作品のために、自分を捧げられる役者になりたい

長野凌大さん。

――有無を言わさぬほど可愛い律子ですが、「げんじぶ」における可愛らしさとは違う役作りだったのでしょうか?

「げんじぶ」での可愛いとは違い、律子は女性としての可愛らしさなので、そこの部分は初めて考えました。役が決まって、仕草や歩き方など、女性をよく見るようになり、動画もいっぱい見ましたし、周りの女性スタッフさんに、「こういうとき、どうします?」と、たくさん聞きました。昔から「声が特徴的だ」と言われることが多かったのですが、今回は女性らしい声なので、そこがいちばん大変でしたね。地声がちょっと高いので、そこはちょっと生かせたと思いますが、やっぱり大変でした。

――そのほか、律子のキャラは、どのようにしてできていったのでしょうか?

衣装合わせの日にプラスして、メイク合わせの日があり、「可愛い」を基準にウィッグやカラコンを選んでいきました。ストレートロングのウイッグがどんどんフィットしてくる感覚があって、最後にはあれを被ることで、律子になれるスイッチになりました。だから、あのウイッグを「律子本体」と呼んでいました(笑)。今、いろんな方から「めちゃくちゃ可愛い」と言われて嬉しいです。

――自身のキャリアにとって、「シークレット同盟」はどのような作品になったといえますか?

まず言えることは、僕の俳優人生における一つの分岐点になった、転機になった作品だと思います。初の連ドラのメインキャストですし、女装や特殊メイク、アクションとか、いろいろな初めての経験をさせてもらいました。だから、この作品で経験できたことが、今後の役者人生の中で、糧になっていくような気がします。

共演者の松井愛莉さんと長妻怜央さんにもいろいろ学ばせていただいたことで、もっと肝の据わった役者になっていきたいと思いました。クランクインのときよりも、かなり成長できたんじゃないかと思っています。

長野凌大さん。

――役者として、「げんじぶ」メンバーとしての将来の希望や展望は?

役者としては、最初に女装をやっているので、今後もいろいろな役をやって、作品を見るたびに印象が変わるような役者になりたいです。もちろん、作品のために、自分を捧げられる役者になりたいです。

「げんじぶ」としての希望は、「7人で東京ドーム公演をやりたい」という野望を持ちつつ、常に誰かがテレビに出ていて、日本全国のみなさんにとって、身近で親しみのある存在になりたいです。

長野凌大(ながの・りょうた)

2003年7月16日生まれ。静岡県出身。EBiDAN加入後、7人組ダンスヴォーカルグループ「原因は自分にある。」のメンバーとして活動中。「空人凌大のラジオの原因。」(ラジオ日本・毎週日曜23:00~23:30)が放送中。

<衣装>

シャツ 36,300円/SOL、パンツ 40.700円/SOL、スニーカー 41,800円/STEALTH STELL’ A(JOYEUX 03-4361-4464)
レイヤードパンツ 11,550円/AIVER(Sian PR 03-6662-5525)

文=くれい響
撮影=細田 忠
ヘアメイク=小原梨奈 OHARA RINA
スタイリスト=竹上奈実

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