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「おかひじき」はひじきと付くから海藻の一種?いいえ、陸地で採れる野菜です!!

  • 2024.5.24

みなさんは「おかひじき」という食材をご存じでしょうか? 「ひじき」と付くくらいなので海藻と思う方もいるかもしれません。

ただ、実はこの「おかひじき」……れっきとした野菜なのです!

「おかひじき」とは

まずは「おかひじき」がどのような野菜なのか見てみましょう。

「おかひじき」はこんな野菜

「おかひじき」はヒユ科オカヒジキ属の植物です。

淡白な味覚と歯応えのある食感が特徴の野菜となります。 日本でも流通しており、一般の家庭でも食されています。

ただ、地域によってはあまり出回らない野菜とも言えるかもしれません。

栽培の歴史は山形県から

「おかひじき」は海岸や砂浜などに自生しています。 ただ、天然のものは絶滅が危惧されるほど希少とされます。

そのため、市場には栽培されたものが出回っているそうです。 ちなみに、栽培の歴史は山形県から始まったとされています。

その始まりは江戸時代初期のこと。

庄内地方の浜で採れた「おかひじき」の種が現在の山形県南陽市に植えられ、そこが発祥の地となったとされています。 現在も山形市と米沢市では「おかひじき」の栽培が行われています。

特に山形県置賜地方では「おかひじき」が伝統野菜として扱われているのだとか。

今でこそ全国各地で栽培されるようになったものの未だに山形県は「おかひじき」の名産地として認識されています。

なお、現地では4月~11月頃まで出荷されているので気になる方は食べてみてください。

「おかひじき」の名前

ここからは「おかひじき」の名前について見ていきましょう。

「おかひじき」の名前の由来

「おかひじき」は「ひじき」とあるので海藻の仲間と思いがちかもしれません。

ただ、あくまでも「おかひじき」は陸地で採れる野菜の一種となります。

その名前は「葉の形が海藻のひじきに似ていること」から「丘のひじき=おかひじき」と呼ばれるようになったとされています。

「ミルナ」の名前で山菜として流通することも

「おかひじき」は別名で「ミルナ(水松菜)」とも呼ばれます。

これも見た目が海藻の「ミル(海松)」に似ていることに由来するのだとか。

こうした名称の野菜は意外にも多いのかもしれませんね。

天然物とハウス栽培で異なる旬

ここからは「おかひじき」の旬について見ていきましょう。

天然の「おかひじき」の旬

天然の「おかひじき」は4月~6月が旬とされています。 この時期の「おかひじき」は天然ものも栽培ものも美味しいです。

どのように食されるのかというと基本的には下茹でしたものをサラダや和え物にして食されるのが一般的です。 なお、炒め物であれば生のまま使用しても問題ないとされています。

ただ、茹ですぎたり熱を通しすぎたりすると食感が失われてしまうので調理の際はササッと素早く仕上げるのがおすすめです。 あまりにも長く調理していると風味も損なわれてしまいます。

通年を通して流通するハウス栽培もある

年間を通して流通している「おかひじき」はハウス栽培されたものが主となっています。

スーパーなどに出回っているものもハウス栽培されたものです。 こうした「おかひじき」はハウスで安定的に栽培されており、季節に関係なく食べられます。

まとめ

「おかひじき」は「丘のひじき」を意味する野菜です。 「ひじき」とは入っているものの海藻の仲間ではありません。

そんな「おかひじき」は山形県が名産とされています。 今では日本全国に流通しているものの地域によってはあまり見かけないので、もし見かけた際は食してみてはいかがでしょうか?

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