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土屋太鳳さん、仕事も人生も次のステージへ。「いま、この瞬間も大切に」

  • 2024.5.24

俳優として話題作に数多く出演してきた土屋太鳳さん。2023年には結婚・出産を経験し、5月24日公開の映画『帰ってきた あぶない刑事』ではヒロイン・永峰彩夏役を務めます。公私ともに様々なターニングポイントを経てきた土屋さん。今後さらに挑戦したいこと、理想の歳の重ね方を伺いました。

朝ドラ主演が大きな転機に

――俳優としての一番のターニングポイントだったのはいつですか?

土屋太鳳さん(以下:土屋): NHKの朝の連続テレビ小説『まれ』で主演をさせていただいたのが一番のターニングポイントだと思います。オーディションを受けたのは大学1年生のときでした。ちょうど朝ドラの『花子とアン』の撮影をしている最中で、そこで主人公の妹役として出演しており、朝ドラ初仕事ではなかったので、内心難しいかなと思っていたんです。でも、どんどん審査が進み、最終選考で「どうか、私にチャンスをください」と伝えて、主演に選んでいただくことができました。『まれ』がなかったら、私はいまここにはいないだろうなと思います。

朝日新聞telling,(テリング)

――『まれ』出演後、どんな変化がありましたか?

土屋: 『まれ』をきっかけに、その後は本当にいろいろなお仕事をいただきました。その年齢でしかできない、制服を着る役もあれば、お母さん役もありました。学園ものでも、部活や恋愛といったキラキラした役だけでなく、命に向き合うなど、気持ちを込めて演じられるいろいろな役に出会うことができました。

でも、そうしていくうちに、今度は「自分の引き出しが足りないな」「感情が止まっているな」と感じるようになったんです。それまでに演じた役は、「もう自分はこの感情を知っているな」とわかりきっているものばかりだと思っていました。その感覚がいま、ライフステージが大きく変わったことで、また変化しています。

後から振り返ってこのライフステージの変化も、大切なターニングポイントになるのだろうと思うので、いまこの瞬間を、大切にしていきたいです。

朝日新聞telling,(テリング)

年齢を重ねると、大切な人が増えていく

――ライフステージの変化は、演技にも影響を与えていますか。

土屋: 演技の引き出しが増えているかどうか、正直いまはまだわかりません。おそらく10年後くらいに実感できるもので、いまは引き出しを増やすためにまわりの棚を作っている最中かなと思っています。

――土屋さんは今年29歳になりました。30代を迎える心境はいかがですか。

土屋: いや、信じられないですよね(笑)。20歳のときは余裕がなく、とにかくその日を生きるのに一生懸命でした。あのときの自分には30代はすごく遠く感じたのに、気が付けばもうすぐ30歳です。でも、年齢を重ねた分、大切な人も増えていますし、年齢はただの数字と思っているので、焦りはあまり感じていません。いままでいっぱいいっぱいだった呼吸が、少し整ったらいいなと思います。

朝ドラ『まれ』でお世話になった能登で、今年地震がありました。私はパティシエの役だったのですが、ドラマの中と同じような小さなケーキ屋さんを実際に能登に作れないかなと思っています。能登の皆さんは、私にとってずっと大事な存在です。年齢を重ねるとどうしても友人関係が狭まってくると思うのですが、お世話になった人たちとずっとつながり続けることを大事にできる30代にしていきたいと思います。

朝日新聞telling,(テリング)

――これから挑戦したいことは?

土屋: たくさんありますが、まずはバイクの免許を取りたいですね。いまはバイクに乗る役も、「乗っている風」に演じることしかできないので、免許を取って実際に運転している役も演じられたらいいなと思います。

子どもの心理学も学びたいと思っています。これから子どもが育っていく過程でますますコミュニケーションが大事になっていきます。一方的に大人の目線を押し付けるのではなく、子どもにどんな時間が流れていて、どんなことを考えているかを理解して、子ども目線でコミュニケーションがとれるようになりたいです。

子どもに関わらずですが、どうしても「こうしたらいいじゃない?」と自分の意見を相手に押し付けてしまいそうになるけれど、相手の言葉を聞き、気持ちを知ることを意識したいと思っています。演技も相手の言葉に反応していくものなので、コミュニケーションを学んでその反応の種類を増やすことで、演技にも生かしていけるのかなと思います。

朝日新聞telling,(テリング)

■尾越まり恵のプロフィール
ライター/株式会社ライフメディア代表。福岡県北九州市生まれ。雑誌、WEB、書籍でインタビュー記事を中心に取材・執筆。女性のハッピーを模索し、30代はライフワークとしてひたすらシングルマザーに密着していました。人生の決断を応援するメディア「わたしの決断物語」を運営中。

■植田真紗美のプロフィール
出版社写真部、東京都広報課写真担当を経て独立。日本写真芸術専門学校講師。 第1回キヤノンフォトグラファーズセッション最優秀賞受賞 。第19回写真「1_WALL」ファイナリスト。 2013年より写真作品の発表場として写真誌『WOMB』を制作・発行。 2021年東京恵比寿にKoma galleryを共同設立。主な写真集に『海へ』(Trace)。

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