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ローラが解説!最高のビジュアルを生み出すクリエイターたち。

  • 2016.2.26
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VOGUE の最大の魅力のひとつが、独自でこだわりぬいたファッションビジュアルの美しさ。200 号を記念し製作されたスペシャルフィルムでは、一流のクリエイターがひとつとなり、最高のビジュアルが生み出される舞台裏を描いた。「撮影って、すべてがバランスだなって思う。ヘアもメイクも、それに合ったカメラマンやモデルのポーズ、そして服。それがマッチすると、本当に素敵な物が出来上がって、皆が笑顔になる。本当に素敵なお仕事した!っていう気持ちになるって、すごい大事なこと!」と語るのは、このフィルムで主演を務めたローラ。スタイリストやエディターなど、彼女が演じた撮影に欠かすことのできない7つのクリエイターとその役割をチェックしていこう。

1:セキュリティ。

一瞬、撮影とは無関係?な印象をうけるセキュリティ。実は、いい撮影をするためにとっても大切な役割を果たしてくれている。女優やセレブリティから高価なジュエリーまで、守るべき対象は撮影によって異なるが、セキュリティが外部の危険に目を光らせていてくれるからこそ、スタッフたちは安心して撮影に取り組むことができるのだ。フィルムではユニークなモスキーノのルックでセキュリティ役を演じたローラ。「現場を安全に守ってくれる人って本当に大切だと思う。セキュリティがいるから私もお仕事に集中できるわけだから。私もこのユニフォームを着るだけで、セキュリティしなくちゃ、って感じになった!」。

2:エディター。

撮影に携わるスタッフの中でも、エディターの役割というのが案外一番わかりにくいかもしれない。ひと言でいえば、プロジェクトのまとめ役。やるべきことは山のようにある。まず、企画を発案し、どんなクリエイターを起用し、どのような表現をするかを考え、スタッフから撮影場所、ランチまでを手配し、スケジュールも管理。もちろん、撮影の方向性が違っていれば、現場で皆を説得し、ベストな企画へと導く。スタイリストやヘアメイク、フォトグラファーといった専門的な役割ではない分、彼らをまとめ、あらゆることに臨機応変に対応し撮影を成功させるために奔走するのだ。「エディターのイメージって、自分に厳しくて時間通り。物事をはっきりと判断できる人」というのが、ローラのエディター評。「ファンクラブ用に年四回発行している雑誌『R マガジン』をつくるようになって、私もエディターのように、いろいろなアイデアを考えたり、それを表現したりしてるの。とっても楽しいし、やり甲斐のあるお仕事だなって思う」。

3:ケータリング。

「ケータリングや食事ってすごく重要。朝早い撮影だって、美味しい朝食があるだけで、その日の仕事のいいスタートをきることができるから。今日みたいに調理しているくれる人がいて、作りたてのオムレツとかを食べることができるとさらに嬉しい。温かいご飯は元気になるし、もっと仕事したい!って気分になるの」映画の都ロスらしく、豪華なケータリングが用意された今回の撮影。どんな撮影にでも優雅なケータリングがはいるということはないけれど、スタッフの原動力となる食事は、いい撮影をするための大切な要素だ。自身のボディや健康にも敏感な人が多いファッション界だから、オーガニックな食材をつかったランチを手配したり、話題のスウィーツを用意したり。スタッフのやる気を高めるカンフル剤だ。「自分も料理を作るから、ケータリングを見たり食べたりしてアイデアを考えたりしている。これを足したらもっと美味しくなるかもとか、へぇこんな味付けあったんだぁとか!とか。メニューを考えるのって大好き。昨日も夜中ベッドの中で、いろいろメニューを40 品くらい思いついたの!」。

4:スタイリスト。

さまざまなブランドからシーズン毎に登場する膨大な服のなかから、企画にあったルックをセレクトし、それをさらに魅力的に見えるようにモデルに着せる。スタイリストとは、トレンドや時代の空気感、撮影のテーマなどを、服をとおして視覚化していく仕事だ。「たくさん素敵な服を知っていて、何が流行っているかも誰よりも早くキャッチする人たち。服のトレンドだけじゃなくって、音楽とか映画とか、いろんなカルチャーにも敏感だからこそ、その人らしいスタイリングとかセンスがあるんだと思う。スタイリストの仕事って、楽しいだけじゃなくて、体力もいるし本当に大変な仕事だと思う。私もおしゃれが大好きだから、「ローラを毎日スタイリングしている」といえるかもしれない!ポイントは、着たいな、と思うキーアイテムを1 つ選んで、その服を中心にコーディネイトを考えていくの。朝起きて慌てることのないように、寝る前に考える!」。

5 : フォトグラファー。

「撮影の大半以上を決めるのって、やっぱりフォトグラファーかなって思う」とローラが語るとおり、撮影のためにさまざまなクリエイターが用意したすべてをひとつの作品としてつくり上げるのがフォトグラファー。彼らがレンズをとおして見た世界がビジュアルとなり、ひとつとして同じものは存在しない。「本当に絶妙。写真のなかの空気感とかって、言葉で表せないくらい。こうやって色んなフォトグラファーに会ってみて、みんな違うなって思うのね。すごく上手だなって感じる人の写真って、光や空気も感じるというか。すべてのバランスを見れる人の写真って、そうじゃない人のものと違うの。ただかっこいい写真が撮れたっていうよりも、そのモデルをいかに綺麗に見せられるかとか。フォトグラファーって、今でも謎な部分が多い。だから素敵な写真を撮るフォトグラファーに出会えると感動する。ありがとう、っていう気持ちになるの。撮影してるときの気分もそれで決まってしまうくらい!どんな光りの具合なんだろうとか、私も必ずチェックする。それが良かったら一気に気分が変わるの。一瞬で!」。

6 : ヘア&メイクアップ。

服やトレンド、撮影のライティングやテーマを考慮しながら、そのテーマのなかでモデルの個性を最高に魅力的に見せていくヘア&メイクアップ。撮影ではヘアメイクにかけられる時間は、最低2時間。彼らの手によって、モデルたちの美しさはさらに磨きをかけられ、皆が憧れるミューズへと変身していく。「たくさんのヘアメイクの人と仕事をして、やっぱり皆、やり方が違うなって思う。ヘアメイクさんって、顔やバランスを決めるすごく大事なお仕事。その人の顔を理解して、最大限に活かしてくれるのがヘアメイクさんだなって思う。それにヘアメイクしてもらうのって楽しいの。いつもと違う自分だ!って思って、撮影が終わってもメイクを落とさないで、そのままお出かけしちゃうこともある。色んなメイクをしてもらって、あ、こういうリップの色も私似合うんだ、って。そういう発見もすごく楽しいな」。

7 : モデル。

撮影において、モデルの役割は非常に重要。ただ美しいだけでは務まらない仕事だ。テーマにあった容姿はもちろんのこと、時代の空気感も表現できる強い個性とムードをもち、それをカメラの前で的確に表現できる才能が求められる。それゆえフォトグラファーやエディターが起用したいモデルにあわせて撮影のスケジュールが組まれる。ローラも、類稀な表現力ときらめく個性を併せもつ数少ないモデルの1 人だ。「モデルというお仕事について10 年になるけど、飽きたことは一度もないくらい本当に好き。好きだからこそ、「完成した」とか「完璧だった」って感じたこともないの。毎日が新鮮だし、毎日が勉強って思う。素敵な作品を残そうっていう気持ちがずっとあって。やっぱりそれも好きだからなのかなって思う。モデルの仕事って、ただ洋服をきれいに見せるだけじゃなくて、今日はどんなローラを見せようとか、どんな女性になりきろう、って考えて演じることも。経験して得られるものがとても大きな仕事だと思うし、女優としてのキャリアにもつながっていくものがあると思う」。

参照元:VOGUE JAPAN

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