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原作以上にハマる…ヤンキー漫画史上、最高の実写化日本映画(3)漫画の世界から出てきた? 完璧すぎる神作品

  • 2024.5.24
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賀来賢人【Getty Images】

近年、ヤンキー漫画原作が数々実写化され、空前のヤンキーブーム真っ只中である。不良というイメージから、お茶目なギャップにハマる人が続出している。そんな様々なヤンキーの中、今回は、ヤンキーブームの火付け役になったものから、意外な人物が出演している隠れた名作まで、ヤンキー漫画原作の実写映画を紹介する。第3回。(文・ZAKKY)

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『今日から俺は!!』(2020年)︎
監督:福田雄一
原作:西森博之
脚本:福田雄一
出演:賀来賢人、伊藤健太郎、清野菜々、橋本環奈、仲野大賀、矢本悠馬、若月佑美、柳楽優弥、山本舞香、シソンヌ/じろう、長谷川忍、ムロツヨシ、佐藤二郎、磯村勇斗、鈴木伸之、猪塚健太、吉田鋼太郎、泉澤祐希、柾木玲弥

【作品内容】

転校を機に、ツッパリデビューをした軟葉高校二年生・三橋貴志(賀来賢人)。持ち前の運動神経で実は喧嘩が強いことを自覚し、たちまち周囲の不良達に目を付けられる。同じ日に転校してきたトゲトゲ頭の伊藤真司(伊藤健太郎)とコンビを組み、強敵たちと争う日々。3年になったある日、極悪高校で名の通った柳鋭次(柳楽優弥)と大嶽重弘(栄信)率いる北根壊高校と対峙することに。

【注目ポイント】

90年代ヤンキー漫画ブームの中、異彩を放った『週刊少年サンデー』(小学館)にて連載されていた漫画が原作。とにかく、主人公の三橋が強いのだが、自他共に認める卑怯者。しかし、人を惹きつける魅力があり、ストーリーの顛末はギャグでほぼ回収するという作風が、当時大人気となった。

近い作風として『週刊少年マガジン』(講談社)連載の『カメレオン』(作:加瀬あつし)があり、サンデーの『今日俺』マガジンの『カメレオン』と言えば、それこそ、ガチで喧嘩していた良きライバル関係であった。

そんな『今日俺』が、突如、2018年にテレビドラマとして放送。2020年には、本作である劇場版として公開されたことには、往年の原作ファンは誰しもが驚いた。

「どうせ、サムいことやってんだろ」と、筆者も高を括っていたのだが、蓋を開ければ、まあ、おもしれーの面白くねーのって話である。

主人公・三橋貴志役である賀来賢人が、我らが思い描いた三橋そのもの。なんで、そんな面白い動き・表情ができるんだという、正に漫画の中から飛び出してきたようなキャラ像がたまらない。

また、今井勝俊を演じる仲野太賀(太賀)の存在感も素晴らしい。紅高の番長であり、三橋とはライバル関係なのだが、ちょっと間が抜けており、いつも三橋におちょくられてしまう。

そんな、コメディーリリーフ役を、間の抜けた顔(誉め言葉)で、仲野太賀(太賀)は見事に演じのけた。漫画原作の実写化を得意とする、福田雄一監督による見事な采配。演者たちの実年齢が何歳になってもいいから、これからも高校性役を無理くりにでもやらせてほしい、続編を期待したい作品である。

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