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「今の社会に必要な映画」映画『あんのこと』私情と正義の間で揺れるジャーナリストを演じる稲垣吾郎の場面写真&コメント解禁

  • 2024.5.24
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© 2023『あんのこと』製作委員会

「少女の壮絶な人生を綴った新聞記事」を基に、壮絶な人生を送る少女の衝撃の人間ドラマを描く入江悠監督最新作映画『あんのこと』。今回は、主人公・杏を演じる河合優実に、本作の“影の主人公”と呼ばれる、稲垣吾郎演じるジャーナリスト・桐野の様子を切り取った場面写真と併せて、稲垣吾郎のコメントを解禁する。
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●“影の主人公”稲垣吾郎新場面写真解禁

『あんのこと』
© 2023あんのこと製作委員会

本作は『22年目の告白 -私が殺人犯です-』『映画ネメシス 黄金螺旋の謎』の入江悠監督が「少女の壮絶な人生を綴った新聞記事」を基に、虐待の末に薬物に溺れる少女が、人情味あふれる型破りな刑事や更生施設を取材する週刊誌記者をはじめとした人々に出会い、生きる希望を見いだしていく様子を描く衝撃の人間ドラマ。

【写真】稲垣吾郎の迫真の表情を捉えた新カットはこちら。映画『あんのこと』劇中カット一覧

稲垣吾郎が演じるのは、週刊誌の編集部で働くジャーナリストの桐野。杏に小さな老人ホームで介護の仕事を紹介する一方で、3年前から多々羅と、主催する薬物更生者の自助グループ・サルベージ赤羽の活動を取材している。

河合優実が“影の主人公”と表現するように、主人公・杏の人生を描く一方で、実際の事件を取材した新聞記者をベースにした桐野の目線でも語ることができる本作。

桐野が自分の心情を語るセリフは劇中では一切ないため、稲垣は役作りに苦労したそうだが、入江監督は「桐野という人物が抱える独特の居心地の悪さ、どっちつかずの葛藤みたいなものを、稲垣さんが絶妙に体現してくれました。シーンによっては無表情で、何を考えているのか見えにくいこともある。でもトータルの芝居には何とも言えない揺れが滲むんです。見事だと思いました」と称賛を送っている。

そんな稲垣は自身の役柄について、「ジャーナリストとしての正義感と、2人との友情と、一会社員としての下心。いろんなところで揺れ動く役なので、それが上手く伝わってればいいなと僕も迷いながらやりました。答えがひとつではない映画ですが、いまの社会にとって必要な映画だと僕は思います」とコメント。

杏へのサポートと、ジャーナリストとしての正義に揺れる人物像に、観客自身も自分ならどうするか?と考えずにはいられない、複雑な葛藤を抱えた桐野というキャラクターにも注目だ。

【あらすじ】
21歳の主人公・杏は、幼い頃から母親に暴力を振るわれ、10代半ばから売春を強いられて、過酷な人生を送ってきた。ある日、覚醒剤使用容疑で取り調べを受けた彼女は、多々羅という変わった刑事と出会う。

大人を信用したことのない杏だが、なんの見返りも求めず就職を支援し、ありのままを受け入れてくれる多々羅に、次第に心を開いていく。週刊誌記者の桐野は、「多々羅が薬物更生者の自助グループを私物化し、参加者の女性に関係を強いている」というリークを得て、慎重に取材を進めていた。

ちょうどその頃、新型コロナウイルスが出現。杏がやっと手にした居場所や人とのつながりは、あっという間に失われてしまう。行く手を閉ざされ、孤立して苦しむ杏。そんなある朝、身を寄せていたシェルターの隣人から思いがけない頼みごとをされる──。

●映画『あんのこと』6月7日(金)新宿武蔵野館ほか全国公開

『あんのこと』6月7日(金)新宿武蔵野館、丸の内TOEI、池袋シネマ・ロサほか全国公開 配給:キノフィルムズ ©2023『あんのこと』製作委員会
あんのこと6月7日金新宿武蔵野館丸の内TOEI池袋シネマロサほか全国公開 配給キノフィルムズ ©2023あんのこと製作委員会

出演:河合優実、佐藤二朗、稲垣吾郎、河井青葉、広岡由里子、早見あかり
監督・脚本:入江悠
製作:木下グループ 鈍牛倶楽部 制作プロダクション:コギトワークス 配給:キノフィルムズ © 2023『あんのこと』製作委員会
上映時間:114分

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