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瀬戸康史の殺し文句に視聴者悶絶も…公太郎の一人勝ちもそろそろ終わる? 『くるり~誰が私と恋をした?~』第7話考察レビュー

  • 2024.5.24
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”火10”枠で放送中の生見愛瑠主演のドラマ『くるり〜誰が私と恋をした?〜』(TBS系)。記憶喪失となったヒロイン・まことが、手元に残った男性用の指輪を巡り恋の四角関係を繰り広げる。今回は、公太郎の肩の傷の謎が明かされた第7話のレビューをお届け。(文・菜本かな)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 感想 レビュー】
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【著者プロフィール:菜本かな】
メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動を行っていた。エンタメとファッションが大好き。

『くるり〜誰が私と恋をした?〜』第7話より ©TBS
くるり誰が私と恋をした第7話より ©TBS

これは、もう公太郎(瀬戸康史)の“勝ち確”だ。そう確信した5月21日放送の『くるり〜誰が私と恋をした?〜』(TBS系、毎週火曜よる10時)第7話。

【写真】瀬戸康史の“カッコ可愛さ”に悶絶する劇中カット。ドラマ『くるり〜誰が私と恋をした?〜』劇中カット一覧

公太郎とまこと(生見愛瑠)が2人でバスケをやっているシーンなんかは、爽やかすぎて青春映画かと思ったし、「公太郎さんがシュート入ったら、なにかご褒美!」「じゃ、デート」というやり取りは、聞いているだけでニヤニヤが止まらなかった。

女の子は、好きでもない男に「シュートが入ったらご褒美」なんて絶対に言わない。しかも、公太郎がシュートを決める瞬間、「……入れ」とお願いしちゃっていたし。まことは、公太郎に“完落ち”しているのだろう。

本作が普通のラブストーリーならば、ここからはまことと公太郎が愛を育んでいく様子を見守るだけ。朝日(神尾楓珠)と律(宮世琉弥)がちょいちょい邪魔をしてくるかもしれないけれど、2人は“当て馬”なのだから、ヒロインの恋路には深く関わってこない。

しかし、『くる恋』にはミステリー要素があるから面白い。公太郎が本当に“元カレ”なのかは、まだ定かではないし、もしかしたら何か恐ろしい裏の顔を秘めている可能性もある。最後の最後まで、どんなどんでん返しがあるか分からないのだ。

『くるり〜誰が私と恋をした?〜』第7話より ©TBS
くるり誰が私と恋をした第7話より ©TBS

第7話では、公太郎の“過去”が重点的に描かれていた。前回、肩にある傷が何やら怪しげな映し方をされていたので、「もしかすると、喧嘩上等系のやばい奴だったのでは……?」と疑ってしまってごめんなさい。この傷は、本当に事故によってできたものだった。

幼なじみの聡(浜中文一)が運転するバイクで事故に遭い、そのせいで聡と疎遠に。さらに、公太郎はバスケの選手になる夢が打ち砕かれてしまった。正直、聡との仲違いについては、物語の本筋とはあまり関係がないように思う。それなのに、かなりの時間を割いていた理由は、“公太郎は良い人”というのを伝えたかったからかもしれない。

公太郎にとって、聡はとても大事な幼なじみだった。楽しい記憶がたくさんあって、たまにふと“あの頃”のことを語り合いたくなる瞬間もある。でも、距離を置いたのは、自分がそばにいると、聡をずっと苦しめたままだと思ったから。

大切な人の苦しむ顔を見たくない。聡が笑顔になれるのなら、自分が身を引いた方がいい。そんなふうに考える公太郎は、自己犠牲の塊のような人なのだろう。

正直、筆者はこれまで公太郎のことをちょっぴり疑っていた節があった。朝日と律にはそれぞれマイナスプロモーションになりうる描写があるにも関わらず、公太郎にはほとんどない。本命路線を突き進みすぎている公太郎は逆に本命じゃないのでは?

そもそも、実は彼がまことのストーカーだったりして……? なんて思っていたのだが、聡との関わり方を見て、公太郎は他人を傷つけるようなことは絶対にしない人だと確信できた。

公太郎に出会って、世界は色で溢れていると知ったまこと。公太郎は、まことに「肩の傷、綺麗な桜色だね」と言われて、苦い思い出をちょっぴり甘くすることができた。

公太郎が本当にまことの元カレなのかどうかは定かではない。しかし、もしも違ったとしても、これからまた新しく恋を始めていけばいいのではないだろうか。その人に出会ったことで、世界が色づいていく。生きるのがラクになる。それは、きっと素敵な恋だ。

『くるり〜誰が私と恋をした?〜』第7話より ©TBS
くるり誰が私と恋をした第7話より ©TBS

ここからは、朝日と律にも触れていきたい。まず、朝日は何度か訪れた大逆転チャンスを逃しまくっているので、本命になれる可能性はゼロに等しい気が。ここで、朝日が“指輪の人”に躍り出るようなことがあれば、それこそ“くるり”なのだが……。

万が一、記憶を失う前のまことが、朝日に恋心を寄せていたとしても、今のまことは好きにならなさそう。いい人を極めすぎて、どんどん恋人路線から離脱していってしまっている朝日。彼には、フランクなまことの友人・香絵(丸山礼)がしっくり来そうなのだが、どうだろうか?

その一方で、どんでん返しする可能性が残されているのが、律だ。律は、まことにあまり相手にされていないにも関わらず、なぜか飄々としている。本命の余裕(?)みたいなものが溢れ出ているのだ。

筆者的には、律は元カレっぽいなぁと思う。記憶を失う前のまこととデートをしているような回想シーンもたびたび登場するし、「待ってよ、待ってよ!」と泣きながらまことを追いかけていた描写も気になる。

また、律は“記憶を失う前のまことは別人だった”みたいな発言をよくしている。第7話でも、「前の自分と、今の自分で考えが全然違ったらどうする?」と質問していたシーンがあった。

もしかすると、記憶を失う前のまことはかなり打算的な人物で、お金持ちで実家も太い律と愛のない結婚をしようとしていた? 本気でまことを好きになってしまった律は、まことの人生がリセットされたのをいいきっかけだと思い、愛のない結婚ではなく、愛のある結婚に持っていくために奮闘している? なんて考察も楽しい。

さて、まだまだ先の展開が読めない『くる恋』。引き続き、考察 & 胸キュンを楽しんでいきたいと思う。

(文・菜本かな)

火曜ドラマ『くるり〜誰が私と恋をした?〜』TBS系毎週火曜よる10時放送中

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