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大人が意外と解けない算数「0.7+1.8÷0.6」→暗算できる?

  • 2024.6.30
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小学生のとき小数の割り算は得意でしたか?

小数点を移動させるのがややこしく、苦手だったという人も多いかもしれませんね。

そんな人はぜひ今回の問題に挑戦してみてください。

小数の割り算問題を簡単に解くコツを一緒に考えてみましょう。

問題

次の問題を暗算で計算してください。
0.7+1.8÷0.6

解答

答えは、「3.7」です。

小数の割り算部分を、筆算なしで計算することはできたでしょうか?

次の「ポイント」で、この問題を暗算で計算するコツを解説します。

ポイント

この問題のポイントは、小数の割り算をできるだけ簡単な形で計算することです。

では、計算方法を見てみましょう。

今回の問題は足し算と割り算が混じっていますが、計算の優先順位は割り算の方が上です。

よって、まずは1.8÷0.6から計算します。

ここで、計算を簡単にするため1.8÷0.6を分数の形に直します。

以下のように、割り算は分数の形で表現できます。

1.8÷0.6
=1.8/0.6

分数には、分母と分子に同じ数を掛けたり、分母と分子を同じ数で割ったりしても大きさが変わらないというルールがあります。

分子も分母も整数にしたいので、今回は両方に10を掛けます。

1.8÷0.6
=(1.8×10)/(0.6×10)
=18/6

今度は、分子も分母も6で割ります。

18/6
=(18÷6)/(6÷6)
=3/1
=3

3になりました。あとは、0.7と足すだけです。

では、計算過程をまとめて見てみましょう。

0.7+1.8÷0.6
=0.7+1.8/0.6
=0.7+18/6
=0.7+3
=3.7

筆算なしでも答えが出ましたね。

まとめ

今回は、小数の計算問題に挑戦しました。

小数の割り算部分はややこしく見えたかもしれませんが、簡単な形に変形できることに気が付けば解きやすくなります。

小数の割り算で楽をしたいなら、まず分数にして簡単な形に直せないかを考えてみるといいですよ。

※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法を持つものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。



文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。

監修:株式会社カルチャー・プロ(公式HP / インスタグラム

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「誠実なモノづくり」を信条とし、高い専門性を有する編集者が幼児から大人向けまで幅広い年代に向けての学習教材を制作する編集プロダクション。家庭や学校、塾などで日々使われている教材だけでなく各種テストや教養系の一般書などを制作。社会や教育を取り囲む環境の変化に対応するため、新しい技術にも着目し、教育業界の未来も模索しながら、下支えしている会社。社内はフラットに意見が言い合える雰囲気で、パートナー、クライアントからの信頼も厚い。


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