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<僕のヒーローアカデミア>雄英内の内通者に「まさかすぎた」と衝撃、デクがかけた言葉に感動の声も

  • 2024.5.23
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アニメ『僕のヒーローアカデミア』第141話が放送 (C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会
アニメ『僕のヒーローアカデミア』第141話が放送 (C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

【写真】飛び散る汗!デクと手合わせをする爆豪勝己(CV:岡本信彦)

堀越耕平による大人気コミックを原作としたTVアニメ「僕のヒーローアカデミア」(毎週土曜夕方5:30-6:00、読売テレビ・日本テレビ系/ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・Lemino・TVerほかで配信)の第141話が5月18日放送された。来たる死柄木弔との最終決戦に備えて、鍛錬を続けるデクと雄英高校1年A組の仲間たち。そんな中、以前から囁かれていた「雄英内の内通者」が明らかとなり、視聴者の間で衝撃が走った。(以下、ネタバレを含みます)

「僕のヒーローアカデミア」

本作は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて2014年32号より連載中の堀越耕平による人気コミックを原作としたアニメ作品。総人口の約8割が何らかの超常能力“個性”を持つ世界を舞台に、“無個性”の少年・緑谷出久(通称:デク、CV:山下大輝)が、憧れのNo.1ヒーロー・オールマイトの“個性”を受け継ぎ、名だたるヒーローを多く輩出する雄英高校のクラスメイトたちと共に最高のヒーローを目指していく物語だ。

“ヒロアカ”の愛称で親しまれ、原作漫画は4月4日発売の40巻をもって、シリーズ世界累計発行部数が1億部を突破。テレビアニメの第6期までの放送に加えて、劇場版も3作公開され、8月2日には第4作「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト」が公開予定となっている。

スターが遺した“最後の猶予”を享受するデクたち

オールマイトからの声を受け、敵(ヴィラン)に脅かされる日本へと向かったアメリカのNo.1ヒーロー、スターアンドストライプ(CV:朴ロ美)は死柄木弔(CV:内山昂輝)との壮絶な戦いの末、散った。死柄木に自身の“個性”新秩序(ニューオーダー)も奪われるが、その間際にその“個性”自体に与えた「他の“個性”と反発する」というルールにより、死柄木は多くの“個性”を失い、大きなダメージを負う。死柄木が回復するまでの間、デクたち雄英高校1年A組はスターが遺した最後の猶予を使って力の強化に励むのだった。

そんな中、上鳴電気(CV:畠中祐)は、死柄木が痛手を負っている今、オール・フォー・ワン(AFO/CV:大塚明夫)の居場所さえ掴めば、今度こそ勝てるのではないかと話すが、爆豪勝己(CV:岡本信彦)曰く、それにはいくつか甘い点があるという。まずオールマイト(CV:三宅健太)敗北後、AFO自身の所在は掴めたことがなく、おそらく見つけ出すのは困難であること。たとえ所在が見つかったとしても、ドクターによる改造手術を受けて完全体となった死柄木に返り討ちにされる可能性が高かった。

そして、もしスターアンドストライプ戦で死柄木がラグドール(CV:菅沼千紗)から奪った、目で見た人間の弱点や居場所などの情報を知ることができる“個性”サーチを失っていたとしても、AFOは何らかの手段でヒーロー側の情報を得ている可能性が高い。つまり以前として戦いの火蓋は敵(ヴィラン)側が握っており、来たる死柄木弔との最終決戦に備えて、鍛錬を続けるほかないのだ。

爆豪の見立てはおおよそ当たっていた。幼い頃に自分を救けてくれたオールマイトへの恩返しとして、文字通り命を賭けて死柄木を追い詰めたスター。ヒーローを引退してもなお、未だ人々に影響を与え続けるオールマイトへの憎しみを募らせていく死柄木に対し、AFOは余裕の姿勢を崩さない。「ゴールに向かうルートをいくつも作っている」と言うAFOは、デクからワン・フォー・オール(OFA)を奪うため、次なる一手としてある人間にコンタクトをとる。

アニメ『僕のヒーローアカデミア』第141話より (C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会
アニメ『僕のヒーローアカデミア』第141話より (C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会
アニメ『僕のヒーローアカデミア』第141話より (C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会
アニメ『僕のヒーローアカデミア』第141話より (C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

ついに明かされた雄英内の内通者の正体に視聴者衝撃

デクたちが訓練に励む中、青山優雅(CV:桑野晃輔)が姿を消した。デクが雄英に戻ってきてからも笑顔を見せない青山の姿が気にかかっていた葉隠透(CV:名塚佳織)は、後を追った先で彼と両親の会話を聞いてしまう。「やるしかないのよ…あの人が再び“指示”を出してきた」「やらなきゃ私たちが殺されてしまうの!」と切羽詰まった様子で訴えかける青山の母。あの人とは他でもない、AFOのことだ。

USJ(ウソの災害や事故ルーム)襲撃・林間合宿襲撃と立て続けに敵(ヴィラン)からの攻撃を受けた1年A組。カリキュラムの内容や合宿先などの情報は本来、教師と生徒しか知り得ない。ゆえに兼ねてより雄英内に“内通者”がいるのでは?と囁かれてきたが、その正体はまさかの青山。もともと“無個性”だった彼は、「“皆”から外れないように」という両親の希望でAFOから“個性”ネビルレーザーを与えられたのだ。以来、AFOの支配下に置かれた青山は自身の意思に反し、雄英でスパイ活動をさせられていた。

これには「まさかすぎた」「え?ウソでしょ」「青山くん…マジかよ…」と視聴者の間に衝撃が走る一方、USJ襲撃時の青山の所在が不明だったこと、第6期で雄英を出て単独行動を取るデクをクラスメイトたちが必死で説得する中、青山だけが何も声をかけなかったことなどを根拠に、以前から内通者=青山優雅を予想していた人たちから「やっぱり」という声も挙がった。

そして、葉隠と同じく青山の様子が気になって後を追ってきたデクもその事実を知る。自暴自棄になった青山はデクに向けてネビルレーザーを放出するが、葉隠がとっさに光を屈折させる自身の性質で攻撃を止めた。これ以上、青山が人を傷つけないように。一瞬だけ浮かび上がった葉隠の顔は涙に濡れていた。「何考えて教室にいたの!?」という彼女の涙ながらの訴えが、青山の心を罪悪感で蝕む。最後はデクが両親とともに青山を拘束するという、あまりに辛い展開だ。

アニメ『僕のヒーローアカデミア』第141話より (C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会
アニメ『僕のヒーローアカデミア』第141話より (C)堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

暗闇の中に一筋の光を差し込んだデクの言葉とは

すぐさま警察による事情聴取が行われ、その場に雄英の教師陣や1年A組の生徒たちも居合わせる。未だ信じられない気持ちでいる仲間たちの前で青山が吐露するのは、デクが自分と同じく“無個性”だったことを知った時に感じた惨めさだ。どちらもスタートは同じだったはずなのに、一方は平和を壊す敵(ヴィラン)、もう一方は平和を守るヒーローとしての道を歩んできた。

もしかしたら自分のせいでクラスの誰かが死んでいたかもしれない。にもかかわらず、みんなと仲間の顔をして笑い合えてしまった。AFOと戦う重圧を背負ったデクを心配するよりも先に、自分の惨めさに絶望した。そんな自分を「根っからの敵(ヴィラン)」と責める青山に、手を差し伸べたのはデクだった。デクは知っている。青山が林間合宿襲撃の際に、爆豪や常闇踏陰(CV:細谷佳正)を救けようとしたこと。AFOの支配から抜け出したくて、以前SOSを送ってきたこと。確かに青山は罪を犯したが、決して根っからの敵(ヴィラン)なんかじゃない。

「罪を犯したら一生、敵(ヴィラン)なんてことはないんだ。この手を握ってくれ、青山くん。君はまだヒーローになれるんだから!」

その瞬間、絶望で暗く陰っていた青山の瞳に光が戻る。かつて“無個性”だったデクはオールマイトにかけられた「君はヒーローになれる」という言葉で立ち上がり、その手を握った。どうか青山もデクの手を握ってくれますように。暗闇の中に一筋の光が差し込むラストに「青山くんずっと苦しかったよね、辛かったよね」「緑谷の言葉は、希望をくれる」「デクは本当にヒーローだ!!」「神回 原作でもすごかったけど映像なるとさらにすごい」という声があがった。

※朴ロ美のロは、王へんに路

■文/苫とり子

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