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理解を深めよう【身体障がい&発達障がいがテーマの絵本 7選】 | HugMug

  • 2024.5.22
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身体障がいや発達障がいについて園や学校で教わることはなかなかないですよね。とはいえ、親が言葉で説明するのも難しい。そんなときは絵本を読んで“知る”ところから始めてみるのはいかがでしょうか? モデルで絵本ソムリエのアンヌさんが、身体障がい&発達障がいがテーマの絵本をピックアップしてくれました。いずれの絵本も障がいをありのまま受け入れる。そんな表現、ストーリーがとても魅力的です。

身体障がい&発達障がいがテーマの絵本 01目に見えない障がいを絵本で可視化『ぼくはスーパーヒーロー アスペルガー症候群の男の子のはなし』

障がいを知るがテーマの絵本 7選
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障がいを知るがテーマの絵本 7選
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『ぼくはスーパーヒーロー アスペルガー症候群の男の子のはなし』作:メラニー・ウォルシュ 訳:品川裕香(岩崎書店)対象年齢:3歳くらいから「『僕には特別な力があるんだ』と自己紹介をする僕。どんな細かいことでも完璧に覚えてしまうし、好きなことはいくらでも話せる脳みそがあると説明してくれます。でもときどき失敗することもあれば、とても気分が悪くなることも。周りのみんなとはちょっと違うアスペルガー症候群の感じ方を、一人称でやさしく打ち明けている本作品。『僕』の理解を深められるとともに、違うことを肯定的に描き切っているところは、どんなお子さんにとっても安心材料となるでしょう」

身体障がい&発達障がいがテーマの絵本 02車椅子の人の気持ちを知ろう『わたし いややねん』

障がいを知るがテーマの絵本 7選
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『わたし いややねん』文:吉村敬子 絵:松下香住(偕成社)対象年齢:5歳くらいから「『わたしでかけるの いややねん』『みんなじろじろ見るからいややねん』。手足などに障がいがある著者の心の訴えを、車椅子を主体に綴った作品。車椅子が閉じたり、包まれたり、遠ざかったり、近づいたり……。横に添えられた関西弁のテキストをまるで代弁するかのよう。先生からは『強くなれ』と言われますが、どうしたらいいのだろうかと考える著者。最後に出した問いにハッとさせられます。求められるのは精神的なバリアフリー社会。小さいうちから親子で話し合いたいですね」

身体障がい&発達障がいがテーマの絵本 03障がいを個性として受け入れよう『〜ADHD〜おっちょこちょいのハリー』

障がいを知るがテーマの絵本 7選
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『〜ADHD〜おっちょこちょいのハリー』文:成沢真介 絵:木村倫子(少年写真新聞社)対象年齢:8歳くらいから「ルールや時間を守ることが多くなる小学校。ゆえに入学と同時に特性が目立ってくることも。おっちょこちょい、忘れ物は多い、そそっかしい……。ハリネズミのハリーのように。本作では、クラスメイトのやりとりのなかで起こる、困りごとの事例をひとつひとつピックアップ。丁寧な解説で理解を深めていけるだけでなく、解決策も提案してくれます。特性を『治す』のではなく、見合った生き方の手助けに。関西弁のやりとりは軽快で、絵も可愛らしいですよ」

身体障がい&発達障がいがテーマの絵本 04相手の気持ちを考える心が育める『どんなかんじかなあ』

障がいを知るがテーマの絵本 7選
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『どんなかんじかなあ』文:中山千夏 絵:和田誠(自由国民社)対象年齢:5歳くらいから「目が見えないって、どんなかんじかな? 主人公のひろくんは、試しに目を瞑ってみます。しばらくすると、目が見えている状態のときよりもずっと多くの音が聞こえてきます。では耳が聞こえないって? そこで耳栓をしてみると……。さらには震災で両親がいないお友達の気持ちは? など、それぞれの世界の描き方にも注目です。ハンディキャップはアドバンテージ! なによりハッと驚く展開が素晴らしい作品です。多様性とはこういうことかと唸ります」

身体障がい&発達障がいがテーマの絵本 05多動症は我慢しなくてOK!『ボクはじっとできない 自分で解決法をみつけたADHDの男の子のはなし』

障がいを知るがテーマの絵本 7選
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『ボクはじっとできない 自分で解決法をみつけたADHDの男の子のはなし』文:バーバラ・エシャム 絵:マイク&カール・ゴードン 訳:品川裕香(岩崎書店)対象年齢:5歳くらいから「ADHDの特性の、じっとしていられないことや、衝動を止められずに失敗を繰り返してしまうことなど。そのせいで叱られてばかりの当事者が、どうすればいいのかわからずにいちばん困っています。ここでは、自信を失いかけているディヴィットが、頭にはどんな考えがあるのか、本人の視点で語ってくれます。実は楽しいことが好き、アイディア満載でとてもユニークといった魅力が。そして自分で考え抜いて、解決策を生み出します。『定型発達児』の子育てに参考になることも」

身体障がい&発達障がいがテーマの絵本 06大好きな線を通して楽しく生きる『いっぽんのせんとマヌエル』

障がいを知るがテーマの絵本 7選
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『いっぽんのせんとマヌエル』文:マリア・ホセ・フェラーダ 絵:パト・メナ 訳:星野由美(偕成社)対象年齢:3歳くらいから「いっぽんの線が町へ続きます。あるときは線からは太陽が上り、またあるときは線に鳥が停まっています。学校に入るときも、線を辿って……。本作品は、自閉症のマヌエルくんとの出会いによって生まれました。マヌエルくんは線が大好き。こうした障がいのある子は、好きなものを通して自分を取り巻く世界を理解するのだそう。その特性がシンプルにわかりやすく描かれています。ピクトグラムが添えられているのも、文章を理解する手助けに」

身体障がい&発達障がいがテーマの絵本 07視覚障がい者について理解する『てんじもよー』

障がいを知るがテーマの絵本 7選
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『てんじもよー』著:いどともこ i.dot(ポエムピース)対象年齢:5歳くらいから「雲が、もくもく。風もヒューってきて……。天気の移り変わりをシンプルに追った展開ですが、たくさんの点字情報が。視覚に障がいがある人もそうでない人も、読める仕組みになっています。また裏ページには点字表があるので、じっくり学ぶこともでき、タイトルの『ー』の意味も解き明かされます。アイディアが光る、まさにユニバーサルデザインの絵本。ちなみに、点字が読めるのは視覚障がいがある人の1割ほどという難解さ。ぜひ、指先が敏感な小さいうちから」PROFILE

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アンヌさんモデル・絵本ソムリエ・JPIC読書アドバイザー。1971年東京生まれ。14歳で渡仏、パリ第8大学映画科卒。 映画、エッセイ、旅、ワインなどのコラム等の執筆を手がける。出産を期に子供の発育と絵本の読み聞かせに関心を持ち、地域での読み聞かせボランティアとしても活動してきた。息子が6歳になるまでに読んで聞かせた本は793冊1202話。現在所持する絵本は約1000冊。

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