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娘の目に画鋲、で涙止まらず 石原さとみを号泣させた過酷現場「本当に鬼だと思いました」

  • 2024.5.22
娘の目に画鋲、で涙止まらず 石原さとみを号泣させた過酷現場「本当に鬼だと思いました」
(C)2024「missing」Film Partners

『ミッシング』公開記念舞台挨拶に石原さとみ、中村倫也らが登壇

映画『ミッシング』の公開記念舞台挨拶が開催され、主演の石原さとみをはじめ、中村倫也、青木崇高、吉田恵輔監督が登壇。過酷な撮影を乗り切った石原は、晴れやかな笑顔で挨拶し、「この映画で少しでもやさしい気持ちや、優しい行動が広がってほしい」というメッセージに満席の観客から暖かい拍手が沸き起こった。

鑑賞直後の観客と映画の感動を共有したいとの趣旨で、まずは「個人的に好きなシーン・これから見る人に注目してほしいシーン」の話題へ。石原は「行方不明になった娘・美羽の捜索ポスターにイタズラで目に画鋲が刺さっているのを一生懸命抜くシーン」と回答。撮影を振り返り、「現場に入った時点でもうその状態になっていて、本当に苦しくなって。泣くシーンじゃなかったんですけど、段取りの時点で涙が止まらなくて」と今でもその光景が脳裏に焼き付いていることを告白。

実は当日は撮影がなかったが、現場の様子を見にきていた青木も、このポスターを見てしまったそう。“人間描写の鬼”と称される吉田監督の演出を目の当たりにした青木は、「本当に鬼だと思いました」と当時の衝撃を回顧した。

失踪事件を唯一追いかけるローカルTV局の記者・砂田を演じた中村は、「飲み会でみんながウェーイってなっているのに、真面目なことを言って白けさせる砂田」をお気に入りのシーンにセレクト。「僕も急にマジレスモードになるときがある」と自身にも砂田に似た一面があり、共感したそう。これには石原も「ずっとボケ続けるかと思ったら、時折すごい鋭く冷静に突っ込まれますよね」と同調。中村は「楽しく話をした後にバランスを取りたいのかも」と語った。

青木は自身のシーンではなく、「森優作さんが演じる沙織里の弟・土井圭吾の存在。TV局のインタビューを受けるシーンや、そのインタビューが流れる番組見て頭ポリポリするところやトーストの焦げをカリカリ取るところ」と数々の土井圭吾のシーンをレコメンド。「なんかヤベーな」と感じたことを率直に語りつつも、「とんでもないキャストを放り込んできたなと思いました」と、独特の存在感を放つ森を絶賛した。

圭吾が頭を掻くシーンも、トーストの焦げを落として食べるシーンもアドリブではなく台本にしっかりと書かれていることに話題が移ると、劇場パンフレットに台本が丸々掲載されていることが紹介され、石原も「どれが台本に書かれたことで、どれがアドリブかが分かりますね」と2度3度楽しめることをアピールした。

吉田監督は「夫婦が蒲郡駅前でビラ配りをしている最中に、変なおばさんからしつこく話しかけられるシーン」と回答。シリアスな中にも「こういう人、いるいる」というユーモアあふれる象徴的なシーンをモノマネも交えながら説明すると、思わず客席から笑いが巻き起こった。

吉田監督は同シーンの撮影を振り返り、「沙織里の気持ちになると可哀想だけど、実はかなり笑いを我慢していました」と告白。対して石原は、「高い声で何か叫んでるけど、その声がこっちの感情を逆撫でして、もっと苦しくなる」と語り、吉田監督は石原の集中力に驚かされ、まさに石原に沙織里が”憑依”していたと賞賛した。

青木は公開初日の昨日、同業者の友人が映画を見てメールをくれたことに触れ、「『本当に泣けた』と。『いい作品に出られたね』と言ってくれて。石原さんも本当に素晴らしかったと」と早速賞賛の声が届き、「この作品をご覧になった方が、優しい気持ちで劇場を後にしてもらえたらなと。優しさが世の中に広がっていってくれたらな、と。そういう気持ちが早速動き始めてるのかなって、すごく嬉しい気持ちになりました」と、しみじみと語った。

締めくくりには、映画を象徴する柔らかな光をイメージしたボードをバックに吉田監督は「本当に大事な作品で、俺とか石原さんにとって、ものすごく分岐点になる作品なので、一回でも多く、一人でも多くの方に見ていただきたいと思っております」と、映画を広めてもらうべく、力強くコメント。

石原は、つい最近公園で迷子の男の子を探す母親と出会ったというエピソードを披露。まさに劇中で沙織里が体験したような場面に遭遇し、石原もその子どもの行方を気に掛けていたところ、その母親が大号泣しながら走り去るところを目撃。その姿に恐怖を感じ、サービスセンターで迷子の男の子の特徴を確認しようとしたところ、実はその男の子が無事見つかり、母親の涙は安堵の涙だったことが判明したという。

石原は「私も本当に泣けてきて、すごく安心した。あのお母さん、よかったって本当に思ったんです」と語り、「本当にこの映画で沙織里という役を演じて、自分の財産となりました。そして、1年以上経っても沙織里という女性の気持ちが私に生き続けているんだなってことも知りました。どうか少しでも彼女の苦しさが伝わったらいいなと、そして誰かに優しくて温かい言葉をかけてくださるような出来事や行動が、一人でも増えていったらいいなと心から願っています」と切実な想いを吐露した。その石原の熱い言葉に観客も共鳴する中、なんと青木が思わず大号泣…。万雷の拍手のなか、舞台挨拶は終了した。

『ミッシング』は現在公開中。

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