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美容は毎日の中で幸福を感じるためのもの。マインドケアから学びたい【MEGUMI美容】まとめ

  • 2024.5.21

俳優として、芯のあるひとりの女性として、輝きを増し続けるMEGUMIさんが降臨!1000以上のメソッドを試したうえ、今も日々アップデート中だという彼女ならではの美容道。2024年の初めに教えていただいた、ご本人のトークとともにお届けします。

美容は自分で自分を幸福にするための最強手段。意思をもって動くこと

トップス※参考商品(ミユキキタハラ)、ピアス¥24,200、リング¥148,500(共にマリハ)

肌がよくなるごとにマインドもポジティブになった

——そもそも、ほうれい線が気になり始めたのがきっかけで美容に目覚めたそうですね。
 
「十数年前の話ですが、美容家の故・佐伯チズ先生とテレビ番組でご一緒したとき、当時60代だった先生の肌がものすごくキレイだったんです。一方、そのころの私はというと、冬になると肌がただれてステロイドを塗っていました。定期的に不調になるわ、シワが出るわ、肝斑も出るわでもうひどい状態。それで佐伯先生に相談したところ、『乾燥してるのよ! とにかくまずは保湿。奥まで水分を入れなさい。それには毎日、ローションパックかシートマスクをするしかないのよ』と言われて。それから、より簡単に取り組めるシートマスクを毎日するようになりました」
 
——美容を始めて変わったことは?
 
「肌にトラブルを抱えているときは、テレビや写真に映ることが嫌だったし、ルックスにコンプレックスを抱いていましたね。それが、美容を始めて肌がよくなるごとに、いろんなことがちょっとずつ変わっていったんです。例えば、笑うとシワができるから笑いたくないと思っていたのが、だんだんと人前で笑顔を見せられるようになったり。そうするとマインドもポジティブになり、積極的に人とコミュニケーションを取ったり、もっと違うことにトライしてみようという気持ちが湧いて。時間はかかりましたが、十数年かけて、人間性とか性格も含め、ポジティブ度が増幅していったように思います」

ドレス¥22,000(ローレン)、ピアス¥47,300(マリハ)、ネックレス¥256,790 (キンレイデン/CPRトウキョウ)

——数年前、ご自身のサイトの中で歯科衛生士さんと対談して口腔衛生についての情報を発信されているのを拝見したことがありますが、MEGUMIさんには常に積極的に自ら動いている人、というイメージがあります。
 
「全然やりたい仕事がこなくて、ママタレントとしてのレッテルを貼られて—それはそれで嬉しかったんですけれど!—自分はもっとクリエイティブなこととか、女優業もやりたいと思っていた時期があったんですよね。くすぶっていた当時は、自分で発信していくしかないと思って、いろんな方に会い、コラボレーションしていました。全てはこのままじゃいけないっていう危機感からですね」
 
——〝待っているだけの人〟では、やはりキレイにはなれない?
 
「待っていても何も起きないのは分かっているので。人って待ちの状態になると不安になって、思う通りにならないのを世の中のせいにしたり人の愚痴を言うっていう、よくない方向に向かってしまいがちなんですよ。 そもそも美しいってどういうことかというと、心が整っていて健康で、外面のケアも行き届いている、三拍子揃った状態のことだと思うんです。つまり、仕事がなくなったらどうしようとか、やりたいことが全然できないとか、不安や不満で心がいっぱいいっぱいになっていたら、いくら外面を磨いていても“美しい人”とは言えないと、私は思うんですよね」
 
——美しさはマインドケアからなんですね。
 
「そうですね。負の感情にとらわれそうになったとき、ちょっとでも自分から動くと前向きになって心を整えられるから、そこはもう踏ん張りどころだと捉えています。掃除をするとか、お花を生けるとか、些細なことでもいいからとにかく自分の意思をもって動く。“動く”ということが、人が生き生きと美しくあるための根源のような気がします」

トップス¥6,999(H&M Studio 2024年春夏コレクション/H&M カスタマーサービス)、ピアス¥99,000(マリハ)、リング¥167,200(イー・エム/イー・エム アオヤマ)

——アラフォーの女性に、やはり美容って必要なものだと思いますか?
 
「大人の女性にこそ、必要だと思います。単にやれば見た目が変わるっていうのもありますが、それ以上に、自分で自分を幸福にしてあげられる手段のひとつが美容なんじゃないかなと! 幸福を他人頼みにしていると、あの人は私を裏切ったとか—それって勝手にこっちが期待していただけだったりするのに—変なマイナス感情が湧いてきたりするんですよ。他者から与えられる幸福に期待するんじゃなく、自分で自分を幸福にするほうが、手っ取り早いし確実だと思うんです。肌がキレイになったとか、髪がツヤッとしたとか、外見が変われば嬉しいし、美容には気持ちを上げてくれる力がある。そもそも幸せって大それたことじゃなく、普段の生活の中で見つけられるもの。美容は毎日の中で幸福を感じるためのものだって、あるとき気がついたんですよ」
 
——たしかに大人女子こそ自分の機嫌をとるために、美容が必須なのかもしれません。エイジング悩みも日々増える年ごろですし。
 
「アラフォーともなると、いろんな場面で自分が“先輩”であることが増えるし、子どもがいれば一家を回す現場監督みたいな役割になる。いやが上にもポジション的なものからくる存在感とか圧みたいなものが増しやすくなるんです。だからこそ、外見も内面もコンディションをよくしておかないと、怖いとか、うるさいとか、感情的でめんどくさい人になってしまう気がする(笑)。コツコツ美容をやっておくのは自分のためだけじゃなくて、家族や職場の人など、周囲と気持ちのいい関係を保つためにも大事なんじゃないかと」

ニット各¥19,800(ンニット)、ピアス各¥206,965(キンレイデン/CPRトウキョウ)

セルフよもぎ蒸しに進化系コルギ常に新しいメソッドにトライ

——最近、特にハマッている美容法は?
 
「自宅でのよもぎ蒸しですね。電気鍋と穴があいた専用の椅子をAmazonで買って、3日に1回くらいやっています。お湯を沸騰させたら、お鍋の中によもぎをバーンと入れて、あとはその上に椅子をセットして座るだけ。ネットフリックスを観ながら、だらだら汗をかくんです。それで子宮を温めつつ、解毒効果を狙える。夜、よもぎ蒸しをしてから寝ると、めちゃめちゃ眠りが深くなるのでオススメです」
 
——では、これから試してみたいと思っているのはどんなメソッドですか?
 
「電流を全身に送りながらのコルギがあるらしく、気になっています。セラピストさんがはめた手袋から電流が流れてくるみたいなんですが、ものすごく顔も全身の筋肉も整うと聞いたので、ぜひやってみたいですね」
 
——それはききそうですね。ちなみに、MEGUMIさんが書籍(『キレイはこれでつくれます』)の中で書かれていた、〝試してみて謎過ぎた美容法〟にはどんなものがあったんですか?
 
「いろいろありましたよ(笑)。水中に浮かんで男の人にからだを揺らされるというものは『え? これの何がいいの? 知らない男の人に支えられてるの、なんか緊張するわー!』って感じでしたし(笑)、やたらとバンバン叩かれて痛すぎる施術だとか。とにかくたくさん試してきましたからね」
 
——その道のプロフェッショナルの方々と積極的に交流して、常に美容の知識をアップデートされていますよね。
 
「大人になると、どうしても考えが偏ってしまいがち。それが、ちょっと近所のマッサージ屋さんに行くだけで、目から鱗の目線をいただけることもあるわけですよ。凝り固まるのが一番よくないと思っているので、常に周囲からの声を聞いて、柔軟でいられるように心がけています」

レオタード¥17,380、スカート¥27,500(共にロザリームーン/ロザリー)、ピアス¥29,150(リー/ザ・ウォール ショールーム)、リング¥220,000(イー・エム/イー・エム アオヤマ)

——どうしたらもっと美容を楽しめるようになると思います?
 
「まずはやっぱりシートマスクを試すところからやっていただきたい。貼るだけでいいし、3日も続けると肌に変化を感じられるはずです。3日坊主にならないようにするコツは、“ここだったら絶対手に取る!”っていう、生活の動線上に使うべきアイテムを置いておくこと。人は目の前にあればやるんですよ。それで、3日続けて変化を感じられれば、きっと美容が楽しくなるはずです」

大人はリップで“ここが私の唇ですよ”と主張しておくべき!

MEGUMIさんの凛としつつ、センシュアルなムードの立役者といえば丁寧に描かれた唇。「口紅に求めるのはまず落ちないこと。ご飯を食べようがお酒を飲もうがとにかく落ちない、そして荒れないというのが必須です。単純に、いつでも口紅を塗ったばかりの状態でいられたらよくないですか(笑)? あと、大人になると唇の輪郭がぼやんとしてくるから、“ここが私の唇です”ってことをはっきりさせるべきなんじゃないかと。エイジングと共にくすんでくる顔色をカバーするためにも、唇に色を置くことが大切だと思っています。だから私はリップラインをしっかり取り、ロングラスティングの口紅を塗る。カラーは、発色さえよければ好みでなんでもアリだと思うんですよね。とはいえ私の場合、赤みのあるブラウンを選びがち。一番洒落て見える気がしています」

【MEGUMI使用】DIOR ルージュ ディオール フォーエヴァー リキッド

「マスクやカップにつかず、塗り立ての発色が続く。特にこの626の絶妙な赤茶色がお気に入りです」。626 ¥5,500(パルファン・クリスチャン・ディオール)

MAYBELLYNE NEWYORK メイベリン SPステイ マットインク

「高発色で全然落ちないうえ、唇が荒れないところも頼もしい! 5年くらい愛用しています」。トレンド感のあるマットな質感も魅力。210 ¥1,749(メイベリン ニューヨーク)

NARS パワーマット ハイインテンシティ リップペンシル

「NARSというブランドならではの絶妙な色づきにハマッています」。唇の上でクリームがマットテクスチャーに変化。輪郭取りにも最適なペンシルタイプ。888 ¥4,180(NARS JAPAN)

SUQQU モイスチャー グレイズ リップスティック

「こういうブラウンみのあるカラーについ手が伸びがちですね」。厚みのあるツヤの膜が、唇のフォルムをむっちりと際立たせ、 縦ジワなどのアラもさり気なくカモフラージュしてくれる。08 ¥5,830(SUQQU)

MEGUMI

俳優・タレント。20年には映画『台風家族』『ひとよ』で第62回ブルーリボン賞・助演女優賞を受賞。金沢のカフェ『たもん』を経営するほか、ドラマ・映画のプロデューサーとしても活躍している。10年以上かけて自ら実践してきた1000にものぼる美容法の中で、本当によかったものだけをまとめた書籍『キレイはこれでつくれます』(ダイヤモンド社)が好評発売中。

新しいシーズンの幕開けはひとつでも新色を迎えて顔立ちをアップデートする

カラーコスメはシーズンごとにアップデートする、これもフレッシュな存在で居続けるためのMEGUMIさん流の秘訣。「キラキラひとつとっても、そのシーズンのラメとかパール感っていうのがあるんです。一見オーソドックスなブラウンだって年によって微妙にトーンは違っている。シーズンの新作を使うだけで『あっ、なんか洒落てる!』っていう顔を作り出せるんですよね。で、新しいメイクがしっくりハマると、『あ、なんか私いいかも」って、テンションが上がるきっかけになる。ただ、新しく買うのは、シーズンに1色でもいいと思っています。ここで紹介しているシャネルのマルチカラーのように、いろんなパーツに使えるものをひとつだけ買って、ワントーンメイクで仕上げるのも素敵ですし、 1色新しいものがあるだけで雰囲気を今っぽくアップデートしていける」

CHANEL リップ&チーク ボーム N°1 ドゥ シャネル

「チークにもリップにもなるからワントーンメイクに重宝! ファンデを塗る前に頰に仕込んでおくと、いい感じに血色感を演出できます」。8 ¥6,050(シャネル)

INOUI チーク

「このパール感、いいですね。シアーで淡く色づくから、重ね方ひとつで仕上がりを自在にコントロールできそうです」。チーク 03 ¥6,050(資生堂・2月21日発売)

NARS ライトリフレクティング セッティングパウダー

「どう塗ってもキマる。ツヤは欲しいけどテカリはおさえたい、その絶妙なところをついてます」。セット 03728 ※ブラシ付き ¥7,480(NARS JAPAN・限定発売中)

「私の場合、新色に手を伸ばすのは、まずアイシャドウが多いですね。じゃあ、似合うカラーはどう見つけるか? 百貨店のカウンターで美容部員さんに聞いてみるのも手だと思います。実はイエベなのか、ブルベなのかだって自分ではよく分からない人もいるんじゃないでしょうか。カウンターに足を運んで、客観的な意見を聞く時間がたまにはあってもいいと思うんですよ」

KANEBO アイカラーデュオ

「イエロー、おしゃれですよね! 華やかなシーンで、まぶたの下とか目のキワにのせてアクセントにしてみたい」。23 ¥2,530(カネボウインターナショナルDiv.)

CHANEL レ ベージュ パレット ルガール

「どの色も使いやすく簡単にグラデーションを作れそう。最近また、ちょっと青みや紫みのあるラメ感が気になっています」。クール ドゥ シャネル ¥8,800(シャネル)

【MEGUMI使用】PRADA ダイメンションズ マルチエフェクト アイシャドウ

「持っているだけでアガる可愛さ♥ グリーンをアイライン代わりに目のキワに引くだけでいつもとは違う雰囲気に」。04 ¥12,100(プラダ ビューティ・3月20日発売)

「ちなみに、この春個人的に気になったのは透明感を引き出してくれそうなパープルシャドウや春らしいイエロー。遊びのあるカラーも、目のキワなど狭い範囲に入れるとしっくりくるはずです」

【MEGUMI使用】LUNASOL ネイルポリッシュ

「春らしいカラーリングにときめきました」。柔らかなグリーンと微細なゴールドがフレッシュなムードを生み出す。EX45 ¥2,200(カネボウ化粧品・2月9日限定発売)

OSAJI ニュアンス アイシャドウ

「青みがかったピンクが肌をキレイに見せてくれます。チークに少し忍ばせるのもよさそう」。ソフトな発色ときらめきも魅力。d18 Yumenokuni ¥2,420(OSAJI)

photograph:YASUTOMO SAMPEI(model),ASA SATO(still) styling:MIKU hair & make-up:MASANORI ENOMOTO model:MEGUMI text:CHIHIRO HORIE

otona MUSE 2024年3月号より

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