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治りかけで空咳が長く続く「咳の風邪」。体の潤いを補う食材が効果的!

  • 2024.5.20
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「れんこんのすりおろしスープ」 (C)田中友也、In.S_そーい/KADOKAWA
「れんこんのすりおろしスープ」 (C)田中友也、In.S_そーい/KADOKAWA

「なんとなく体調が悪いけど、病院に行くほどじゃない」

「少しぐらいの不調は気にしていられない」

仕事や家事、育児などで忙しく、疲れや不調をずるずると引きずっている人、案外多いのではないでしょうか。

そんな「なんとなく不調」の体を、毎日の食事でやさしくいたわるのが、東洋医学の考え方に基づいた食養生。難しさや特別なことはなく、身近な食材で簡単に作れるメニューを毎日の食事に取り入れるだけでいいんです。

日々頑張りすぎて疲れている人こそ知ってほしい、お手軽漢方ごはんのレシピとセルフケアのポイントを紹介します。

※本記事は田中 友也(監修)、In.S_そーい(漫画)著の書籍『いちばんやさしいおうち食養生 疲れた日の漢方ごはん』から一部抜粋・編集しました。

あなたの風邪は何色?タイプで治す風邪のお話

ひとくちに風邪といっても、時期や体調によって不調の出方はさまざま。タイプ別に対策することで、より的確に対応することができます。

■咳の風邪

風邪のつらい症状はおさまったのに空咳や痰がからむ咳が長く続くこともありますね。そんな時は、体の潤いを補う食材が効果的です。

ごぼう、れんこん、ゆり根、白きくらげ、豆乳、きのこ類、大豆製品、はちみつ、金柑などを摂るようにしてみてくださいね。

風邪をあせって治そうとするのは逆効果です。自分の体が疲れていたんだと自覚して、いつも頑張ってくれている体をいたわりましょう。

おすすめレシピ

「れんこんのすりおろしスープ」 (C)田中友也、In.S_そーい/KADOKAWA
「れんこんのすりおろしスープ」 (C)田中友也、In.S_そーい/KADOKAWA

■れんこんのすりおろしスープ

材料(1人前)

れんこん…70g

エリンギ…1/2本

豚ひき肉…25g

酒…大1

水…200ml

しょうが…少々

小ねぎ…少々

薄口しょうゆ…小1/4

塩…少々

作り方

1 鍋に豚ひき肉、すりおろしたしょうが、酒を入れ、木ベラで豚ひき肉がそぼろ状になるように混ぜながら火にかける。

2 1に水、短冊切りにしたエリンギを入れ、弱めの中火で煮る。

3 れんこんを鍋に入れる直前にすりおろし、2に入れる。

4 とろみが出てきたら薄口しょうゆと塩で味を調え、器に盛る。小ねぎを散らしたら完成。

●不調の症状については、 必ずその症状があらわれるとするものではありません。 あくまで可能性のひとつとしての症状と養生のヒントになります。

●養生の効果には個人差があります。すべての方に効果があるとは限りません。

●養生として紹介しているレシピはひとつのアイデアです。味つけなど好みで自由にアレンジしてください。

●妊娠中の方、特定の疾患や何らかの治療を受けている方は、養生を行う前に医師や専門の医療機関へご相談ください。また、養生が体に合わない場合、心身に異常や不快を感じた場合は、ただちに中断してください。 本記事の情報は2024年3月時点のものです。 それ以降に、新しい見地が発表される場合もあります。

〈監修〉田中友也

鍼灸師、 国際中医専門員、 国際中医薬膳管理師、登録販売者資格保持。

関西学院大学法学部卒業後、イスクラ中医薬研修塾にて中医学の基礎を学び、北京中医薬大学、上海中医薬大学などで研修。 現在、兵庫県にあるCoCo 美漢方 (ここびかんぼう)で日々、健康相談にのる傍ら、鍼灸師として施術も行う。 SNSやコラム上でも親しみやすいトーンで、 漢方や中医学など東洋医学の普及に努め、オンラインセミナーなども積極的に開催している。

監修=田中 友也、漫画=In.S_そーい/『いちばんやさしいおうち食養生 疲れた日の漢方ごはん』

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