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2000年代を騒がせた「スローガンTシャツ」が再びトレンドに!ゼンデイヤが火付け役

  • 2024.5.20
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2002年、ブリトニー・スピアーズはスターバックスのコーヒーを片手に、「Dump Him(彼を捨てちゃえ)」という超アイコニックなフレーズが書かれた水色のTシャツを着用していた。

当時、ブリトニーとジャスティン・ティンバーレイクの破局がタブロイド紙を騒がせていたため、この2つのシンプルなワードは単なる飾り以上のものだった。これらは、ストーリーを伝えるツールであり、フェミニストの声明であり、自由を祝福するものでもあった。そして何よりも、今のネット用語で言うところの「mood(ムード、今の気分)」を表していのだ。

ブリトニーの「Dump Him(彼を捨てちゃえ)」だけでなく、パリス・ヒルトンの「Don't Be Jealous(嫉妬しないで)」や、リンジー・ローハンの「Skinny B*tch(痩せたビッチ)」、「ディオール」の高級フレグランス名である「J'Adore Dior(ディオール大好き)」など、スローガンを記したTシャツはY2Kファッションの主力となり、その後何度も復活している。

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ここ数年で最も記憶に残るスローガンTのカムバックは、ヘイリー・ビーバーが2023年に着用して話題を呼んだ、「Nepo Baby(親の七光り)」と書かれたホワイトのクロップドTシャツかもしれない。

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一見、ファッションを通じた自己自覚のように見えるけれど、ヘイリーは「私は自分の置かれた立場を自覚しているし、あなた方にもそういうレッテルを貼られている。それは事実だから派手に堂々と着ようと思ったのです」と『サンデー・タイムズ』紙に語っている。

自己に言及したもうひとつの例には、ヴィクトリア・ベッカムの「Fashion Stole My Smile(ファッションが私の笑顔を盗んだ)」と書かれたスローガンTシャツがある。このトップスは、彼女が自分自身を“自虐する”ためにデザインしたもの。ヴィクトリアは最近このスタイルに立ち返り、2023年にNetflixのドキュメンタリーシリーズ『ベッカム』で大バズりした発言に基づく「My Dad Had A Rolls Royce(私の父はロールスロイスを持っていた)」と書かれたスローガンTシャツをリリースした。

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しかし、最近はゼンデイヤと「ロエベ」のクリエイティブ ディレクターであるジョナサン・アンダーソン(ひいてはジョン・F・ケネディ・ジュニア)の影響で「I Told Ya(だから言ったでしょ)」と書かれたスローガンTシャツが話題を集めている。カルト的な人気を誇るこのアイテムは、もともとジョン・F・ケネディ・ジュニアが着用していたもので、彼は愛犬とフリスビーで遊んでいるときにこのTシャツを着ていたところをマスコミにキャッチされた。

ジョナサン・アンダーソンはルカ・グァダニーノ監督の新作映画『チャレンジャーズ』で衣装デザイナーを務め、このデザインをリバイバル。作中では、テニスプレイヤーからコーチに転身した主人公「タシ」を演じるゼンデイヤがこのTシャツを着用している。ゼンデイヤはタシのことを、「最も悪びれない、残酷なキャラクター」と呼んでいるので、彼女が言うことに耳を傾けた方がいいのは間違いない。

この言葉が実際には何を意味していたのかは不明だが、ニューヨーク中のタブロイド紙が夢中になったジョン・F・ケネディ・ジュニアが最初に着用したという事実は理にかなっている。スローガンTシャツは、遊び心のある不遜さと反抗的な雰囲気で、出しゃばりな文化を肯定する傾向にある。アリアナ・グランデはシングル曲『Yes, and...』(そうだけど、何か?)で、「say that sh*t with your chest(正々堂々と言いなさい)」と歌っているが、スローガンTシャツはまさにそれを体現している。

2006年には、デザイナーのヘンリー・ホランドが「Cause me pain Hedi Slimane(エディ・スリマンが僕に痛みを引き起こす)」や「Do me daily Christopher Bailey(クリストファー・ベイリー、僕に毎日してくれ)」などのスローガンを、巨大なテキストで記したカルト的なTシャツコレクションを発表したことで、スローガンTシャツが一気に流行した。

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また、スローガンTシャツには、政治的な前例もある。1980年代には、キャサリン・ハムネットが当時の首相マーガレット・サッチャーと会談する際に、反核を訴えた「58% don't want Pershing(国民の58%はパーシングミサイルを望んでいない)」と書かれたTシャツを着用した。そしてその数年後、マリア・グラツィア・キウリが2016年の「ディオール」の初コレクションで発表した「We should all be feminists(私たちは皆フェミニストであるべき)」と書かれたTシャツを忘れる人はいないだろう。

「ネッタポルテ」によれば、(現地時間2024年4月30日時点の)過去2週間でスローガンTシャツの検索数が100%増加したという。さらに、最近の「リフォーメーション」のグラフィックヴィンテージTシャツのコレクションは、発売と同時にほぼ完売したようだ。

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そしてニューヨークでは、オリヴィア・ロドリゴが、ラインストーンがちりばめられたマイクロホットパンツと、ピンクの大きな文字で「Carrie Bradshaw AF(めちゃくちゃキャリー・ブラッドショー)」と書かれた白いタンクトップを着て(さらに足元には「マノロ ブラニク」を履いて)、アルバム『ガッツ』のツアーに登場した。

オリヴィアがUS版Netflixで『セックス・アンド・ザ・シティ』を観たばかりなのか、それとも長年のファンなのかはわからないが、このアイテムは多くの優れたスローガンTシャツと同じように、文字だけで美学を取り入れている。政治的な主張であれ、時代精神を捉えたフレーズであれ、ちょっとした遊び心であれ、スローガンTシャツは、単なるアイテム以上のメッセージや強力な印象を持っている。この流行が長く続くことを願いたい。

Translation: Masayo Fukaya From ELLE UK

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