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タイ、静岡の幼稚園、そしてパリのモンテッソーリ教育へ。

  • 2024.5.20

みなさま、すっかりご無沙汰しております。この数年怒涛のライフ、記事の執筆全くできず、日本に行くたびに「読んでます!」とお声がけくださった方々ありがとうございました。ようやく再開できるタイミングがやって来ました。

そんな私の身辺はガラリと変わって、タイの地方都市からパリに戻り、娘たちは大都会パリのインターナショナルスクールのCP(日本の小学1年生にあたる)に昨年9月から通い始めました。

そうなんです。もう6歳です!(6月で7歳!)子供の成長は本当にあっという間ですね。

以前スクール選びについての記事を書きましたが、タイから来た、裸足のお猿ちゃん感に溢れた娘たち(笑)、そんな、はぐれ家族の私たちにピッタリのモンテッソーリ教育のインターナショナルスクールにパリで出会えたことは本当にラッキーでした。

昨年2月にタイから日本へ。6か月間日本に滞在する中で3ヶ月は私の地元静岡にある、(私が通っていた)幼稚園、後の3か月は東京外苑前にあるフリースクール(インターナショナル)のキンダーガーデンに通いました。そして8月にパリに入り、9月にパリのスクールで迎える新学期。

子供は環境の変化に対する適応力が大人よりも優れている、、(それは本当です)とは言え、このチェンジにしっかりついて来てくれた娘たちには、本当に「ブラボー」の一言しかありません。

「環境」と一言で言うとざっくりしていますが、移住してから時間が経過した今考えると子供にとっては、私の想定外の影響もあったのだと後から深く納得しました。

例えば、タイのスクールではプライマリー間近だったので、算数の計算式も進んでいました。

静岡の幼稚園では、また「遊び」に専念する幼稚園生活。とても楽しかったようです。

東京では、ソーシャルエンゲージメントが高いギフトスクールというフリースクールで、社会の一員としてのポジションをしっかり学びながら遊ぶ、独特の教育で、自発性を身につけていました。ここでも遊びながら学ぶことも相当楽しかったようです。

そして9月からパリの新学期でCPに入り勉強モードにぐっとスイッチが入ります。

パリのモンテッソーリ教育を行うこの小学校はインターナショナルスクールで、30代の女性の哲学者が校長先生なのですが、スクールのスピリットにまず深く納得して申し込みました。週半分がフランス語で残りの半分の授業が英語。科目の種類に合わせて言語が分かれています。例えば、地理や世界史は英語、アートや音楽はフランス語、というようなカリキュラムが組まれています。また今年はオリンピック、パラリンピックの開催都市ということもあって、学校では、オリンピックの歴史、スポーツに親しむための学びが盛りだくさんで、開催国としての当事者意識、参加意識を持たせるようなプログラムがみっちりです。

また子供たちの国籍も様々なので、定期的に父母がその国のカルチャーについてのレクチャーをしに来ていたり、Sophrologyという、リラックス方法や、写真の撮り方などの課外授業など文化の学びに力を入れています。都市の真ん中の学校は、運動場が無いのが本当に残念ですが。

9月-10月-11月と時は過ぎ、タイからの荷物がようやくパリに届き、子供部屋のものの整理をしていてびっくり!タイの幼稚園時代のノートが出てきました。英語も算数も、はるかに今を上回って進んでいたのです!

娘たちのパパは、ひっくり返って、今の教育が遅れているんじゃないかとちょっとヒステリックめに心配になっていましたが、私はそこでようやく娘たちの暮らしのメインとなる学校生活での学ぶことの種類の違い(言語も含めて) と積み上げていくことで身につく「学びの基盤の安定」というポイントが盲点だったことに気づきました。

そこで学校の先生との面談の時に相談しました。「タイにいた時の方が学習速度が進んでました。」

すると先生は、「そうですか、学んだことが身についていなかったんですね」

なるほど。

たった一年でここまで環境が変わる子たちもあまりいないと思うけれども、彼女たちのような6、7歳という年齢において、学習したことを「身につける」ためには、日々の積み重ねが必要。言い換えれば、理解をしたとしても、日々継続的に学習しなければ身につかず、忘れてしまうということです。

いや、そりゃそうだ。と後から納得。

何となく毎日学校に見送っていると、すっかり自然に学校での勉強が身についている錯覚に陥ってしまうものです。

それにしても、6歳から7歳のステップ。リトルガールからガールにすごい勢いで変身しています。これは、頭の中での理解度が増して、目に入ってくるものの解像度がぐんぐん上がっている成長の速さを話していて感じます。

私が出張の際に「お母さん、まかせといて」と娘に言われた時には、驚きと愛おしさが混ざった素敵なプレゼントのような気持ちになりました。

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