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コンビニの商品棚に、ある貼り紙が… 客が思わず足を止めたわけ

  • 2024.5.21
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商品の魅力を視覚的に伝える、販売促進用のポップ。

文字の色やフォントなどにこだわって作られたポップは、思わず目に留まりますよね。

ねおやま(@neoyamah)さんが、とあるコンビニで発見したポップが、X(Twitter)上で12万件を超える『いいね』を集めています。

『デイリーヤマザキ』で見たポップの内容が?

投稿者さんが立ち寄ったのは、コンビニチェーン店の『デイリーヤマザキ』です。

店内を見ていた投稿者さんは、あるポップが目に留まると、思わずひと言。

「新しい単語を見た」

次の写真を見れば、その言葉の意味が分かるはずです!

「ぶつだんスイーツフェスティバル」

一体どういう意味なんだ、これは…!

どうやら世間では、仏壇に供えるようなお菓子を『仏壇スイーツ』の愛称で呼ぶことがあるようです。

その単語と『フェスティバル』が組み合わさり、強烈な印象を与えるうたい文句となったのですね。

「おしゃれな洋菓子に負けるがしねえ!」というコピーも相まって、誰の目にも留まりそうです!

このポップが目撃されたのは、新潟県新潟市内にある、『デイリーヤマザキ 新潟大島店』

さらに詳しく掘り下げるため、grapeは同店のオーナーに取材しました。

『デイリーヤマザキ 新潟大島店』のこだわり

――『ぶつだんスイーツフェスティバル』の由来は?

僕も『仏壇スイーツ』という言葉を、以前からなんとなく使うことがありました。当時は「同じことを考えている人がいるな~」くらいに思っていましたね。

そこから時が経ち、取引先から「こういうお菓子がありますよ」と連絡をいただきました。発注するタイミングで、『仏壇スイーツ』という言葉をたまたま思い出したので、大々的に展開しています。

オーナーは以前から『仏壇スイーツ』の存在を知っていて、より盛り上げる工夫をしたのですね。

また同店には、昭和レトロ感が満載な装飾があるとのこと。同店のこだわりや、オーナーのパーソナルな部分に関しても掘り下げました。

オーナーが青春時代をともにした昭和の番組とは…

――昭和レトロ感が漂う内観は、自身で作っている?

店内のポップや装飾は、すべて私が作っています。

僕は昭和40年代の生まれなので、青春時代には音楽番組『ザ・ベストテン』(TBS系)などを観て過ごしていました。

オーナーは、大のプロレス好きな子供だったようで、プロレス中継番組『ワールドプロレスリング』(テレビ朝日系)などに夢中になっていたそうです。

仕事をするなかで、売り場づくりやポップ作成など『モノを作っている時』が一番楽しい瞬間だと語るオーナー。『モノづくり』に関するルーツを辿ると、小学校の頃の自由研究に行き着きました。

自由研究で「何かを提出しなければいけない」となった時、『しんかい2000』という有人潜水調査船を作ろうと思いました。

缶のジュースを紙にあてて、『しんかい2000』みたいな形を作りました。最後に船体に『しんかい2000』と書いて、ストローをさしただけの作品を提出したんです。

あまりの斬新さに、賛否両論がありましたが、当時の僕には「これでいいんだ」という気持ちがどこかにありました。

僕はモノを精密に作ることはあまり好まないんですよ。「なんとなく」を大事にいろいろ作るので。当時適当にモノを作っていたことが、今につながっているんじゃないかなと思います。

また、同店の従業員は若い人が多いようで、ポップなどを作っていると「『またなんかやっているなー』といった冷めた目で見られる」と嘆いていました。

――訪れた人の反応は?

おかげさまで各方面から、評価をいただいています。メディアの取材が多数来て、YouTubeの動画で取り上げてくださる人も結構いますね。

京都からわざわざ、うちの店舗を目当てに来てくれたお客さんもいて、その時は驚きました。

以前から『個性的な店舗』として、高い評価を受けてきたようです。

最後に、同店を今後どのような店舗にしていきたいか、語っていただきました。

みんなにただ楽しんでもらえたらと思います。いつまでも楽しい店舗でありたいですね。

コンセプトを重視しながら、今後もいろいろなことをやっていきたいです。

なお、オーナーがイチオシする商品は、同店のオリジナルとして販売している『大島あんぱん』。2024年5月現在、1日あたり200個前後売れている大人気商品だといいます。

『大島あんぱん』を目当てに、遠方から来る人もいるようです。日によっては、午前中に完売することもあるのだとか…!

新潟に足を運ぶ際は、『デイリーヤマザキ 新潟大島店』に立ち寄り、オーナーのこだわりが詰まった内観と、『大島あんぱん』の味を堪能してみてはいかがですか。

[文・構成/grape編集部]

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