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大事なのは「今」のお金?「未来」のお金?年金への期待に関する意識調査

  • 2024.5.22
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厚生労働省は、令和6年度から国民年金と厚生年金それぞれの支給額を引き上げることを発表。

国民年金の場合では支給額が66,250円から68,000円へ、夫婦2人の厚生年金の場合は支給額が224,482円から230,483円になります(※1)。

これは前年度の2.7%上乗せの支給額となり、バブル崩壊後の1993年以降、最も高いといわれています。

しかし各メディアでは、賃金や物価の上昇率よりも年金の上昇率が抑制される仕組みである「マクロ経済スライド(※2)」の発動により、実質的には支給額は目減りしていると報じられています。

現状、年金を受給する高齢者は増加する一方、その年金を保険料として負担している現役世代が減少しており、今後状況がさらに厳しくなることはほぼ確定といえるでしょう。

このような状況が続いてしまうと将来年金だけでは生活していくことは困難となり、老後の不安はつのる一方です。

そこで今回は、WeCapital株式会社による全国の20代~50代の男女合計1,005人を対象にした、「年金への期待」に関する意識調査を紹介します。

「今」のお金と「未来」のお金のどちらが大事か?投資商品に対する意識など、気になる調査結果を見ていきましょう。

※1参照:厚生労働省「令和6年4月分からの年金額等について」
国民年金は「老齢基礎年金(満額)」。厚生年金は、平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43.9万円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金「老齢厚生年金+夫婦2人分の老齢基礎年金(満額)」の給付水準。いずれも昭和31年4月2日以後生まれの方の場合。

※2参照:厚生労働省「給付と負担をバランスさせる仕組み」
「マクロ経済スライド」とは、そのときの社会情勢(現役世代の人口減少や平均余命の伸び)に合わせて、年金の給付水準を自動的に調整する仕組み。

調査概要:「年金への期待」に関する意識調査

【調査期間】2024年4月4日(木)~2024年4月5日(金)
【調査方法】リンクアンドパートナーズが提供する調査PR「PRIZMA」によるインターネット調査
【調査人数】1,005人
【調査対象】調査回答時に20代~50代男女と回答した全国のモニター
【調査元】We Capital株式会社(https://we-capital.co.jp/)
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ

「年金への期待」に関する意識調査

2024年の4月以降、年金が上乗せ(=新年度の年金支給額が2.7%引き上げ)されることをご存じですか?

まず「2024年の4月以降、年金が上乗せ(=新年度の年金支給額が2.7%引き上げ)されることをご存じですか?」と質問したところ、74.7%の方が「いいえ」と答えました。

続いて「将来、受け取ることのできる年金にどのくらい期待していますか?」という質問には、「あまり期待していない」が42.1%、「全く期待していない」が35.5%となり、全体の7割以上が「期待していない」と回答。

「ある程度期待している」は15.9%、「とても期待している」が6.5%となりました。

年金の引き上げについて、あなたはどのように考える?

「年金の引き上げについて、あなたはどのように考える? 」の質問には以下のように回答しています。

【年金をあまり期待していない・期待していないと回答した方】
・物価高で仕方ないと言いたいが、負担が増えるばかりで手取りが減るので賛成できる部分がほぼない。(20代/女性/会社員)

・今後世代間の人口のバランスが変わっていくなかで、現行の年金システムで財政が破綻しないのか。破綻するならば早めに教えて欲しい。(20代/女性/公務員)

・生活が豊かになるほど年金が引き上げられるとは思えません。それを想定して若いうちから資産形成する人に対して、将来、資産があるから年金減額といった構図にはならないでほしいです。(30代/男性/公務員)

・引き上げ率が物価上昇率に追いついておらず、支給額が多少増えても得した気分にはならない。(40代/男性/パート・アルバイト)

【とても期待している・ある程度期待していると回答した方】
・物価の上昇が家計にかなり響く上、今後も物価の上昇が予測できるが、少しぐらいの年金額上昇があったとしても実質マイナスになるから、カバーできないと思います。(20代/女性/専業主婦)

・年金を将来いくらもらえるかわからないけど、支給額引き上げは普通に嬉しいです。(40代/男性/会社員)

・引き上げされること自体は嬉しいですが、生活していくのに十分な金額ではないと思います。できれば、大幅に引き上げてほしいです。(40代/女性/会社員)

・物価が上がってるのだから、年金の引き上げは当たり前であって、このまま実質目減りしたままの状態が続けば、ますます年金を納める若者が減っていって、この制度は崩壊するとしか思えない。(50代/女性/自営業・自由業)

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000129906.html

大事なのは「今」使えるお金? それとも「未来」のお金?

「大事なのは「今」使えるお金? それとも「未来」のお金?」と質問したところ「どちらかというと将来のお金」が32.5%で最多ですが、「未来のお金」と回答した人は15%。ふたつの回答をあわせた未来のお金のほうが大事だと考える人は47.5%となっています。

一方、「今のお金」は21.5%、「どちらかと言うと今のお金」は31.0%となり、今のお金のほうが大事だと考える方の合計は過半数を超えました。

今のお金と未来のお金、それぞれに大事だと思う理由は?

「今のお金と未来のお金、それぞれに大事だと思う理由は? 」の質問には以下のように回答しています。

【「今のお金」「どちらかと言うと今のお金」と回答した方】
・今必要なことにお金を使って充実した人生を送りたいと思っています。今を楽しみたい。(20代/女性/学生)

・子どもが3人いるため暮らすのがやっとです。どうやって3人を社会に送り出せるか。今が大事です。(40代/女性/パート・アルバイト)

・いつ何が起きるかわからないので未来のお金のことばかり考えるのは…(50代/男性/会社員)

【「未来のお金」「どちらかと言うと未来のお金」と回答した方】
・まだ若いので就職先も見つけやすいけど、年齢が高くなるにつれて働くのが難しくなると思うので、未来のお金のほうが大事だと思います。(20代/女性/専業主婦)

・老齢年金だけでは老後の生活に足りないということが予想されているため。(30代/男性/会社員)

・目先のお金は何とかなるが高齢となった未来のことは予測が難しいので今のうちから貯蓄等をしておく必要はあると思う。(50代/男性/会社員)

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000129906.html

“今”のお金が大事な理由は?“未来”のお金が大事な理由は?

さらに絞り込んで「今のお金」「どちらかと言うと今のお金」が大事だと回答した方に、「“今”のお金が大事な理由を教えてください(上位2つまで)」と質問したところ、「生活水準をあげたいから」が39.3%と最多で、次いで「趣味や好きなことに使いたいから」が35.9%、「旅行に行きたいから」が19.2%と続きました。

また「どちらかと言うと未来のお金」「未来のお金」が大事であると回答した方にも同様に「“未来”のお金が大事な理由を教えてください(上位2つまで)」と質問すると、約7割の68.8%の方が「老後が不安だから」と回答。

さらに「病気・介護に備えるため」が25.3%、「生活水準を維持するため」が20.3%と答えました。

1年以内や数年程度の期間、固定利回りで投資できるなら行いたいと思いますか?

次に、短期型の投資商品に対する意識調査結果を見ていきましょう。

「1年以内や数年程度の期間、固定利回りで投資できるなら行いたいと思いますか?」と質問したところ、「はい」と回答した方は44.3%、「いいえ」と回答した方は55.7%となりました。

「未来」のお金を増やすために、投資信託などで長期的に運用している方は近年増えているようですが、短期投資は過半数以上が後ろ向きのようです。

「年金への期待」に関する意識調査のまとめ

WeCapital株式会社が全国の20代~50代の男女合計1,005人を対象におこなった「年金への期待」に関する意識調査の結果によると、「年金に期待していない」方は全体の7割を超え、また過半数は下回るものの47.5%の方が「未来」のお金が大事だと考えていました。

つまり年金はあてにせず今から老後資金の準備などを検討している方が約半数いるということがわかります。

一方で、「今」のお金が大事だと回答した方も52.5%となり、今を楽しみたい方のほかにも、物価上昇や子育てなどにより未来のことまで考えられない方もいるようです。

年金への期待は低いが、「今のお金が大事」という人と「未来のお金が大事」という人は半々程度の割合となっていました。

年金をあてにできない今、資産運用が必要な時代に

年金に期待はできない。今も未来も大事にしたい。

そんなわたしたちができることは、預金や投資といった資産運用といわれています。実は筆者は投資未経験者。これを機に少し勉強してみようかと思いました。

政府は経済を上向きにするため国民に投資を推進しています。新NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)といった商品を非課税とし、多くの人に投資をさせたいのです。

投資経験のない方がはじめるには勇気が必要ですが、お得なことであるのならチャレンジしてみたいですね。

投資のほかにも、外貨預金や保険などといった資産運用もあります。今、そして未来のために、それぞれのメリット・デメリットを理解したうえで、自身の生活や目的にあった資産運用を検討してみてはいかがでしょうか。

参考:
WeCapital株式会社【「年金への期待」に関する意識調査】
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000129906.html

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