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親の介護相談室(3)遠く離れた場所に住む親を「自宅で介護」する方法

  • 2024.5.20
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現役ケアマネージャー“ケアマ姐さん”に聞く、親の介護相談室(3)どうしても地元で暮らしたい親。東京で家族と暮らす私。どんな形で介護できますか?

相談者:Tさん(40代・東京で夫と子どもの3人で暮らす会社員)

ケアマ姐さん:某地方都市にて、学校を卒業してから約30年間、介護職に従事し続けてきたプロ。2006年の介護保険制度の改正主任ケアマネージャーの資格を取得。利用者のケアプランを作成するほか、ケアマネージャーを管理や指導も行う。モットーは、介護を受ける本人だけでなくご家族の方との信頼関係も築くこと。

・遠く離れた場所に住む親の介護。みんなどうしているの?

Tさん:まだ両親とも元気なのですが、本人の希望で、できるだけ施設には入りたくないそうなんです。でも、もし将来介護が必要になった際に、私が家族を東京に残して地元に戻ることはあまり考えられません…。同じようなケースの方もいるのでは?と思うのですが、みなさんどうされていますか?

ケアマ姐さん:まずは、認知症になったり介護が必要になったりしても、自宅で過ごしたいという本人やご家族の希望で、自宅で生活をしている方は意外とが多いんです。Tさんのように遠距離で介護をされているかたもたくさんいます。ただ、高齢者だけで生活することに不自由がある場合、誰かの助けは必要。有料のサービスを利用することもできますが、まずは最寄りの市役所や区役所、または介護の相談窓口である「地域包括支援センター」で介護認定をしてもらうことで、「介護保険制度」を利用することができます。その後、ケアマネージャーが決まり、さまざまな支援サービスを受けられるようになります。月に1回は担当のケアマネージャーが、利用者宅を訪問して困ったことはないかなど生活状況を確認し、遠方のご家族とも共有します。もちろん必ず月1というわけではなく、必要があれば、何回も訪ねることもあります。

Tさん:ケアマネージャーさんがお世話をしてくださるのですか?

ケアマ姐さん:いえいえ、勘違いされる方も多いですが、身の回りのお世話をしてくれるのはホームヘルパーさんです。ケアマネージャーはホームヘルパーさんを紹介したり、デイサービスやショートステイ先の紹介など、必要なサービスをプランニングしたり提案する役割です。ちなみに、訪問介護や、短期入所、福祉用具購入などを組みあわせて利用するサービスは、1ヵ月ごとに介護度や地域によりサービスの上限が決まっいて、1〜3割負担で利用することができます。予算内でどのように組み合わせるか、どういうサービスがあるかというのを、ケアマネージャーがプランを立ててくれます。

・ホームヘルパーさんはどんなことをしてくれるの?

Tさん:日常のお世話はホームヘルパーさんがしてくださるとのことですが、どんなことをしてくれるのですか?

ケアマ姐さん:利用者さんの介護度によって受けられるサービスや時間は異なりますが、調理、洗濯、掃除、ゴミ出し、買い物、入浴、トイレ介助など日常生活の援助をしてくれます。定期的にお世話しにきてくれる方がいるだけで、遠方に暮らすご家族のみなさんは安心なのではないでしょうか? ただし、介護保険制度内ではできない、家族の食事の用意、医療機関への受診、ペットの世話、庭の掃除などの業務は、有料のサービスを利用いただくことになります。ホームヘルパーさんに依頼するだけでなく、例えば調理の補助の代わりに高齢者向けの栄養バランスの整った宅配弁当を利用するのもおすすめです。毎日誰かが家を訪ねるだけでも、安否確認になりますし…。

Tさん:確かに、毎日誰かが訪ねてくれたら、遠方に暮らす家族にとっては安心ですね。

ケアマ姐さん:はい。実はこの高齢者の安否確認のサービスは、いろいろあるんですよ。地域を日々周回している宅配業者や郵便局など、有料ではありますが手軽に利用できるサービスもあるので、ぜひ探してみてください!

Tさん:安否確認のサービスは、介護申請前でもすぐにも取り入れられそうな安心材料ですね! 近くに頼れる人たちがいるだけで私は安心ですし、両親も好きな家でできるだけ暮らせるようなのでぜひ利用を検討したいと思います。

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