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胃腸症状を伴う「お腹の風邪」。胃腸の働きを高め水分代謝を助けてくれる食材がおすすめ

  • 2024.5.19
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「はと麦と鶏肉のスープ」 (C)田中友也、In.S_そーい/KADOKAWA
「はと麦と鶏肉のスープ」 (C)田中友也、In.S_そーい/KADOKAWA

「なんとなく体調が悪いけど、病院に行くほどじゃない」

「少しぐらいの不調は気にしていられない」

仕事や家事、育児などで忙しく、疲れや不調をずるずると引きずっている人、案外多いのではないでしょうか。

そんな「なんとなく不調」の体を、毎日の食事でやさしくいたわるのが、東洋医学の考え方に基づいた食養生。難しさや特別なことはなく、身近な食材で簡単に作れるメニューを毎日の食事に取り入れるだけでいいんです。

日々頑張りすぎて疲れている人こそ知ってほしい、お手軽漢方ごはんのレシピとセルフケアのポイントを紹介します。

※本記事は田中 友也(監修)、In.S_そーい(漫画)著の書籍『いちばんやさしいおうち食養生 疲れた日の漢方ごはん』から一部抜粋・編集しました。

あなたの風邪は何色?タイプで治す風邪のお話

ひとくちに風邪といっても、時期や体調によって不調の出方はさまざま。タイプ別に対策することで、より的確に対応することができます。

■お腹の風邪(黄色い風邪)

全身が重だるく、胃腸症状をともなう風邪、「黄色い風邪」です。この時は、お腹を温めて胃腸の働きを高め、水分代謝を助けてくれるような食材——かぼちゃ、にんじん、米、小豆、はと麦、みょうが、にんにく、いんげん豆、八角、山椒の実、大葉(しそ)、しょうがなどを積極的に摂るようにしましょう。

おすすめレシピ

「はと麦と鶏肉のスープ」 (C)田中友也、In.S_そーい/KADOKAWA
「はと麦と鶏肉のスープ」 (C)田中友也、In.S_そーい/KADOKAWA

■はと麦と鶏肉のスープ

材料(1人前)

はと麦…20g

鶏むね肉…60g

酒…小1

片栗粉…小1

しょうゆ…小1/4

にんじん(あられ切り)…30g

スナップえんどう(斜め切り)…2さや

だし汁…250ml

塩…少々

作り方

1 はと麦はたっぷりのお湯で柔らかくなるまで茹でる。

2 ボウルに削ぎ切りした鶏むね肉、酒、しょうゆ、片栗粉を加えて揉み込む。

3 鍋にだし汁、はと麦、にんじんを入れ火にかける。沸騰したら鶏むね肉を入れ、火が通ったらスナップえんどうを入れる。

4 塩で味を調えたら完成。

●不調の症状については、 必ずその症状があらわれるとするものではありません。 あくまで可能性のひとつとしての症状と養生のヒントになります。

●養生の効果には個人差があります。すべての方に効果があるとは限りません。

●養生として紹介しているレシピはひとつのアイデアです。味つけなど好みで自由にアレンジしてください。

●妊娠中の方、特定の疾患や何らかの治療を受けている方は、養生を行う前に医師や専門の医療機関へご相談ください。また、養生が体に合わない場合、心身に異常や不快を感じた場合は、ただちに中断してください。 本記事の情報は2024年3月時点のものです。 それ以降に、新しい見地が発表される場合もあります。

〈監修〉田中友也

鍼灸師、 国際中医専門員、 国際中医薬膳管理師、登録販売者資格保持。

関西学院大学法学部卒業後、イスクラ中医薬研修塾にて中医学の基礎を学び、北京中医薬大学、上海中医薬大学などで研修。 現在、兵庫県にあるCoCo 美漢方 (ここびかんぼう)で日々、健康相談にのる傍ら、鍼灸師として施術も行う。 SNSやコラム上でも親しみやすいトーンで、 漢方や中医学など東洋医学の普及に努め、オンラインセミナーなども積極的に開催している。

監修=田中 友也、漫画=In.S_そーい/『いちばんやさしいおうち食養生 疲れた日の漢方ごはん』

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