1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 「チャリ送迎なんて貧乏ね!」金持ち自慢のマウントママ→翌日ボロママチャリでやってきたワケとは?

「チャリ送迎なんて貧乏ね!」金持ち自慢のマウントママ→翌日ボロママチャリでやってきたワケとは?

  • 2024.5.19

私の娘は小学生。たくさんの友だちと楽しい学校生活を送っていたのですが、ひとりだけ娘にマウントを取ってくる同級生がいるようです。時々ひどく落ち込んで帰ってくるので、心配していました。

娘はあまり相手にしないようにしているそうですが……。

傷ついた娘

ある日、娘が浮かない顔をして帰ってきました。話を聞くと、お気に入りのクリアタイプのビニールペンケースを、マウント同級生・タカシくんに「安物のプールバックみたい」と笑われてしまったとか。


しかも「僕の筆箱は革製の高級品だぞ!」と、いつものマウント……。「高級かどうかよりも、気に入っているものを使うのがいいと思う」と伝えると、笑顔を見せてくれました。

そんなことがあった翌日の午後、スマホの通知がなりました。内容を確認すると、小学校からの緊急連絡。近所で不審者が目撃されたため、迎えが可能な保護者は下校時間に合わせて児童を引き取りに来てほしいとのこと。

私は自転車に乗り、急いで学校に向かいました。

この親にしてこの子あり

すると、間もなく学校に着くというところで、ものすごい勢いで走るスポーツカーに追い抜かされました。道路の端を走る自転車とスレスレの距離を走るその車……。スクールゾーンであんなに危険な運転をするなんて! と腹立たしく思っていたら、なんとその車は学校へと入っていったのです。

さすがに注意しようと思ってスポーツカーに近づくと、運転していたのはタカシくんのママ。「この親にしてこの子あり」と納得してしまいました。

声をかけようとしたそのとき、私を見つけた娘が「お迎えありがとう!」と不安そうな顔で駆け寄ってきました。すると後ろから「おまえんち自転車かよ。さすが貧乏。だっせー!」という声が聞こえました。タカシくんのマウント発言を初めて耳にして、私もショックで固まってしまいます。

娘は、近いのだから自転車で十分だと反論していましたが、タカシくんは小馬鹿にしたように笑い、ママも「高級な乗り物に越したことないのにね」とドヤ顔を見せました。

意外な事実

その場は娘をなだめて帰ってきたものの、モヤモヤが晴れず、その夜夫に愚痴を聞いてもらいました。


すると、夫はタカシくんのママが乗っていた車について、質問攻め。何がそんなに気になるのかと思いつつ答えていると、1枚の写真を見せられました。

それはまさにタカシくんのママの車! 不動産業を営む夫が管理する土地に不法駐車し続けている車があって、困っていたとのこと。証拠のために何日分も写真を撮っていたそうで、それがまさにタカシくんのママの車だったというわけです。

翌朝、夫はさっそく警察に通報。勝手に車を動かせないように、厳重なバリケードを置きました。

自転車も最高!

昨日の不審者はまだ見つかっていないため、小学校はしばらく保護者の送迎が必要です。私はいつものように自転車で迎えに行きますが、タカシくんのママはどうするのでしょう。

私が学校に到着した少しあとに、タカシくんのママは古いママチャリを飛ばしてやってきました。背に腹は代えられなかったようです。

それを見て、何も知らないタカシくんは「なんで……」と愕然。娘はそんなタカシくんの肩を叩き「自転車のうしろに乗りながら、自然の風を感じるのもいいものだよ!」と笑っていました。タカシくん親子は悔しそうにしていましたが、それからはマウントを取ることがなくなったようで、一件落着です。

ちなみに、タカシくんのママの高級車は長期の旅行に出かけた両親から借りていたものだったそう。駐車場がないので例の敷地に停めていたようです。


何でもかんでもマウントを取りたがる人は一定数いますが、マウントを取って気分がいいのは自分だけ。相手を不快にさせていると、友だちをなくしてしまうでしょう。

「自分がやられて嫌なことは、他人にはしない」という人付き合いの基本は、親が率先しておこない、子どもに背中を見せていきたいですね。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

元記事で読む
の記事をもっとみる