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中高生が「人と仕事をするということの本質」を学べる講座⁉講談社の「創作の不思議」が期待以上だった。

  • 2024.5.19
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先日開催された講談社クリエイターズラボの中高生向け講座、「創作の不思議」にわが家の子どもも参加しました。事前に確認した講座の案内には「講談社が長年培ってきた編集技術を活用し、創作と学問を掛け合わせたカリキュラムを用いて、多感な学生たちの能力を最大限に引き出す学びを提供」とあり、どんな内容になるのだろうかと期待して参加しましたが、実際に参加してみて、期待以上に大きなものを得ることができたと思っています。この講座は「人と仕事をするということはどういうことなのか」「なぜ人と一緒に仕事をするのか」ということを中高生が自ら実感し、経験できる講座だったのです。

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講座の紹介Webページには、次のような案内があります。

この講座では絵の描き方は教えません。絵が描けなくても構いません。漫画の創作に特有の技術と、あらゆるエンターテイメントコンテンツの創作に共通する技術を通じて、あなたの創造力を開花させます。

漫画は総合芸術です。絵はもちろん、キャラクターの人格、ストーリーの構成、コマ割りの演出など、漫画を描く人はあらゆる方面に感性を働かせ、技術を磨き、作品を創りあげていきます。これら一つ一つの要素の“不思議”(仕組み)を解体しましょう。“不思議”に正面から向き合い、その中身を解きほぐしていくことが、自身の作品を創りあげるための手引きになります。

『漫画の創り方』を修了した参加者が漫画を創る面白さと奥深さを知り、これからのキャリアを力強く歩んでいくことが私たちのゴールです。創作の不思議『漫画の創り方』
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私はこの案内を読み、普段は高校や大学の受験をクリアすることをひとつのゴールとして勉強を進めている子どもが「漫画を創る」というクリエイティブな経験をすることで、別視点を得られるかもしれない。受験に向けて勉強して順位を上げるという経験とは、別の体験ができるかもしれない。そう思っていました。ところが講座が実際始まってみると、中高生が数人でチームとなり、そのチームに1名ずつ「編集者」がサポートする中で漫画を創るということを軸にしながら、「人と仕事をするということはどういうことか、なせ人と一緒に仕事をするのか」ということをスモールステップで学べる内容だったのです。

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チームで創作を進める中で、・ 意見を出しやすい環境にするために大切なこと・ お互いの意見を聞くことで「化学反応」が起き、創作が加速していくこと・ 相手の話を聞き、自分の中に落とし込むということ・ 偶然に得た材料を使って自分たちの作品をつくる方法・ 自分の中にある世界を、チームメンバーの意見を得てさらに拡張することなどなど、仕事をする上で重要な視点について、中高生が実感できるような構成になっていました。最後に。私が最も感動したのは、この講座を終える際の中高生たちの表情です。チームの中で活発に話す子も、あまり発言しない子も、「ひとりで創っていたら、たどり着けないストーリーを創れた」「みんなでひとつの作品を創っていく面白さを知った」「自分では想像もしなかったところにたどり着けた」ということを感想として話していて。絵が描けても、描けなくても。チーム内でよく話す子も、あまり話さない子も。見事に全員の表情が晴れやかで、ひとりひとりにとって学びがあったことが伝わり、非常に印象的でした。

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「人と仕事をするということはどういうことなのか」「なぜ人と一緒に仕事をするのか」ということは、子どもが学生時代を終え、社会に出た後、必ず学ぶべきことです。そのエッセンスを中高生で一度経験できることは、自分が何でどう食べていくか、社会に出たあとに何を大切にしたらいいかという視点を与えてくれます。「創作の不思議」の2回目は、2024年6月8日~9日に開催されます。内容は1回目と同じです。申し込み締切は6月3日とのこと。密度の濃い2日間、子どもにぜひ体験させてみたい!という方はぜひチェックしてみてください。

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【Profile】ベリー(@berry.kurashi)

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ブログ「ベリーの暮らし」を運営。 都内60㎡の2LDK賃貸マンションに、夫、保育園児から高校生までの4人の子どもたちと、6人暮らし。 夫婦双方の実家から遠く離れて住むフルタイム共働きのため、通勤時間と公共交通機関の使いやすさを第一に考えて今の住まいを選んでいる。 徹底してコストを抑えながら、食べることが大好きな家族のため、食費は節約しない主義。 教育費をなるべく抑えながら子どもの学力を伸ばしたいと、塾なし家庭学習10年目。スモールスペースにすっきり住むための整理収納の工夫、フルタイム共働きでも無理のない家事やごはん作りの進め方、子どもたちの家庭学習などについて発信している。 著書「シンプル丁寧に暮らす」(すばる舎)。

Instagram:ベリー(@berry.kurashi)

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