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老後破産の危険度チェック3項目ー1つでも当てはまったら「要注意」ですー

  • 2024.5.19

以下1つでも当てはまったら注意が必要です。老後破産するかもしれません。

<老後破産危険度チェック項目>
・計画を立てるのがめんどくさい
・見栄を張ってしまうことがある
・給料が入ったらすぐ買い物・外食する

老後に生活がままならず、経済的に困窮する状態を「老後破産」ということがあります。結局のところ、老後破産に陥るのは「毎日の出費を年金や貯蓄で賄えない」からに他なりませんが、そこに至るまでのさまざまな原因にも目を向けなくてはいけません。

今回は、ファイナンシャルプランナーとしてさまざまな方の「お金の悩み」に向き合ってきた筆者が、老後破産に陥る危険度の目安となる3つのチェック項目について詳しく解説します。

■危険度チェック項目1:計画を立てるのがめんどくさい

旅行のとき「プランはすべて人任せ」という人いませんか?

普段から「計画を立てるのがめんどくさい」という人は、老後破産のリスクがあります。

老後破産を防ぐために、ライフプランが重要になります。老後にどのような過ごし方をするかによって、かかるお金はまったく異なるからです。たとえば「現役時代に忙しくてできなかった旅行を楽しみたい」と思うなら、それなりのお金がないと厳しいでしょう。

まずは老後いくら年金を受給できるのか、生活費はいくら必要か、算出します。

年金で生活費をカバーできればいいですが、できない場合は不足分を現役時代に貯めておくのが望ましいです。老後になってから収入を得るのは難しいので、なるべく多めに見積もりましょう。

自分でもある程度は計算できますが、より正確な数値を求めたいなら、銀行などの金融機関や独立系ファイナンシャルプランナーに相談するのをおすすめいたします。

■危険度チェック項目2:見栄を張ってしまうことがある

「今日は俺がおごるよ」そんな風に後輩の前で財布を出すあなた、老後もずっとそれを続けられますか?上から下までブランドで固めているあなた、それ一体、誰のためですか?

見栄を張りすぎる人は老後破産の危険度が高いです。「周囲から軽く扱われたくない」という理由だけで収入に見合わないお金を使うのは止めましょう。収入に見合わないお金の使い方をしていると、老後資金を残せなくなるためです。

もちろん、本当に自分が欲しいものを手に入れること、やりたいことを無理のない範囲でかなえていくことは構いません。ただし、高額な出費を伴う場合は一度立ち止まり「それ、本当に欲しい(やりたい)と思っている?」と自分に問いかけてみましょう。

■危険度チェック項目3:給料が入ったらすぐ買い物・外食する

給料が入ったら浮かれて買い物・外食して、給料日前にはすっからかん、というのを繰り返し、貯蓄できない人はいないでしょうか?手元にあるお金は「全部つかっていい」と思っている人も、老後破産に陥りやすいといえます。

貯蓄の習慣がない人は、先取り貯金を取り入れてみましょう。簡単にいうと「収入のうち一定額を貯蓄として取り分け、残りで生活費をやりくりする」ことです。貯蓄用の口座に入れたお金に手を付けないようにすれば、だんだんと貯まっていきます。

銀行によっては自動振込サービスが使えることもあるので、給与口座など収入が入ってくる口座から貯蓄用口座へ振り込まれるようにしておくと非常に楽です。

■老後破産しないために「効率的」な準備を

老後破産に陥らないためには「収入+貯蓄<支出にならないようにする」のが大前提です。現役時代とは違って、大半の人は収入減に直面する以上、身の丈に合った生活を心がけましょう。また、貯金だけでなく、NISAやiDeCoなどの資産運用を用いて効率的に老後資金を貯めるのが重要です。

NISAとは少額投資非課税制度のことで、運用益・配当・売却益に税金がかかりません。

一方、iDeCoとは個人型確定拠出年金のことで、毎月一定額の掛金を拠出したうえで運用し、60歳以降になったら一時金か年金、もしくは両方を併用する形で受け取る制度を指します。

iDeCoはどちらかといえば老後資金の積み立てに特化した制度であるため、子どもの教育資金など幅広い目的に使いたいならNISAを検討しましょう。

文・荒井美亜(金融ライター/ファイナンシャル・プランナー)
立教大学大学院経済学研究科を修了(会計学修士)。税理士事務所、一般企業等の経理を経験して現在は金融マネー系ライターとして活動中。日本FP協会の消費者向けイベントにも講師として登壇経験あり。

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