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飲食店で、ルールを守らない店員「髪型が崩れるから、帽子は被りません!」→ お客様からクレームがきて?

  • 2024.5.19
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飲食店では食中毒や異物混入を防ぐため、帽子を着用するなどの決まりが厳しいお店が多いですよね。当然のルールですから、そこで働く人にはきちんと服装規定を守って欲しいものです。今回はそんなルールを無視して勤務する困った人に遭遇した経験のある私の知人、Cさんに聞いたお話です。

画像: 飲食店で、ルールを守らない店員「髪型が崩れるから、帽子は被りません!」→ お客様からクレームがきて?

帽子の着用が義務

当時Cさんは、チェーン展開しているお手頃価格のレストランでパートをしていました。

「皆さん、来月から制服が変更になります」
ある日、店長がスタッフを集めて言いました。最近他の店で料理に髪の毛などの異物が入っているというクレームが相次いだため、帽子の着用が義務付けられることになったというのです。

「何この帽子、ダサいわねー」
真っ先に口を開いたのは、このお店がオープンした当初から働いているというベテラン女性パートでした。

「こうやって、髪の毛が外にはみ出ないようにして被ってください」
店長が皆の前で帽子を被ってみせると、ベテラン女性はますます渋い顔になります。
「やだ、髪がめちゃくちゃになっちゃうじゃない」
「そう言われても義務ですから、よろしくお願いしますね」
ベテラン女性は不服そうな顔で、帽子を手に取りました。

帽子を被らないパート

「確かにちょっと、ダサいよね」
「うん、顔が丸出しになるのが恥ずかしいわ」
Cさんは他のパートたちと口々に帽子の愚痴をこぼしましたが、被らないわけにはいきません。仕事が始まる前に丁寧に髪をまとめ、帽子の中に入れ込んでお店へ出て行きました。

「あれ、〇〇さん(ベテラン女性パート)帽子被ってなくない?」
Cさんたちより少し早い時間に出勤していたベテラン女性が、帽子を被らないままお店に出て注文を取ったり、料理を運んだりしていることに気付きました。

ベテラン女性はかなり明るい茶色に染めたミディアムヘアで、全体をヘアアイロンで巻き、ふんわりとボリュームを出してからスプレーで固めてキープをするといったように、かなり髪型にこだわりのある女性。

毎日セットをするのに時間がかかるのだと、Cさんはベテラン女性から聞いたことがありました。

「帽子被るとぺちゃんこになっちゃうのが嫌なんだろうね……店長来たらどうすんだろ」
Cさんたちはきっと店長が来たら注意をしてくれるだろうと思っていました。

「〇〇さん、帽子お願いします」
「えー、髪型が崩れるから嫌です!」
昼から出勤してきた店長が何度注意をしても、ベテラン女性は頑として帽子を被ろうとはしません。店長はまだ若い男性で、Cさんたちの店に異動してきたばかり。

「異物混入のクレームなんて出たことないですよ! この店のことは私が一番よく知ってますから! 」
このようにベテラン女性にきつく言われると、どうやら気が弱いらしい店長は何も言い返せません。ベテラン女性はそれをいいことに、その日は帽子を被らずに勤務し続けました。

お客様からのクレーム

「ちょっと! スープに髪の毛が入ってるんだけど!」
翌日のランチタイム、食事に髪の毛が混入しているとクレームが出てしまいました。
「大変申し訳ございません! すぐに新しいものをお持ちします!」
たまたまCさんが対応したため、あわてて髪の毛が入ったスープを下げて新しいものを提供しました。しかし、黒髪のお客様の怒りはおさまらず、ベテラン女性を指さして言いました。
「あの人が持ってきたのよ、なんであの人だけ帽子被ってないの?」
「それは……」
Cさんが口ごもると、たまたま本社から来ていたマネージャーが顔を出しました。
「どうしました?」
「あの、異物混入です。髪の毛が入っていて 」
「みんな帽子を被ってるはずですよね?」
「は、はい」
なんとベテラン女性はマネージャーが来たのに気づいてすぐ帽子を被ったようで、知らん顔をして他のお客様へ料理を運んでいます。

その場はマネージャーと店長がお客様に謝罪をしたことでなんとか収まりましたが、その後Cさんとベテラン女性と数人のパートが店長室に呼ばれました。
「みんな、帽子をとって」
いきなりマネージャーに言われ、Cさんたちは不思議そうな顔で帽子を取りました。
「ああ、やっぱり」
マネージャーは皆の髪を見るなり、ベテラン女性に言いました。
「スープに入ってたの、〇〇さんの髪だわ」
マネージャーは白いナプキンに乗せた1本の髪の毛を皆に見せました。それはかなり明るい色に染められた茶髪で、その日出勤していた人の中でベテラン女性以外は皆黒髪だったのです。

「ちゃんと帽子被ってなかったでしょ、お客様もそうおっしゃってましたよ!」
その後Cさんたちは部屋から出され、ベテラン女性と、ベテラン女性への指導を怠った店長がたっぷりマネージャーに叱られたそうです。

異物の混入は飲食店で決して犯してはいけないミスです。まったくミスがなくなるのは難しいかもしれませんが、異物混入の可能性を下げるためにも、決められたルールは守るべきでしたね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子

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