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「ぎゃぁぁー!」振り向くと娘の頭が血まみれに!?ワンオペ育児終了の前日に起きた、まさかのトラブル

  • 2024.5.19
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2年前、夫が海外出張で1カ月ほど家を空けました。期間がはっきりしない海外出張でしたが、ある日やっと「明日帰るよ」と連絡が。ワンオペ育児に疲れ果てていた私は、「何とか大きなトラブルなくワンオペ期間を乗り切れた!」とホッと胸をなでおろしました。しかし、その夜、最後の最後でまさかの大トラブルに見舞われてしまったのです……。

夫がいないワンオペ育児の4月

夫がいなかったのは4月。実家は両方とも飛行機の距離で頼れる人もほとんどおらず、5歳の長女、3歳の次女、1歳の長男とまだまだ手のかかる3人の子どもを抱えた過酷なワンオペ生活。ちょうど次女の入園式や授業参観など行事が多い時期で、私は毎日気を張り詰めた生活をしていました。

普段も激務ではありましたが、毎晩私の話を聞いてくれたり、行事の際には車を出してくれたりと頼りになる夫。その分、不在の1カ月は非常に苦しく、「明日帰るよ」の連絡は、何よりうれしいものでした。

振り向いたら血まみれ

夫の帰宅連絡を子どもたちにも伝えると、みんな大喜び! 特にパパっ子の長女はテンションが上がって、散らかった部屋の中で側転を始める始末。「そんな狭いところで側転してたらけがするよ」と言った瞬間、鈍い音と長女の泣き声が……。

「ほらー、だから言ったでしょ」と駆け寄って絶句しました。振り向いた長女の顔は、なんと血まみれだったのです! 長女はテーブルの角に頭をぶつけたらしく、左眉の上あたりがぱっくり割れていました。

タクシーで病院へ

時刻は18時。近所の小児科は閉まっている時間だったので、慌てて夜間救急に対応している医療センターに電話し、診てもらうことに。まだ血が止まっていない長女を後ろに乗せて、自分が運転するのは怖かったのでタクシーを呼びました。

タクシーを待つ間、全員分のおにぎりを作り、下の子たちの暇つぶしのおもちゃや保険証と一緒にリュックに詰め込みました。タクシーが来て、いざ出発。しかし、なんだかんだで動揺していたのでしょう。そのとき、私はせっかく準備したリュックを玄関に置いてきてしまったのです。

子どもと私を支えてくれた周囲のやさしさ

幸い財布は別のかばんに入れていたのですが、食べ物も遊ぶ物もない状態で、病院の長い待ち時間が始まりました。売店もあったのですが、いつ呼ばれるかわかりません。すると、一緒に待っていた女性が声をかけてくれました。

「お利口に待っててえらいねぇ。おばちゃんからごほうびだよ」。手渡されたのは、子どもの人数より1本多い4本のジュース。「お母さんも飲んどかなきゃ体がもたないよ」というやさしい言葉に私は涙が溢れました。

長女は5針縫う大けがでしたが、本人はケロッとしていて、縫う間も泣くことなく、きれいに処置ができました。リュックを忘れた自分の情けなさや、気を付けても避けられない子どものけがに押しつぶされそうだったあの日、声をかけてくれた女性には今でも感謝しています。

ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように!

イラストレーター/さくら


著者:岩崎はるか

2女1男の母。両実家とも遠方のためワンオペ育児中。先天異常の影響で肺が片方しかない医療的ケア児を含む3人の子を育てた育児体験談のほか、大学院で農学を学んだ経験から食についても執筆。


監修者・著者:助産師 松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

ベビーカレンダー編集部/キッズライフ取材班

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