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パク・シネ、日本のファンとの再会に感涙!振り返った20年の道のり、「ドクタースランプ」で確かめた俳優業への覚悟

  • 2024.5.19
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5月6日、Netflixで配信中の「ドクタースランプ」でドラマ復帰を果たした俳優のパク・シネが、約5年ぶりとなる来日ファンミーティング「2024 Park Shin Hye Asia Tour <Memory of Angel> in TOKYO」を東京・一ツ橋ホールで行った。シネは久しぶりとなった日本のファンとの対面に笑顔を弾けさせると共に、OST(オリジナルサウンドトラック)を歌唱しながら20周年を迎えた俳優業の軌跡を回顧。ファンからの応援を噛み締めて瞳を潤ませたシネ、ファンも彼女の魅力にたっぷりと酔いしれるなど、双方の愛に満ちあふれたひと時となった。

【写真を見る】パク・シネ、キュートなミニワンピース姿でOSTを歌唱。久々の再会果たしたファンから歓声を浴びた

【写真を見る】パク・シネ、キュートなミニワンピース姿でOSTを歌唱。久々の再会果たしたファンから歓声を浴びた [c]PARK SHIN HYE Japan Official Fanclub
【写真を見る】パク・シネ、キュートなミニワンピース姿でOSTを歌唱。久々の再会果たしたファンから歓声を浴びた [c]PARK SHIN HYE Japan Official Fanclub

アジアツアーとして行われた今回のファンミーティング。オープニングにはシングル曲「腕枕」をセレクトし、ピンクの照明やペンライトが会場を染めるなか、シネがさわやかでキュートな世界へと観客を引き込んだ。歌い終わったシネが「久しぶりですね。会いたかったです」と日本語で挨拶すると、ファンも大きな歓声で同じ気持ちだと呼応。歌唱中に時々のどを押さえる場面もあったが、「ドラマの撮影をしながら、ファンミーティングや海外でのスケジュールに打ち込むなか、風邪を引いてしまいました」と告白。「徹夜の撮影が続いたこともあり、風邪を引いたうえにのどを痛めてしまって。ちゃんと声が出なくなってしまい、とても悔しい想いがします。もし声が裏返ってしまったり、変な声が出てしまっても、皆さんの温かい気持ちで包み込んでいただけたら」とお願いするとすぐさま大きな拍手があがるなど、シネのファンに会えた喜び、ファンの彼女への愛が伝わる幕開けとなった。

パク・シネ「美男<イケメン>ですね」や「オレのことスキでしょ。」など、20年のキャリアをファンと一緒に回顧! [c]PARK SHIN HYE Japan Official Fanclub
パク・シネ「美男<イケメン>ですね」や「オレのことスキでしょ。」など、20年のキャリアをファンと一緒に回顧! [c]PARK SHIN HYE Japan Official Fanclub

「ビューティフル・メモリーズ」と題した最初のコーナーでは、20年に及ぶ俳優業の道のりをファンと一緒に振り返った。シネはそれぞれの出演作について劇中歌を交えてトークを繰り広げ、まるで会場一体となってタイムマシーンに乗り込んだような時間となった。

この20年についてシネは「あっという間でした」とはにかみ笑顔で率直な感想を打ち明けつつ、「たくさんの作品に参加させていただいた」としみじみ。2003年にイ・スンファンのMV「花」でデビューした当時の写真がスクリーンに投影されると、会場は「かわいい!」と思わず反応。俳優デビューは同年放映のドラマ「天国の階段」で、チェ・ジウの子供時代を演じていた。シネは「またこのころに戻ったとしても、演技をしていただろうなと思います」とキャリアのスタート時に思いを馳せながら、「日本でも人気を博したドラマですね。ジウ姫さんのおかげで、私はこの場にいられるんじゃないかなと思います。ジウさんの子ども時代を演じていなければ、どうなっていたかわからない。私の人生を変えてくれた作品」と感謝しきりだ。

2009年に、双子の兄の身代わりとして人気イケメンバンドに加入して奮闘するヒロインを演じた「美男<イケメン>ですね」で、日本でも一気に知名度をあげた。シネは「初めてOSTを歌った作品。女性のファンの方が増えた作品でもあります。日本のファンの皆さんに会える機会を作ってくれた、その礎となった作品。一人二役を演じましたが、チャン・グンソクさん、イ・ホンギさん、ジョン・ヨンファさんと一緒に楽しく撮影をして、飛び跳ねながら撮影に臨んでいました」とにっこり。同作に欠かせないOST「言葉もなく」を歌って拍手喝采を浴びながら、「きっと、お兄さんたちと一緒に仲よくしていることでしょうね」とキャラクターのその後を想像していた。続いて2010年の映画『シラノ恋愛操作団』からは、楽曲「あなただったのですね」をステージで初披露。ドラマ「オレのことスキでしょ。」(2011)は、「(ロケ地の)キャンパスがとても美しかったことも覚えています」と思い返しながら、「実際にある大学で、いま私の後ろで演奏をしてくださっているバンドの皆さんも、そのキャンパスの出身なんです。韓国で、音楽の分野では一番すばらしい大学。私のバンドのお兄さんたちだから自慢しているわけではないですよ」とお茶目な笑顔を見せながら、バンドメンバーに敬意を表していた。

サイリウムが輝くなか、歌もたっぷりと披露した [c]PARK SHIN HYE Japan Official Fanclub
サイリウムが輝くなか、歌もたっぷりと披露した [c]PARK SHIN HYE Japan Official Fanclub

そして2013年に引きこもりガールを演じたドラマ「となりの美男<イケメン>」に触れると「イケメンと縁があるみたい」と会場を笑わせ、キャラクターの心情を表現した楽曲としてOST「真っ黒に」を歌唱。さらに同年放送の「相続者たち~王冠を被ろうとする者、その重さに耐えろ~」については「もう11年も前になるんですって!(日本語で)ビックリした!」と自身でも驚きつつ、「(劇中で)たくさんのイケメンに愛され、ファンの方からもたくさんの愛情をいただいた作品」とコメント。OST「Story」を歌いあげた。「嘘をつくとしゃっくりが出てしまうキャラクターを演じて、頑張ってしゃっくりをした作品」というのが「ピノキオ」(2014〜2015)で、「ドラマのOSTを歌ったのは、この作品が最後じゃないかなと思います。実はいつからか、自分の出る作品のOSTに自分の声が登場するということについて、プレッシャーに感じるようになっていました。いつかまた勇気が出たら、OSTに参加してみたい」と葛藤を吐露すると共に、今後への意欲をのぞかせると「聴きたい」とファンからも大きな拍手があがった。シネは「本当ですか?考えてみたい」と背中を押された様子で、OST「夢を見る」を歌いあげた。のどを痛めながらも、一曲一曲、心を込めてやさしい歌声を響かせていたのが印象的だ。

ファンと一緒に、ほっぺハートで写真撮影! [c]PARK SHIN HYE Japan Official Fanclub
ファンと一緒に、ほっぺハートで写真撮影! [c]PARK SHIN HYE Japan Official Fanclub

そのほかにもたくさんの出演作を懐かしんだシネだが、Netflixで配信中の最新作「ドクタースランプ」は、結婚・出産を経た彼女の3年ぶりとなる復帰作だ。シネは「『相続者たち』で出会ったパク・ヒョンシクさんと、再び共演することができた作品。かつてご一緒した方とまた新しい作品で再会できるというのは、難しいことでもあります。ヒョンシクさんとまたご一緒できたのは、本当に祝福だなと思います」と喜び、ヒョンシクのファンミーティングにも参戦したという観客を見つけると「ヒョンシクさん、すごくかわいらしくないですか?」と楽しそうに語りかけた。「いままでご一緒した共演者の方々のなかでも、一番かわいいキャラクターじゃないかなと思います。相手役としては初めての年下男子。だから、かわいいと感じたのかな?」と目尻を下げ、「とても明るくて、周りの人も楽しくしてしまうようなエネルギーを持っています。パク・ヒョンシクさんのおかげで、真夏の暑い時期の撮影も笑いながら撮影に臨めました」という。

ファンの声を聞きながら、各作品の思い出を明かした [c]PARK SHIN HYE Japan Official Fanclub
ファンの声を聞きながら、各作品の思い出を明かした [c]PARK SHIN HYE Japan Official Fanclub

久しぶりの現場復帰においては「ちゃんと演技ができるのか、演技への意欲が持てなかったらどうしようという心配もありました。でも不思議なことにカメラの前に立ったら、そんな心配はどこへやら。演じるということは、とても楽しいことだなと思いました」と改めて情熱を確かめたそうで、「だからこそ、私はなにを置いてもこの仕事をするしかないんだなと。そう思わせてくれた作品です」とキッパリ。清々しい宣言に拍手があがるなか、「いまは『地獄から来た裁判官』の撮影をしています。パク・シネにこんな一面があったのかと、皆さん、びっくりするんじゃないかなと思います。また違った姿を見せていきたい。ぜひ確認してみてください。応援よろしくお願いします」と新境地に自信をのぞかせていた。

ドキドキのゲームにもトライ! [c]PARK SHIN HYE Japan Official Fanclub
ドキドキのゲームにもトライ! [c]PARK SHIN HYE Japan Official Fanclub

ワンピース姿から白シャツ&デニム姿に変身したイベントの第2部では、質問コーナーやジェスチャーゲームもエンジョイしながら、ファンと交流したシネ。会場には日本国内だけでなく、ハワイやオレゴン、ロサンゼルス、中国から訪れたというファンもおり、客層からもワールドワイドな人気を証明した。

ファンとたっぷりと交流したパク・シネ [c]PARK SHIN HYE Japan Official Fanclub
ファンとたっぷりと交流したパク・シネ [c]PARK SHIN HYE Japan Official Fanclub

そんななか、彼女の演技をしている姿を見て俳優を志すようになったという女性ファンが、顔を合わせた感激から涙を流すと「ファンの方が泣いていると、涙が出ちゃいます」とシネも涙。「私のことを見て、夢を見つけてくれた。こちらこそ、ありがとうございます。その情熱をキープできるよう、私も一生懸命に走って、頑張って演技を続けていきたい。応援する意味でも、ハグをしていいですか?」とステージにファンをあげてハグするひと幕も。その後も泣きだすファンが続いていたが、「サバサバしたところが好き」と声をかけられると、シネは「実際には、いろいろなことに後悔してしまうタイプ」と苦笑い。「『なぜあんなことをしたんだろう』とよく思います。でも最近少し変わってきました。『ダメなものは仕方ない。できることだけすればいい。できることがあるだけでもいいじゃないか』。そう思って暮らすことで、ポジティブな考え方が生まれてきました」と素顔を惜しみなく見せながら、ファンと心を通わせていた。

ファンとの対面に涙を流す場面もあった [c]PARK SHIN HYE Japan Official Fanclub
ファンとの対面に涙を流す場面もあった [c]PARK SHIN HYE Japan Official Fanclub

約5年ぶりの来日ファンミーティングは、笑いあり、涙ありの、温かさと愛、輝きに満ちた3時間。最後にシネは「日本のファンの皆さんに会えると思うと、本当にワクワクしていました。ステージから皆さんを見ていると、あちらにも、こちらにも、これまでお見かけしていた方々がいます。もちろん新たに来てくれた方もいらっしゃいます」と会場を見渡し、瞳を潤ませた。続けて「皆さんに会えることが、ありがたく、とても幸せです。この時間が過ぎてしまうのがとても残念」と寂しがりつつ、「またすぐに戻ってきたい」と希望。万雷の拍手を受けながら、ファンと出会えたこと、いま一緒に過ごしている時間も、偶然ではなく「奇跡」だと語ったシネ。再会とこれからも走り続けることを約束して、「皆さん、愛している」と日本語でメッセージを送ってイベントを締めくくった。

取材・文/成田おり枝

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