1. トップ
  2. グルメ
  3. プロが教える! おうちでカフェ級の絶品“コーヒー”を淹れるコツ

プロが教える! おうちでカフェ級の絶品“コーヒー”を淹れるコツ

  • 2024.5.18

おうち時間を格上げしたいなら、コーヒーや紅茶といったドリンクに注目。その道のプロから技術を学び、とっておきのカフェタイムを手に入れて。

プロに教わる淹れ方で、カフェ級の“コーヒー”を楽しむ!

自宅でもお店並みに美味しいコーヒーや紅茶を淹れることは可能?

「自家焙煎のコーヒー豆を販売している店では、自宅で美味しいコーヒーを飲んでもらうために、ショールーム的にコーヒーを楽しめます。そこで手に入れた豆をきちんと手順を守って淹れれば、お店の味を再現できますよ」(コーヒーの先生・鈴木樹さん)

「正しい方法を覚えることで美味しく淹れられるようになりますし、毎日繰り返すことでテクニックが磨かれていくのも面白いところ。紅茶は気分が重要な飲み物なので、淹れ方に自信が持てるようになるとより美味しく感じるはず」(紅茶の先生・斉藤由美さん)

また、コーヒーや紅茶を淹れるひとときには、単なる“日常の一作業”にとどまらない魅力と奥行きが。

「コーヒーの香りを嗅ぎながらお湯を注ぐと、頭を無にすることができるんです。わずか数分ですが、ドリップに集中すれば思考をリセットできます。“コーヒーブレイク”という言葉のように、気持ちを切り替える上でもいい時間です」(鈴木さん)

「私もそうでしたが、紅茶が好きになると食器にも興味が湧きます。人を招いて振る舞いたくなるのでお菓子やお花にも興味が広がり、紅茶をきっかけに生活が豊かになったことを実感しています」(斉藤さん)

コーヒーを淹れるための心得

・美味しいコーヒー豆をゲットする。
・必ずはかりを使う。
・自分の好きな味を淹れる。

「時間が経つと風味が劣化するので、専門店で美味しい状態の豆を買うことが最初のポイントに。また、仕上がりを安定させるにはキッチリ計量することも大切。味自体には正解がないので、自分が好きな味わいを見つけましょう」(鈴木さん)

コーヒーを淹れる手順

工程を丁寧に行うことが、味のバラつきを避けるコツ。「コーヒーメジャーは焙煎度合いで1杯の重量が変わるので、計量ははかりを使って。また、お湯の温度が高すぎると苦味が強くなる原因に。沸騰後別の容器に移し、93~96°Cまで温度を下げると豆の甘さが引き立ちます。ちなみに、最初にお湯を注いだ際にプクッと膨らむのは、豆内部の二酸化炭素が抜けている合図。ここでしっかり蒸らすことで、成分が抽出されやすくなります」

【準備するもの】
コーヒー豆(ペーパーフィルター用に挽いたもの)、はかり、ケトル、ドリッパー、サーバー、ペーパーフィルター、タイマー、コーヒーカップ

ドリップ用ケトルがない場合、注ぎ口のある計量カップに移してからお湯を注ぐと湯量が安定する。タイマーはスマホ内蔵のものでもOK。

1、コーヒーの粉を12g用意する。
2、お湯を180g沸かす。サーバーにドリッパーをのせる。
3、ドリッパーにペーパーフィルターをセットし、はかりにのせる。
4、コーヒーの粉を入れ、平らにならす。
5、タイマーを開始し、円を描くようにお湯30gを注いで蒸らす。
6、1分たったら、2回目のお湯50gを注ぐ。
7、1分30秒たったら3回目のお湯50gを注ぐ。
8、2分たったら4回目のお湯50gを注ぎ、コーヒーカップに移す。

自分好みを見つける“豆”知識

焙煎の度合いにより味わいが変化。

【浅煎り】
・苦味が少なく酸味豊か。
・フルーティで爽やか。

【中煎り】
・ほどよい苦味。
・バランスが良く飲みやすい。

【深煎り】
・しっかりとした苦味。酸味が少ない。
・どっしりとした口当たりでコクがある。

豆を煎って風味を引き出す“焙煎”は、コーヒーの味わいを左右するもの。「焙煎度の選択は好みによりますが、一般的にミルクを入れて飲む方は深煎り、ブラックでスッキリ飲みたい人は浅煎りを好む傾向が」

産地別のフレーバーにも注目を。
【アフリカ】華やかな香りの豆が充実。
「個性豊かなコーヒーを生み出すエリア。特にエチオピア産はフローラルや柑橘系の香りが特徴。スペシャルティコーヒー好きからも人気です」

【中米】バランスの良さが人気の鍵。
「中米の代表的なコーヒーといえば、グアテマラ。複雑な酸味と心地よいボディが感じられ、飲むシーンを選ばないバランスの良さが魅力的」

【南米】マイルドで飲みやすさは。
「地理的条件により個性ある味を楽しめます。コーヒー大国ブラジルの豆は、酸味が穏やかでナッツやキャラメルのような味わい」

【アジア】スパイシーな個性派が揃う。
「インドネシア産のマンデリンに代表されるように、チョコレートやスパイスの風味が際立つユニークで重厚感のあるコーヒー豆が採れます」

アレンジしてみよう!

【煮出し式コーヒー】
ロイヤルミルクティーのような濃厚な味わいが楽しめるのが煮出しコーヒー。小鍋に90gのお湯を沸かし、コーヒーの粉12gと牛乳90gを加える。鍋まわりがプツプツしたら火から外し、茶こしでこしながらカップに注いで。

【カフェオレ】
アイスコーヒーと同比率で抽出したコーヒーに温めたミルクを合わせると、まろやかなカフェオレが完成。お湯は30gを注いで蒸らし、その後20gずつ3回注いで合計90gに。はちみつや練乳を加えることでリッチな味わいに。

【アイスコーヒー】
濃いめに淹れたコーヒーをたっぷりの氷で冷やすことで、香りがギュッと詰まった美味しいアイスコーヒーに。コーヒーの粉12gに対して90gのお湯を用意したら、サーバーに詰めた氷の上に落とすようにドリップを。

コーヒーQ&A

Q. 鈴木さんおすすめのコーヒーに合うスイーツを教えて!

A. 「味わいの方向性を揃えるのがポイントに。例えば酸味のある豆にはフルーツのタルトやムース、キャラメルっぽい風味の豆にはどら焼きやみたらし団子のような香ばしさのあるものがおすすめ。和菓子に関しては、少し塩気が入っている方がコーヒーに合う印象があります」

Q. コーヒー専門店で自分好みの味を注文するには?

A. 「スッキリしたものとコクがあるもののどちらがいいかを言うことで、焙煎度合いや豆の産地をある程度絞ることができます。さらに“ナッツっぽい風味が好き”や“ガツンとくる感じ”と自分の言葉でいま飲みたいものを伝えると、より好みに近いものを選んでくれるはず」

Q. 豆を挽いたタイミングや挽き方で味に違いは出ますか?

A. 「粉の粒度が粗すぎると成分が十分に抽出できず、逆に細かすぎると雑味が出ることも。グラインダーがない場合は、お店で挽いてもらい、冷凍庫で保存するのがおすすめです。風味は挽きたてが一番良いですが、粒が揃い冷凍保存で劣化も少なく美味しく楽しめます」

鈴木 樹さん ジャパンバリスタチャンピオンシップで国内史上最多となる3度の優勝を果たす。2017年の世界大会では準優勝に輝いた女性バリスタのパイオニア。著書に『絵とマンガでわかる コーヒー1年目の教科書』(KADOKAWA)などがある。

斉藤由美さん 英国紅茶研究家。日本紅茶協会認定ティーインストラクター。紅茶スクール「イギリス時間紅茶時間」を主宰。セミナーや講演を行う他、紅茶にまつわる書籍も数多く手がける。近著に『しあわせ紅茶時間』(三笠書房)などがある。

※『anan』2024年5月22日号より。イラスト・琥珀雨 日菜乃 取材、文・真島絵麻里 宮尾仁美

(by anan編集部)

元記事で読む
の記事をもっとみる