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何度も夫に殴られた…それでも自分が悪いと思ってしまう

  • 2024.5.18

皆さんは今のパートナーとどのような生活をしています?意見の相違で喧嘩をしたり、険悪なムードになることもあるかもしれません。それでもしっかり自分の意見を伝えることができていますか?ときに、自分の意見を持つことすら許されないようなひどいモラハラを受けている人もいます。今回はある人の実体験を基に描かれたエピソードをご紹介します。同じような悩みを持つ人の背中を押してくれるような、作品です。『モラハラ夫から逃げてきた』をご紹介します。

10年前から始まった夫のモラハラ

主人公は、10年にわたり夫からモラハラを受けています。モラハラが始まったのは、二人目を出産後まもなくのことでした。ワンオペで二人の幼い子を育てる主人公に夫はイライラした態度をするようになりました。

なぜ家にいるのに、まともに家事をしないのか、電話にでないのか、そんな風に責めてきます。まるで仕事の疲れを主人公にぶつけるような夫。だんだん物に当たったりその行動はエスカレートしていくのでした。

暴言や暴力がエスカレートしていく

暴言などからじょじょにエスカレートしていく夫のモラハラ行為…。ついにDVへと発展していきます。子どもたちの前で痣ができるほど殴られた主人公。とてもつらい日々だったでしょう。

モラハラ加害者は、暴言や暴力だけでなく働いたり趣味を持つことも制限していく傾向があります。外に関心を持つことよしとせず、家の中に閉じ込め自分の言う通りにならないと、力でねじ伏せようとします。そんな状態なら早く離婚をすればいいと考えるかもしれませんが、被害者は精神的に追い詰められていて、正常な判断ができないことがあります。

もし、周りに急に付き合いが悪くなった友人などがいたら、何か事情があるのかもしれません。人に相談しにくい環境にあるモラハラの被害者。早い段階で救い出してあげたいですよね…。

自己否定しないで。カゴから飛び出して自由を得てほしい

主人公は、子どもたちの心に大きな負担を背負わせていることに気づき、家をでる決意をします。家を出ることは収入面でも精神面でもとても不安がたくさんあったでしょう。それでも、その決意は皆さんと子どもたちを必ずいい方向へ導くはずです。

私が悪いんだ、と刷り込まれてしまうところがモラハラ被害の一番おそろしいところです。夫婦は対等です。お互いの意見を伝え合い、ときにぶつかりながら認め合っていくものではないでしょうか。その比重が偏りすぎたり、極端に相手の自由や尊厳を奪うことは、対等とは言えません。

誰にも相談できず、自分を否定し続けている人はいませんか?皆さんは今、頑張りすぎています。どうしたら楽になるのか、一緒に考えてみましょう。救ってくれる仲間はたくさんいます。モラハラ被害者が一人でも減る社会になりますように。

原案:はぴはろ

イラスト:西谷まみ

著者:ゆずプー

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