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バンカーショットを超簡単にする“裏技”!ゴルフ研究者が論理的に解説

  • 2024.5.18
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ゴルフはスポーツのなかでも、とくに意図した動きができないといわれる。
その原因が「細胞や脳に関係する」とわかり、自身も素早く100切りを達成した研究結果をレポート。
レベルアップを目指すゴルファーに新しい上達のヒントをもたらす!

バンカーショットとは何かを再度考えてみる

今月は、バンカーショットに関してのお話です。バンカーというと苦手で、入ったら大ケガ覚悟という人も少なくはないはず。じつは、私も同じでしたが、これも考え方をひとつ変えるだけで気楽に打てるようになることがわかったので、その考え方を説明します。

さて、バンカーショットと聞いて思い浮かぶものは何でしょうか。フェースを開いて、オープンスタンスにし、スタンスなりにスイング。エクスプロージョンショットで砂を爆発させ、砂に包んで運び出すというのが典型的なものだと思います。しかし、いざやってみるとザックリと砂に刺さってしまったり、ボールの下を潜り抜けてしまったりで安定しない。この「ボールを直接打ちにいかない」ショットは絶望的にすら見えます。

ネットなどを見ると、やはり砂の爆発でボールを出す技の習得は難しいらしく、代わりにボールの手前数センチのところにクラブヘッドのリーディングエッジを入れて、千円札分ほどの砂を削ぎ取って砂ごと運べばいい、などという記事もあるのですが、これもやってみると簡単ではないことがわかります。

テニスのコーチングでは「左手で打って初心者の気持ちを理解する」という話を聞いたことがありますが、うまく打てるようになるとそれが当たり前になってしまい、初心者にとって何が難しいのかわからなくなってしまうのかも知れません。そんななかで突破口を与えてくれたのは、あるバンカーショットのネット動画でした。パンッ! とバンスを砂にたたきつける鈍い音を鳴らして、ボールが難なく出ているのですが、そこで気がついたのは爆発をさせているのではなく、平たい石を水面に浅い角度で投げて石を跳ねさせる水切りのようにサンドウエッジの平らな底面を利用してみたらいいのではないか、ということでした。

そして、これを別の見方に置き換えてみると野球でのショートバウンドでの捕球でもあり、テニスでのハーフボレー(ショートバウンドで処理するボレー)のイメージにも酷似していることに気づいたのです。ここまできたらあとは楽勝です。バンカーショットの場合、ヘッドの底(バンス)が砂の表面をたたき、バウンドさせてボールを打つイメージなのですが、これは野球やテニスでいうボールのショートバウンドとは違いますが、フィーリングはほぼ同じ。そして、このショートバウンドのイメージでバンカーショットを行なってみると、何のことはない。簡単にボールが出てしまうのです。

バンスで地面をしっかりたたきにいく

早速、このショートバウンドのイメージで実際にボールを打ってみました。これまでフェースを開くのを必須とされていたのは、アゴの高いバンカーから出すためにロフトを増すためのオプションのようなものなので、ここではフェースを開くのはしないことにします。よって、フェースが右を向くことを補正するオープンスタンスをとる必要もなくなるため、スイングを単純化させることができます。さらに、従来のバンカーショットでは砂を爆発させる、もしくはボールの下の砂を削り取ることがスイングの目的になってしまっていましたが、ここを目的にするとやるべきことが見えてこないので、ここでは「ボールの手前の砂をバンスでたたく」、そして「その反射によってボールを運ぶ」をゴールとしてスイングを行ないます。

なお、これまでの本連載でのスイングでは手首を飛球線方向にヒンジしていましたが、バンカーショットではヒンジ動作は余り行なわず、腕とシャフトはストレート、もしくはわずかにハンドレイト気味にしてスタンスの中央に向けて右上から浅い角度でたたきにいくようにします。このときボールの砂への埋まり具合に合わせて、地下1階、または地下2階という形でおおよその深さをイメージする。このときのたたきつけのイメージは、浅い角度で振り下ろしながら地面に水平にバンスで砂をたたきにいき、たたいたバンスで砂を四方に散らすイメージになります。このときにパンッという鈍い音がしていれば、リーディングエッジが砂に潜ることなく周辺の砂を払い除け、砂と一緒にボールを飛ばすことができます。スイングはこの砂をたたいたところで完了で、以降はテニスのボレーのようにフェースは返さず、そのときの状態を維持したままにします。

ともすると、爆発のイメージが強いと砂を飛ばしたいためにフォローでも何かしなければ、と考えがちですが、ここはたたいて終わりです。このたたいて終わりの感覚は、ベアグラウンドのような固い地面のところにボールを置いて、ボールの手前の地面にバンスを当ててショートバウンドさせて短いアプローチを打ってみるとわかりますが、この感覚をそのままバンカーに移せばバンカーショットのイメージになると思います。アゴの高いバンカーの場合はフェースを開いてロフトを増し、オープンスタンスにして、ということになりますが、そこは適宜考えて行なってください。

私には今回の方向性で研鑽を積めば、バンカーショットを自分のものにできるという確信があります。ぜひお試しください。

イラスト・文 = サンドラー博士

●ゴルフ好きの研究者 。ゴルフの専門家ではないが、ゴルフ理論は「教える側」という「外側からの視点で組み立てられているから難しい」ということに気づいてからは、「それをどう解決するか」の研究に没頭。出た答えを多くのアマチュアに伝えたく、毎月レポートする。

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