これは筆者の友人から聞いた、妻と子供がいる上司との不倫にまつわるお話です。「奥さんより私の方が女として上!」と信じていた彼女の心をへし折った上司の言動とは?
上司の妻より「私の方が魅力的」と思っていたら……
今では完全に黒歴史ですが、私には会社の上司と不倫をしていた過去があります。
当時若手社員だった私は、上司の奥様や子供に配慮する心を持ち合わせておらず、仕事のできる上司と付き合えたことに、ただただ舞い上がっていました。
何なら自分のことを「彼氏が家庭を優先しても文句を言わないイイ女♡」とすら思っていたのです。
とある休日に、会社主催で大々的なBBQイベントが開催されました。家族を連れて来ている人も多く、彼氏である上司も、奥様と子供を連れて参加していました。
上司の奥様は私よりも年上で、露出の少ないカジュアルな服装。子供の世話やBBQの準備で、汗だくになりながら動き回っていました。
誰よりも可愛くありたいと気合を入れて参加した私は、そんな奥様を見て、「奥さんより私の方が若くて綺麗だし、女性として魅力的ね」と勝手に優越感に浸っていました。
しかし、後にそれは大きな勘違いだと思い知らされるのです。
上司がみんなの前で言った言葉に愕然
イベントの終わりに、上司は締めの挨拶をまかされていました。
名前を呼ばれ、家族と一緒に壇上にあがる上司。
それを見て「どうして奥さんと子供も一緒に上がる必要があるのかしら?」と不思議に思っていると……挨拶の最後に上司が、こんな発言をしたのです。
「こうして仕事に精を出せるのも、大切な家族がいて、いつも私を支えてくれるからです。感謝してもしきれない存在です」
それを聞いて、会場は拍手喝采。みんな口々に、「いい家族だね」「愛妻家だね」と上司一家を称賛しました。もちろん、私を除いて。
私はこの一連の流れを見て、上司にとって「家族」とは、決して失いたくない大事な存在であり、反対に私はただの遊び相手なのだと言うことを、嫌というほど思い知らされたのです。
また、仮にも彼女である自分が会場にいるのがわかっていながら、平然と家族愛のこもった発言をされたことで、バカにされた気分にもなりました。
翌日、私は上司に、昨日の発言がショックだったことを伝え、もう関係を終わらせたいと告げました。「ひょっとしたら引き留めてくれるかもしれない」と少しだけ期待しながら。
しかし上司は「そんなことを気にする面倒な女だと思わなかったよ。了解、じゃあね」と笑って承諾し、私達はあっけなく別れることになりました。
「奥さんがいても平気」と強がっても、結局最後には虚しくて悲しい思いをするのが不倫なのだと、身を持って学びました。
最後に
不倫は、相手の家族はもちろん、自分自身も不幸にすることが多いです。もし周りに既婚者との恋愛をしている人がいたら、やめるように言ってあげましょう。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Hinano.N