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「動物園では見られない近さ」ライオンなでなで、カバのおしりに回り込んで…バーチャルどうぶつえんが小児病棟にやってきた

  • 2024.5.17

旭川市内の病院の小児病棟に動物園の動物たちが次々と現れました。

入院中の子どもたちは大喜びです。

タブレットを見て大感動の男の子。何を見ているのかというと…。

ライオンが出現!…したように見えます。
しかも、大きさは、本物と同じです。

タブレットのカメラで撮影した現実の世界に実物大のCGを合成するARと呼ばれる技術を使った「バーチャルどうぶつえん」です。

Sitakke

実際にはいない動物が実物と同じ大きさで表示され、後ろに回り込むと動物の後ろ姿も観察することができます。

Sitakke
大きなカバに回り込むとしっかり後ろ姿が!

動物のすばらしさや環境問題に興味を持ってもらおうと、旭山動物園と神奈川県のIT企業が共同で開発を進めています。

今回、入院中で動物園に行けない子どもたちに体験会を開いたんです。

保護者も、「あと1か月入院で退屈そうだったので、こういう体験があるのは助かる」と話します。

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旭山動物園の坂東元統括園長も夢中に

動物のCGはすべて旭山動物園が監修。
質感や動きはかなり「本物」にこだわっているのだとか!

あまりのリアルさに20分以上タブレットを操作していた子どももいたほどです。

動物が大好きな塁斗(るい)君はペンギンに興味深々。坂東統括園長と一緒に体をかがめて大きさを体感しました。

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「動物園では見られない近さで見られたので、とてもうれしかったし、楽しかった」と声を弾ませて教えてくれました。

そんな子どもたちの姿をみて、旭山動物園の坂東元統括園長も目を細めます。

「あんなキラキラした目になって、それが元気につながって、入院でつらい思いもあると思うが、みんな乗り越えてくれたらと思う」

旭山動物園などはさらに改良を重ねて今年度中に実用化をし、イベントなどで活用するということです。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年4月22日)の情報に基づきます。

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