1. トップ
  2. ファッション
  3. 「旅は人生の選択肢を広げてくれる」小野賢章がアニメ映画『好きでも嫌いなあまのじゃく』で伝えたいこと

「旅は人生の選択肢を広げてくれる」小野賢章がアニメ映画『好きでも嫌いなあまのじゃく』で伝えたいこと

  • 2024.5.17
  • 65 views

ELLEgirlが注目する、次世代スターの魅力に迫る新連載「今月の推し」。vol.25は、声優として話題のアニメや映画で活躍を続ける小野賢章さんが登場。2024年5月24日よりNetflixで世界配信&日本劇場公開される『好きでも嫌いなあまのじゃく』の魅力や好きなファッション、長年主人公の声を務めた『ハリー・ポッター』への思いに接近!

ELLEgirl

INTERVIEW with KENSHOU ONO

“音の鳴る服を選ばないのは、声優あるあるなんです”

Q.今日の衣装の感想と、好きなファッションを教えて!

「メゾン キツネ」の服は今日初めて着たのですが、すごく爽やかでいいなと思いました。普段は緩めのスタイルが好きですね。昔はアニマルプリントなどもよく着ていましたが、最近はどんどんシンプルになってきていて、色だと青や紺以外はほとんどが黒か白です。ブランドだと「ロエベ」と「メゾン マルジェラ」、最近だと「コモリ」が好きです。

ELLEgirl
Q.最近買ったファッションアイテムは?

「コモリ」のジャケットですね。3年ぐらい前に同じものを買って冬が来るたびに着ていたのですが、裾がドアの鍵に引っかかって破れてしまったんですよ。お店ではすでに売り切れていたけれど、なんとしても欲しかったのでネットで買い直しました(笑)。なめらかな黒のレザーの質感やデザインがすごく気に入っています。

Q.次に挑戦したいファッションは?

普段はあまり冒険せず、自分の好きなものしか買わないので、次はそこから外れたものに挑戦したいです。あと職業柄、服を買うときは“音が鳴るもの”を選ばないようにしています。

Q.スタジオで声を収録する際、ファッションも選びますか?

そうです。以前、気に入ったブランドの服があったのですが、動くたびにシャカシャカという音がして、結局一度も着ることができませんでした。だから服を買うとき、素材は結構選びます。これは“声優あるある”ですね。

“旅は人生の選択肢を広げてくれる”

Q.新作映画『好きでも嫌いなあまのじゃく』では、高校1年生の主人公、八ツ瀬柊(やつせ・ひいらぎ)の声を担当されています。柊が鬼の少女ツムギと出会い、一緒に旅をする青春ファンタジーですが、台本を読んだ感想は?

すごくわかりやすいロードムービーだなというのが、台本を読んだときの第一印象でした。少年と青年の間ぐらいの年代の子供たちが、旅をしながらさまざまな考え方や生き方に触れて自分をみつけていく。本当の気持ちを隠すと小鬼が出てきて、小鬼がたくさん出てくる人間は鬼になるとか、絵本みたいで小さい子供にもわかりますし、ふたりの冒険には若者から孫がいる人まで登場するので、子供から大人まで楽しめる作品だと思います。

ELLEgirl
Q.人に嫌われたくなくて、気づけば“頼まれごとを断れなくなってしまった”柊をどう思いますか?

僕が演じる柊は、お願いされたらなんでも受け入れて、利用されている自分に嫌気がさしている少年です。そんな柊の葛藤は、大人になればなるほど共感できるんじゃないかな。仕事場とかでも人間関係を円滑にするために、“これはここで言う必要ないよな”と思って自分の気持ちを言わないことってありますよね。僕はそんな気持ちを自分の中で消化できるタイプですが、誰もが体験することだと思います。あと、柊は自分の意志を絶対に曲げないところも魅力なんです。そんな頑固なところは僕にもあると思います。

Q.柊とツムギの旅に登場するキャラクターで、特にお気に入りは?

個人的には、柊とツムギが旅の途中でお世話になる旅館「宝寿の湯」の主人が大好きなんです。優しくて肩の力が抜けていて、それでいてなんでも話を聞いてくれそうじゃないですか。日常生活にいたら楽しそうだなって。

Q.小野さんが思う「旅」の魅力は?

まず、視野が広くなることですね。普段いるところと違う環境に身を置くことで“自分の悩みも、この環境ではどうでもいいことだよね”と気づかせてくれる。それに訪れた土地で楽しく暮らしている人を見ると“こういう生活もありだよな”という発見があります。僕の場合、この職業ってすごく博打みたいなところがあると思うんです。今はありがたいことに忙しくさせていただいているけれど、いつどうなるかはわからない。それでも沖縄とかに行くと、“まあ、のんびり暮らせればいいか”という気分になれる。旅って自分の中の選択肢を増やしてくれるものだと思います。

Q.本作のアニメ作品としてのみどころを教えてください。

アニメを手がけた「スタジオコロリド」さんの絵が、本当にきれいなんですよ。コロリドさんには“日常から非日常へ”というテーマがあるのですが、この作品をみるとまさにそのとおりだなと。日常の中に、本当に自然な感じで鬼がいて、普通に人間の姿をしているのですけど、それもありえそうだなと思わせてくれるところがみどころですね。

ELLEgirl

“ハリー・ポッターは僕の成長記録”

Q.現実世界とファンタジーが融合している作品といえば、小野さんは映画『ハリー・ポッター』の主人公の声でも有名ですね。柊と同じくらいの年齢の時も演じられていたと思うのですが、小野さんにとって今、『ハリー・ポッター』はどんな存在ですか?

僕にとって『ハリー・ポッター』は、10代の大事な時期を共にした成長記録です。1作目の吹き替えをしたのはまだ12歳だったので、今思うと芝居については何も考えていなくて(笑)。その後、自分の成長期をハリーと共に過ごして、8作品の中には自分の声変わり前と後の声がしっかり残されています。こんなに長く一つの役を演じるのは声優としても珍しいケースだし、間違いなく僕の中では代表作だと思っています。

Q.このシリーズが時代を超えて愛される理由をどう思いますか?

僕自身は魔法や夢が詰まっている1作目がワクワクして大好きなんです。物語は主人公の成長にあわせて大人も見られるようにどんどんダークになっていきますけど、やっぱり1作目の存在があるからこそ、今も愛されているのかなと思います。

Q.最後に『好きでも嫌いなあまのじゃく』について、読者へのメッセージをお願いします。

人には言えないけど、心の中で思っていることって誰にでもありますよね。この作品を見ていただくと、「勇気を出して自分の考えを言ってみようかな」と思えるはず。自分が大切にしたいと思う人と、ぜひ一緒に観て楽しんでください!

ELLEgirl

映画『好きでも嫌いなあまのじゃく』

“日常から非日常へ”を掲げるアニメスタジオ「スタジオコロリド」が手がける長編アニメーション映画第4弾。“みんなに嫌われたくない”主人公の柊(ひいらぎ)と“天真爛漫な”鬼の少女ツムギが繰り広げる“ひと夏でひと冬”の青春ファンタジー。主演は小野賢章と富田美憂。監督は『泣きたい私は猫をかぶる』で長編デビューを飾った柴山智隆が手がけている。5月24日(金)より、Netflixにて世界独占配信&日本劇場公開。

公式サイト

小野賢章(おのけんしょう)/1989年10月5日、福岡県生まれ。4歳で子役デビュー後、12歳から10年間、映画『ハリー・ポッター』シリーズの日本語吹き替え版で、主人公・ハリーの声を担当。人気アニメ『黒子のバスケ』では主人公・黒子テツヤ役を務めるなど、数多くの人気アニメの主要キャラを演じている。アロハシャツ ¥41,800、オーバーシャツ ¥50,000、パンツ ¥42,000、シューズ ¥30,000、(すべてMaison Kitsune / メゾン キツネ カスタマーセンター)、ピアス ¥13,200(PLUIE / HEMT PR)※金額は全て税込表記です。
問い合わせ先

メゾン キツネ カスタマーセンター 0120-667-588

HEMT PR 03-6721-0882

text : Naomi Yumiyama photo : Takuya Maeda / Tron hair&make-up : yuto styling : DAN (kelemmi)

元記事で読む
の記事をもっとみる