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Netflix実写版『シティーハンター』が世界的成功を収めた5つの理由&数少ない欠点(6)アニメ版と異なる冒頭の是非は?

  • 2024.5.21
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80年代を代表する名作漫画「シティーハンター」。待望の日本版実写映画がNetflixで配信中。主人公・冴羽獠を演じるのは鈴木亮平。今回は、原作を愛するライターが、全世界1位の快挙を成し遂げた本作の5つの理由を解説する。(文・ZAKKY)

絶賛ポイント⑤ アニメ版オープニングのモノローグをカットしたこと

『シティーハンター』
©北条司コアミックス 1985

本作は欠点を補って余りあるほどの美点を備えているということは言うまでもない。

ヒロイン・香を演ずる森田望智の好演もその一つだ。

原作序盤における香のまだまだ幼さが残るオテンバ娘感を森田は非常に上手く再現している。最終的に獠と共に兄の仇を打ちに行くこととなり、獠に「次!」と指示されて、必死に様々な銃を獠に投げて渡すシーンの必死さは、とてもかわいい。

続編があるとしたら、段々と獠に惹かれ、大人の女性に変わっていく姿をぜひ見せてほしい。

アニメ版におけるオープニングの定番である「俺の名前は冴羽獠。またの名をシティーハンター」というモノローグ。こちらをあえて導入しなかったのも「アニメとは別モノにしよう」という意志が見え、好感を持てた。仮にもしモノローグがあったら、オールドファンは意外にシラケたのではなかろうか。

一方で、エンディングテーマには、「これがなければ『シティーハンター』ではない!」と名高い小室哲哉率いるTM NETWORKの『GET WILD』が当たり前のように使用されている。新たにレコーディングし直したというそのサウンドは、耳の肥えた現代人が聴いても鳥肌が立つほどカッコいい。

最後に、もう一言。フィリップ・ラショー監督によるフランス版『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』(2019)も、とても原作愛が溢れていて、良質な作品であった。

どちらに軍配を挙げるというわけではないが、こちらも負けじ劣らずの最高な映画であることは間違いないので、本作を気に入った方にはぜひ、フランス版もご鑑賞いただきたい。

(文・ZAKKY)

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