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洞窟探検家・吉田勝次が愛用する山道具。〈Strem Trail〉のヨクスプローラーⅡ

  • 2024.5.17
〈Strem Trail〉のヨクスプローラーⅡを背負いボートを漕ぐ洞窟探検家・吉田勝次

あらゆる状況に対応できる汎用性が大事。ないならば、作ってしまえばいい

洞窟は潜ってみるまで中の情報が全くありません。いわば未知に挑む探検なので、あらゆるフィールドにアプローチするための、アウトドアの集大成的な技術と道具が求められます。洞窟内は湿度がとても高く、一度濡れたものは乾きません。濡れていい装備は濡れると割り切り、寝袋など濡らしたくない装備は徹底的に防水することが重要です。

このバックパックは水が入る前提であえて排水用の穴を開けていて、荷物は小分けにして防水するという発想で設計したもの。防水カバンを売りにするメーカーに理解してもらうのに1年かかりました。未知に挑むには、時に常識にとらわれない発想が必要なんです。

人類にとって地上には未知の場所はもうありませんが、地中には誰も見たことのない空間がまだまだ眠っています。洞窟探検はキリがないからやめられないんですよ。

吉田勝次の山道具

洞窟探検家・吉田勝次、〈Strem Trail 〉のヨクスプローラーⅡ
日本で唯一のケイビング専用ザック。ちなみに、あらゆる状況を想定して準備を整えるので、探検用装備の総重量は100kgを超えることもザラ。
〈Strem Trail 〉のヨクスプローラーⅡ
〈Strem Trail〉のヨクスプローラーⅡ。

profile

洞窟探検家・吉田勝次

吉田勝次(洞窟探検家)

よしだ・かつじ/世界中の穴という穴に潜りまくる、日本洞窟探検界の第一人者。著書に『洞窟ばか』(扶桑社新書)。

HP:https://yoshidakatsuji.info/

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