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【対談:草彅剛×小泉今日子】「みんなが思うより僕はキョンキョンが好き!」 映画『碁盤斬り』インタビュー

  • 2024.5.16
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映画『碁盤斬り』に出演している草彅剛さんと小泉今日子さんの対談が実現! 撮影の舞台裏、キョンキョン愛、自身を輝かせるものなど伺いました! 草彅さんは「キョンキョンだー! キョンキョンがいる!」と言いながらスタジオに登場。小泉さんにプレゼントを渡しつつ、撮影中も止まらないノンストップのトークがスタートしました!


☑5月17日(金)公開! 映画『碁盤斬り』

Ⓒ2024「碁盤斬り」製作委員会

白石和彌監督、初となる時代劇、そして草彅剛さんとも初タッグとなる映画『碁盤斬り』。先日イタリアで開催された「第26回ウディネ・ファーイースト映画祭」で批評家により選出されるブラック・ドラゴン賞を受賞した注目の作品。浪人・柳田格之進(草彅剛)は身に覚えのない罪をきせられた上に妻も喪い、故郷の彦根藩を追われ、娘のお絹(清原果耶)とふたり、江戸の貧乏長屋で暮らしている。しかし、かねてから嗜む囲碁にもその実直な人柄が表れ、嘘偽りない勝負を心掛けている。吉原「半蔵松葉」の大女将・お庚(小泉今日子)は柳田に囲碁を教わり、商人・萬屋源兵衛(國村隼)は柳田の誠実な姿勢に惹かれて囲碁仲間になる。ある日、旧知の藩士により、悲劇の冤罪事件の真相を知らされた格之進とお絹は、復讐を決意。お絹は仇討ち決行のために、自らが犠牲になる道を選び……。父と娘の、誇りをかけた闘いが始まる!


京都での撮影はいかがでしたか? 「みなさんの自由な表現でいい化学反応が起き、いいものになった」(草彅さん)

――シリアスなトーンの映画ですが、撮影の現場はどのような感じでしたか?
草彅 現場はね、本当にずっと楽しかったですよ。 小泉 いい役者さんばかりでしたね。 草彅 そう。國村さんとか、初めての方も初めてじゃない方もいて、なんか支えられてというか、安心して芝居ができました。

Ⓒ2024「碁盤斬り」製作委員会

小泉 お芝居をするのが好きな方が集まっている感じで。時代劇の世界で照明もセットも何もかも、本当にきちんとしたものを用意してくださっている中で、江戸時代に生きることを、みなさん楽しんでいたと思う。 草彅 そんな感じでしたね。白石監督がまたマニアックに引っ張ってくれてね。碁盤を撮るときとか、すごい時間がかかったりはするんだけど、まさしく映画を撮っている感じもしたし、みんな配役がめちゃくちゃばっちり決まっていて。みなさん自由に表現されて、それがいい感じに化学反応していたので、本当にいいものになったなと思います。

小泉 セットもとてもきれいだったし、照明も何もかも、アングルとかもすごくよくて。京都での撮影だったので、エキストラの方たちも京都の俳優さんがたくさん来てくださっていたんです。みなさん、やっぱり時代劇に慣れてるから、本当にそこにいる人みたいにパッとやっちゃうんだよね。そういう環境にもすごく助けられました。私は京都の撮影所が初めてだったので。40年やってきて、東京やNHKでの撮影は経験しているのですが、京都の撮影所はこれまで行ったことがなかったんです。 草彅 小道具と言えば、碁盤とかも昔の、江戸時代のものを持ってきて撮影していたんですよね。見る人によると、あれは本当にすごいものだってわかるらしいです。撮影所には本当に素晴らしいものが置いてあるので、自然に感化されていくというか、背筋が伸びる感覚はありました。準備、支度も着物を着けてカツラを着けてってやっていると2時間くらいかかるから、その間に自然と、気持ちのほうも整っていっていた。だから、自分で意識して役作りで何か読むとか、そういうのは別になかったんですよね。YouTubeで落語の「柳田格之進」は見たけど。

Ⓒ2024「碁盤斬り」製作委員会

――囲碁に関してはいかがですか。お二人は経験ありましたか? 小泉 私はやったことがなかったんですが、撮影所に入る前にルールは知っておこうと思ってゲームアプリをやってみたら、結構おもしろかったです。 草彅 碁石の打ち方は練習したなぁ。僕のスタンドインの女性の方の打ち方がめちゃくちゃ上手くて、くやしくて、その夜ホテルで練習したんです(笑)。でも囲碁のルールはまったくわかっていない。それはもう大丈夫です、って言われたので。でもあれ結構難しいんだよね。打ち方で性格が出るっていうところもあるわけじゃないですか。だからね、そこは結構頑張りました。あとセットもすごくよかったですよね!? 小泉 ええ、素敵でした。私は市川崑監督の『日本橋』(1956年)っていう映画を観ていたから、「本当に日本橋だ」と思えて。いろいろと綺麗だったよね。小道具とかいろんなものが、やっぱり京都の撮影所のクオリティっていうのかな。いつも使ってる感じで置いてあるんですけど、ほんの少しの時代の違いでも変わるらしいんです。そういうのを熟知している方たちが作ってるせいか、本当に素敵でした。 草彅 職人の皆さんの技術が集結している作品だと思います。照明も美術も。 小泉 時代劇自体、この先は減っていくのかもしれないけど、この映画が新しい石を投げたんじゃないかという気はしますね。 草彅 若い方たちも含めて、いろんな年代の方に観てもらいたいですよね。

草彅さんと小泉さんの思い出 「初めてドラマで共演してから、ずっと大事な人」(草彅さん)

――現場でのエピソードで、いただいたTシャツのことを話していましたね。
小泉 昔、私が剛くんが出ている舞台を観に行ったときに、お疲れみたいだからスタッフの方にお土産を渡して帰ったんです。それを急に思い出したみたいで、映画の撮影現場に持ってきて、「このTシャツって、キョンキョンがくれたんだよね!?」って(笑)。 草彅 そう、2006年の舞台のときにね。キョンキョンがくれたって言われて「ホントかよ!?」って思いながらずーっと持っていて、5、6年経つ頃には「これってキョンキョンにもらったやつだよな…!?」って記憶が曖昧になってきていたんです。そもそも、本人から直接受け取っていないから。それでも引っ越しをするたびに「これはキョンキョンからもらったものなんだ」ってずっと持っていたの。だからこの『碁盤斬り』の撮影現場に持って行って確認したら、キョンキョンも覚えてくれていて。私があげたって言ってくれて、サインしてくれたんです。 小泉 オクラ(OKURA)の(笑)。 草彅 そう、オクラのTシャツ(笑)。記憶が曖昧になっていたときも、オクラだし、これはキョンキョンの可能性あるなと思っていたんです。そこら辺のグルーヴを感じている方だから、オクラとか絶対に行っているなと思って。不確かなキョンキョンからの贈り物をずっと持っていた俺、可愛いところ、あるよね!? 小泉 アハハハ! 可愛い、可愛い。 草彅 だって僕は、生粋のキョンキョンっ子だから。みんなが思っているよりも、すっごい好きなんです。意外と冷静に見えるけどね。宮藤官九郎さんとか、キョンキョンのファンですって公表している方も結構いらっしゃいますが、初めてドラマで共演させてもらったときから、ずっと僕なりに心の中で大事にしていた方なんです。

撮影中、小泉さんの後ろでおどける草彅さん

輝いているのはどんな時? 「猫と推しのおかげで輝いています」(小泉さん)

――月刊誌GLOWは「輝きはいつだって自分の内側にある」というのがテーマなのですが、お二人はどんなときに輝いていると思いますか? 草彅 僕は好きなものが多いので、ギターとか古着とか、そういうものにときめくと内側から元気が出ますね。好きなものについて語ってるときも、輝いていると思うな。趣味が輝かせてくれるってあるよね!? あれ、キョンキョンの趣味ってなんだっけ!?(笑) 小泉 趣味というか、推しの存在は輝かせてくれます。BTSの存在自体、内側からかなり励ましてくれて、輝かせてもらっていると思います(笑)。なんか前にどこかで聞いたんだけど、普通は恋愛でしか分泌されないホルモンの代替ができるとしたら、ペットか推しなんですって。だから私、二つ持っちゃってるから。なんかすごく輝いている気がするな。 草彅 めちゃくちゃ輝いちゃってるよ! 小泉 あとまわりの人を見ていても思うんだけど、やっぱり健康的な食生活してる人は元気だなって。お肌も綺麗だし、年上の方でも若いなぁって思う人って、粗食で無添加みたいな食生活をしている方が多い。今一番好きな言葉は“無添加”です(笑)。 草彅 無添加、オーガニック! いいですね、それ。スーパーとか行きますか? 小泉 普通に行きますよ。自然食品のお店は昔から好きで。近くでいろいろ買えるようになったので助かっています。 草彅 野菜中心の食生活なんだ。 小泉 そう、もともと野菜が好きだし、粗食派だったので、今はそれをさらにグレードアップして、なるべく無添加にするとか、そんな感じです。 草彅 僕も無添加好きだし、得意ですよ。野菜も好きだし、濃い味はそんなに好きじゃないな。サラダを食べるのに濃いドレッシングをかけるよりは、素材の味を楽しみたい。 小泉 サラダはミネラルがたっぷりのお塩とオリーブオイルでいい。確かに、ドレッシングが強すぎるときってあるよね。 草彅 あるある。半分で大丈夫ですって。食べ物も食べ方も大事ですよね。 小泉 そう思う。GLOW世代の45歳から食事に気をつけたら、きっと健康的に輝きながら長生きできますよ!

草彅さん:ジャケット、パンツ、ネクタイ(すべてカナーリ) シャツ、靴(スタイリスト私物)
小泉さん:トップス6万1600円、パンツ4万9500円(ともにアンダーカバー)


『碁盤斬り』INFORMATION

5月17日(金)、全国の映画館で公開。
監督:白石和彌
脚本:加藤正人
音楽:阿部海太郎
出演:草彅剛
清原果耶 中川大志 奥野瑛太 音尾琢真 市村正親
斎藤工 小泉今日子 國村隼
※小説 「碁盤斬り 柳田格之進異聞」加藤正人 著(文春文庫)発売中!


撮影=村松巨規 スタイリング=細見佳代〈ZEN creative〉(草彅さん)、藤谷のりこ(小泉さん) ヘア&メイク= 荒川英亮(草彅さん)、石田あゆみ(小泉さん) 取材・文=根岸聖子

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