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言葉はいらない、ハグが救う8つのこと|ハグ大使マリアさんが緊急提案!

  • 2024.5.16
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家族やパートナー、友だち……、大切な人にどうやって思いを伝えている? 気持ちを言葉にするのって、難しい。かける言葉がみつからなかったり、思いとは裏腹に誤解を生んでしまったり。そんなときは、ハグ! 言葉にしなくても、心のこもったハグなら深い愛情や気遣いを伝えられる。

ハグする習慣のない日本で「ハグがもつ癒しパワー」を広めるハグ大使マリアさんが、ハグの素晴らしさをご紹介。意外に知らないハグのコツも伝授。今日から気軽に実践してみて!

気持ちを表現するのが苦手な日本人

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日本人の両親のもとに生まれ育ったハグ大使マリアさん。家族でハグが当たり前となったのは、ブラジルで獣医師として働いていた父親がハグの習慣を家族にとりいれたことから始まった。

日本ではお互いの距離を取ることで敬う気持ちを表現するという文化を理解したうえで、マリアさんが言い続けているのは、「必要な瞬間に大切な人からのハグは人生に絶大な意味をもたらす」ということ。

マリアさんが実際に聞いた、ハグのパワーを感じた瞬間の日本人の話を最初にご紹介しよう。

こじれた時間を一瞬で飛び越えるハグ

10年以上、親と連絡をとっていない50代の場合

親も高齢、いまさら距離を縮めなくてもよいと思っていたAさん。ふと思い立って会いに行くことに。なかなか話がはずまずぎくしゃくしたものの、寝る前に、おやすみと後ろからハグしたら、母親が涙しながら、本音で向き合えなくてごめんね、連絡とってなかったけれど大切に思っているよ、と。父親も最初はハグに照れていたけれど、娘が積極的に強制的に「お父さんも!」とハグしたら、いまではハグが当たり前に。お互いに感謝の気持ちが伝えられる関係性に変わった。

子どもが不登校になった40代の場合

自分の殻に閉じこもってしまった子どもにある日ハグをしながら、学校に行かなくても居てくれるだけで十分、大切に思っているのだと伝えたBさん。子どもは自分に自信が持てず、愛されているかどうかもわからずにつらかったと本音を打ち明けてくれた。自己肯定感と安心をもたらしたハグ。1カ月もたたないうちに子どもは学校に行き始めた。

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ハグが救う8つのこと

大切な人を包み込むハグは、不安を取り除き、言葉では伝えられない「お互いを想う気持ち」を、体温を通して伝えることができる。大切な誰かをハグし、その人の気持ちの救いになることで、ハグした側も救われる。関係性がこじれていればいるほど、涙がでるほどうれしいはず。

1 「大丈夫?」って聞かれても…

「Are you okay?」大丈夫なはずなんてない……。日本では、大丈夫じゃないときも「大丈夫!」と言わなければならないような状況がふつう。見るからにつらそうな大切な人に、無理に「大丈夫」だなんて言わせたくない。そんなときこそハグ!

2 きまずい、会話がない

関係がよくなかった人にこそハグ! いままでのこじれた時間をハグが軽々と飛び越えてくれる。例えばパートナーとけんか状態で会話がないまま、長期出張に出かけなければならないとき。この状況を打破するきっかけが旅立つ前につくれなければ、帰ったら別れるなんて話になりかねないかも…。言葉はいらない。ハグして「いってらっしゃい!」 きっと旅先で離れていてもあたたかい気持ちでいられる。

3 泣きたいのに泣けない

「なにもいわなくていいよ、泣きたかったら泣いてもいいよ」「 I’m here for you.」と大切な人に抱きしめられ、お互いの体温と安心感に包まれたら、ようやく、自分がそれまでどれだけ無理をしてきたか、気がつく人も多い。ハグは言葉にならない気持ちにも気づかせてくれる。

4 恥ずかしくて「ありがとう」が言えない

お互いの距離が縮まる瞬間をつくってくれるのがハグ。恥ずかしくて(タイミングがつかめず)言えなかった「ありがとう」が、ハグしたら自然と出てくるはず。いざ、そのハードルを越えてみると、新たな関係性になっていることがわかる。たった1回のハグで。

5 メールやチャットならいいけど、対面は苦手…

面と向かって感情を言葉で表現するのが苦手な人が多くなっている。なんて声をかけたらいいかわからない。でも、すごく気になる、つらそうな気がする。その相手を想う気持ちだけで十分。ハグが気持ちを伝えてくれるよ。

6 なんだか気持ちが落ち着かない

ハグしてみよう。ハグはされる側だけでなく、する側も実はとても大きなパワーがもらえる。オキシトシンという幸せホルモンが増えるということも証明されている。ハグしていると、自分の気持ちが落ち着いてくるのがわかるはず。

7 出かける前のハグ

もしかしてもう一生会えなくなる、そんなタイミングかもしれない。これは大げさな言い方かもしれないけど、災害に遭わないとも限らない。そこまでのことは考えないとしても、出かけるときのハグはナイス! 安心感とともにスタートすれば一日がうまくいく。

8 長~いハグが子どもを救う

「ぼく、パパとママのスマホだったらよかったのに」。こんな言葉にドキッとしたら、自分の子どもをもっとハグしてあげて! 小さな心を痛めているかもしれない。無条件に愛されている、存在を認めてもらっているという幸せの記憶を惜しみなく作ってあげて。大きくなったとき、長いハグはその子どものころの幸せな気持ちを思い出すきっかけになるはずだから。

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How to ハグ?

日本ではハグは「プライベートかつカップルのもの」と思われているが、本来のハグはいやらしい意図はなく、相手を大切に想っているよというアクション。正式なやり方があるわけではない。ハグを体験したことのない日本人にありがちなのが、距離を保ちつつ腰が引けながらポンポンと背中をたたくこと。これだとハグの威力が発揮できない。

まずはお互いの体、上半身を包み込んで。人間の自然な動きとして、顔は心臓があるほう(左)に傾く。ほっぺたはくっつけなくてOK(頬を近づける習慣のある国もあるけれど)。1回のハグは、最低でもゆっくり6秒。お互いの体温を感じたら、心が解け始めていく。

軽い挨拶ハグならすでに日常になっている人も多いかもしれない。さらに、気持ちのこもったハグをしてみよう。想いを伝えるのをためらわないで! ハグはきっと困ったあれこれをすんなり解決してくれるに違いない。

ハグ大使マリアこと志村真里亜さんのプロフィール

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心を込めたハグに救われた自身の経験を通して、"自分は愛されていない" "自分が生きているとまわりに迷惑をかけてしまう" と思ってしまう人をひとりでも救うことを使命に、「命を救うハグ大使」として活動を続ける。ハグは言葉では伝えきれない想いや愛を伝えるコミュニケーションツールだということを体感してもらうため、イベントも企画・実施。2022年12月にはTEDx Awajiに登壇し、ハグの癒しパワーを日本のみならず、世界へ発信を続ける。本業はビジネス英会話パーソナルコーチ。近著は『ネイティブと渡り合う! ビジネス英語鉄板フレーズ』。

なぜマリアさんがハグを広めようと思ったのか。TEDx Awaji のプレゼンをYouTubeでぜひチェック!

Why Don’t We Hug in Japan? | 命を救うハグ

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