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玄関が臭いのは「靴箱」のせいだった!?悪臭を撃退する掃除のポイント3つ、掃除のプロが解説

  • 2024.5.16
靴箱の掃除、どうしてる?
靴箱の掃除、どうしてる?

家の中にいくつか存在する、「汚れやすいけど掃除が面倒」な場所や物。しかし、面倒だからといって汚れたまま放置していると、不快な悪臭が発生する恐れもあります。

そんな「掃除が面倒な場所・物」について、ハウスクリーニングアドバイザーの有賀照枝さんに、理想的な掃除の頻度や悪臭を除去するコツを教えていただきました。今回は、玄関の悪臭問題に深く関係する「靴箱」です。

メンテナンスが不十分な靴から悪臭発生

玄関に入ったときに、何となく鼻につく嫌なにおいが気になると、来客時の印象があまりよくないものです。そのにおいの発生元は、履いた靴を収納している靴箱の可能性が高いです。

足裏は汗腺が非常に多く、とても汗をかきやすい部位なので、靴の中は非常に蒸れやすい環境にあります。また、足裏が靴の中敷きと常に接しているので、皮膚や皮脂が付着するなど、靴のにおいのもとになる雑菌が繁殖しやすい環境です。一日履いた靴や、素足で履いた靴、雨などで濡れた靴は、きちんと乾かすといったメンテナンスが不十分だと、雑菌が繁殖して悪臭が発生してしまいます。

来シーズン履くために…と靴箱に入れている靴の保管状況もよくない場合は、カビが発生してしまうこともあります。そして、スリッパを靴箱に収納している人も多いと思いますが、スリッパも靴同様、においが発生する可能性があります。

また、靴箱自体からも悪臭がすることがあります。靴についた汚れやゴミが持ち込まれ、湿気がこもると、カビや雑菌が繁殖しやすくなって悪臭がするようになりますし、状況によってはほこりっぽいにおいがする場合もあります。靴の詰め込み過ぎも、風通しが悪くなるため、換気不足でにおいがこもって悪臭が発生しやすくなる要因です。

そんな靴箱の掃除では、次に挙げる3つのポイントをチェックしながら、重点的にお手入れを行ってみてください。

【靴】

靴自体がにおうようであれば、洗える靴は洗いましょう。手洗いでもよいですが、洗濯機も使えます。自宅の洗濯機で洗うことが気になるようなら、コインランドリーを活用しましょう。

大まかな汚れは使い古した歯ブラシなどで落とし、汚れがひどい場合は必要に応じて酸素系漂白剤につけ置きして、予洗いします。その後、洗濯ネットに入れて通常と同じように洗濯機を回します。洗った靴は陰干しして、しっかり乾燥させましょう。

革靴やブーツなどの洗えない靴は、ブラシなどで全体の汚れを落とし、除菌シートや消臭スプレーといった除菌・消臭グッズを活用して、靴の中側をしっかり除菌し、陰干しして乾燥させます。

【スリッパ】

スリッパには、ほこりや髪の毛、ペットの毛、飲み物などをこぼしてしまった汚れなどが付着していたり、目には見えなくても、中敷きに汗や皮脂汚れがついていたりします。洗える表示があるスリッパは洗ってよく乾かしましょう。洗えないスリッパは水拭きした後、しっかり乾拭きを行います。手間がかけられない場合は、消毒スプレーなどを噴霧して乾かすだけてもにおいが軽減できるでしょう。

【靴箱】

棚板に泥汚れが付着していたり、小石やほこり、髪の毛などが落ちていたりする場合があります。まずは靴箱から靴を全部出し、それらの汚れをブラシなどで落とします。泥汚れなどが取れにくい場合は必要に応じて、固く絞った雑巾で拭き掃除を行いましょう。さらに、消毒用エタノールで靴箱内を消毒すると、においのもとになる雑菌やカビに効果があります。

もし、靴箱内にカビが発生してしまっていた場合は、カビ取り剤をカビに直接スプレーし、規定通りの時間を置いて、固く絞った雑巾で拭き上げます。掃除後はよく換気をしてから、靴を元の位置に戻しましょう。

やってはいけない「靴のNG行為」3つ

「不快なにおいがしない靴箱」をキープするためには、においのもとになりやすい靴のお手入れに注意する必要があります。特に意識すべきことは次の3つです。

・毎日同じ靴ばかり履かない・履いたらすぐにしまわない・雨に濡れたらよく乾かす

「靴の湿気を飛ばす」ことが、においのもとを軽減させたいときに最も手軽な方法です。靴を履くと汗で中が蒸れるので、毎日履いていると乾かないうちに、常に湿っている状態で靴を履くことになり、においのもとになってしまうだけではなく、型崩れの原因にもなってしまいます。雨に濡れた靴も、同じ理由からよく乾かしましょう。「1日履いたら1日休ませる」と靴の寿命を伸ばすことにもつながるので、複数の靴をローテーションして履くことをおすすめします。

また、定期的に「防水スプレー」を使えば、靴が汚れや水分を弾きやすくなり、メンテナンスがさらに楽になります。

靴箱のスペースについては、定期的な掃除と小まめな換気で湿気を飛ばすようにしましょう。靴を置く棚板は汚れやすいので、新聞紙や除湿・消臭シートを使うことで、掃除の手間が軽減されます。除湿には、市販されている置き型の除湿剤や重曹を活用してもよいでしょう。

天気のよい日は窓を開けて風通しをよくしながら、靴箱の扉を開け放って、数時間でも換気を心がけましょう。風通しが悪い靴箱は、扉を開け、サーキュレーターなどを使って換気を行うのもおすすめです。

また、靴も詰め込み過ぎないようにすれば風通しがよくなるので、靴箱ににおいがこもりにくくなり、靴も取り出しやすくなります。「靴のお手入れ」と「靴箱の換気」に気を配るだけでも、玄関の悪臭はかなり軽減されるでしょう。

オトナンサー編集部

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