「だし」と言えば和食のイメージですが、魚のうまみがぎゅっと詰まっただしは、意外にも洋食メニューにも合うんです。独特の香りややさしい甘さのある春野菜や、みずみずしく色鮮やかな夏野菜を使った、これからの季節にぴったりな、だしを使った洋食メニューとレシピをご紹介します。
『アスパラガスのだしリゾット』のレシピ
材料(1~2人分)
鰹だし(枯節)……550ml
グリーンアスパラガス……4本
米……1/2合(90ml)
パルミジャーノ・レッジャーノ……20g
バター……20g
塩……ふたつまみ
粗びき黒こしょう……少々
作り方
(1)鰹だしは温める。アスパラは根元の堅い部分を切り落とし、下1/3ほどの皮を薄くむき、長さ2㎝に切る。パルミジャーノ・レッジャーノはすりおろす。
(2)フライパンにバターを入れて中火で溶かし、米を入れて炒める。米が透き通ってきたら塩をふり、温かい鰹だしを米がひたひたになるくらいまで注ぎ、かるく混ぜて煮る。
(3)米の表面が出てきたら温かい鰹だしを同様に注ぎ、かるく混ぜて煮るという工程を5分繰り返す。アスパラガスと残りの鰹だしを加えて混ぜ、10分煮る。
(4)米がほどよい堅さになったら火を止め、パルミジャーノ・レッジャーノを加えて混ぜる。器に盛り、黒こしょうをふる。
POINT
・アスパラガスの代わりにそら豆やスナップえんどう、ブロッコリーなどでもOK。
・かき混ぜすぎると粘りが出てしまうので注意して。
『あじのフリット きゅうりのだし酢添え』のレシピ
材料(2人分)
鰹だし(荒節)……40ml
あじ(三枚におろす)……4尾
〈A〉
きゅうりのすりおろし……1本分
酢……小さじ2
みりん……小さじ1
塩……小さじ1/4
〈B〉
強力粉……15g
上新粉……10g
炭酸水……50ml
強力粉、揚げ油……各適宜
作り方
(1)ボールに鰹だしと〈A〉を入れて混ぜ、きゅうりだし酢を作る。〈B〉は混ぜる。
(2)あじに強力粉を薄くまぶして〈B〉をからめ、170℃の油でカリッとなるまで揚げる。
(3)器にきゅうりだし酢を盛り、(2)をのせる。
POINT
・好みで針しょうがやみょうがを添えても。
・強力粉は小麦粉、上新粉は米粉や片栗粉、炭酸水はビールで代用してもOK。
他にも、春はマッシュルームとチーズたっぷりの『新玉ねぎのだし炊き込みご飯』
夏はきゅうりやセロリなどの野菜にすいかの甘みを加えた『すいか入りだしガスパチョ』
など、素材のおいしさをグッと引き出してくれる「だし」。スープやリゾット、パスタなど、和食だけじゃない、新しいだしのおいしさを楽しんでくださいね。
『だし専門店「やいづ善八」が提案 自由なだしレシピ』では、だしのうまみや風味がきいた、しみじみおいしいレシピをずらりご紹介。日々のごはんから、ちょっと特別な日の逸品までそろっています。