人気声優・三森すずこ、アメリカ移住にファン納得？　活動継続も「仕事の幅を縮小」せざるを得ないワケ

5月2日、人気声優・三森すずこが自身のX（旧Twitter）を更新し、海外に拠点を移すことを発表。ネット上のファンからは納得の声が上がる中、声優業界関係者は彼女の今後について、「活動の幅を縮小していくはず」と予想する。

目次

・三森すずこ、アメリカ移住でファン「やっぱり」
・三森すずこ、仕事の幅を縮小か

声優・三森すずこ、アメリカ移住発表でファンは「やっぱり」

2010年にメディアミックス作品『探偵オペラ ミルキィホームズ』シリーズ（TOKYO MXほか）のシャーロック・シェリンフォード役で声優デビューを果たした三森。

13年には『ラブライブ！』シリーズ（同）で園田海未役を射止め、それぞれの作品から生まれた声優ユニット・ミルキィホームズやμ'sのメンバーとして音楽活動も展開し、一躍ブレークした。また、個人でもアーティスト活動を行っており、昨年にソロデビュー10周年を迎えている。

そんな三森は今月2日、自信のXにて、「今夏から米国に生活の拠点を移すことになりました」と報告。「声優のお仕事に関しては全て今まで通りという訳にはいかないかもしれませんが、自分の演じているキャラクターたちを大切に、これからも最大限続けていきたいと思っています」と説明した。

また、アーティスト活動も継続する意向を示し、「今まで通りライブやイベントを通して、ファンの皆さんと“楽しい”を共有していき続けたいと思っています」と強調。「物理的な距離は遠くなってしまいますが、SNSなどを通じて、いつでも皆様がすぐ近くに私を感じられるようにしていきたいと思いますし、日本に帰る時には、また皆様にお会いしたいと思ってます」と伝えた。

なお、三森はプロレスラーのオカダ・カズチカと19年4月に結婚後、22年8月に第一子男児を出産している。また、オカダは今年1月、17年間在籍した「新日本プロレス」を退団。3月にはアメリカの団体「All Elite Wrestling」（通称・AEW）への入団が発表された。

そのため、三森ファンの間では“海外移住説”が持ち上がっていた中での今回の発表となり、ネット上では「みもりん、やっぱりアメリカに行くのか」と納得する声が続出。「いざ決まるとやっぱり寂しいなぁ」と悲しみつつも、「みもりんの決断を応援します！」「夫婦共々頑張ってほしい」と、ファンは前向きにとらえているようだ。

声優・三森すずこ、アメリカ移住で出演作激減!? 仕事の幅を縮小か

“アメリカ移住”という大きな決断をした三森だが、業界関係者は彼女の印象を以下のように語る。

「三森は、デビュー作の『探偵オペラ ミルキィホームズ』をはじめ、『ラブライブ！』や『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』（TBS系、18年7月）など、アイドル活動を求められるメディアミックス作品に起用されることが多い。一般的な“アニメ声優”というよりは、いわゆる“アイドル声優”のくくりに入ります。声優としての実力は、可もなく不可もなくといったところです」（制作会社関係者）

実際、アメリカに身を置きながら、日本のアニメ作品の仕事をすることは可能なのだろうか。

「今後は、出演作品は激減するはずです。日本のアニメの場合、キャスト全員、または数人が同時にスタジオに入って収録をするのが基本。コロナ禍は感染対策のために一人ひとり個別で収録を行い、スタッフがセリフを切り貼りしてアニメーションに当てる作業を行っていましたが、感染状況が落ち着き、ウイルスが『5類感染症』に移行されたことにより、現在は以前の手法に戻っているところがほとんど。レギュラー出演する場合は、毎週定められた日時にスタジオへ直接出向いて収録をしなければならないので、その都度アメリカから帰国するのはハードでしょう」（同）

また、「台本がひと月以上前に完成しているということはほぼなく、収録の数日前に完成する」（同）ため、一度に数話分まとめて収録することも難しいそうだ。そのため、今後は「アニメに関していえば単発のゲスト出演、そのほかは収録が一日で完了するゲームや、リハーサルの少ないイベント出演など、仕事の幅を縮小せざるを得ないはず」（同）とのこと。

とはいえ、三森自身は「これからも最大限続けていきたい」と意気込んでいるだけに、一体どんな作品に出演していくのか、今後に注目したい。

勅使河原みなみ（ライター）
独自に集めた情報をもとに、声優に関する記事を執筆しているライター。好きな食べ物は浸し豆。