1963年開業の日本初の外資系ホテル「東京ヒルトンホテル」が生まれ変わり、2010年に誕生した「ザ・キャピトルホテル 東急」。
受け継がれるものと新しいものが入り交じり、大人に未知の刺激を与えてくれる。
おこもりステイもおすすめの老舗ホテル。その知られざる宿泊の魅力をご紹介!
上質なクラブラウンジで、明るい時間からシャンパンを楽しむ贅沢
今回の宿泊はクラブフロア(27〜29階)。3階レセプションでその旨を伝えると、27階の専用ラウンジ「SaRyoh」に案内されるのだが、エレベーターには何のサインもない。
出だしからの隠れ家仕様に「くぅ〜っ」と内心唸った瞬間だ。
ラウンジに入ると、窓の外には国会議事堂をはじめとする国家中枢機関が並び、カウンターにはフリーのシャンパンが冷やされ、なんという対比。正統派が昼酒を当然のように振るまう格好よさもある。
何気なく手にしたサンドイッチが不意打ちに美味しく、聞けばパンに塗っているのはエシレバター。多めの塩梅で塗られ芳醇な香りが泡に合う。
壁の掛け軸について聞くと「伊達政宗の書です」との返答で、お宝を剥き出しで飾る余裕。只者ではないラウンジだ。
ワイドな窓が気持ち良い客室「クラブデラックスキング」へ
客室「クラブ デラックス キング」は約45㎡にして窓は6mのワイドスパンなので眺望がダイナミック。
景色を存分に楽しむためベッドが低く造られ、バスルームからも外を眺められる。
障子で仕切られた先には、広々バスルーム!
面白いのが寝室とバスルームの仕切りがガラスと障子なので、障子の中でシャワーを浴びる感覚になること。
隈研吾デザインのロビー。ガラスの向こうは、水盤と日枝神社の緑
手ぶらで館内散歩に出て、ロビーで耳に入るのはお琴の演奏。
その音色と和のアロマ、隈 研吾氏が手がけた白木のひさしが調和し、日本らしい美しさに癒やされる。
シェフが目の前で仕上げてくれる、出来立てにこだわった料理を堪能
夜にクラブラウンジへ行くと、レストランレベルで食が充実。
中国料理『星ヶ岡』の料理も含む前菜が並び、オープンキッチンでシェフが料理を作ってくれる。
この日は「オマールと帆立のラビオリ オマールコンソメ」で、都内ホテルのラウンジで過去最高に贅沢な1品だった。
ルームサービスでは、ホテル名物「パーコー麺」を
ここで国会議事堂は20時消灯と知り、夜食にルームサービスのパーコー麺を頼めば永田町のお籠りは完璧に。
朝食前の腹ごなしに、日枝神社に続く小道を散歩
滞在中は知る人ぞ知る小道を通り隣の日枝神社を参拝あれ。
清々しい空気の中で見るロビーがまた美しい。
日本の美に溢れたこのホテルは、今も海外大物アーティストの定宿だと聞き、深く納得したのだった。
■施設概要
施設名:ザ・キャピトルホテル 東急
住所:千代田区永田町2-10-3
TEL:03-3503-0109
料金:1泊1室 ¥80,960~(参考料金)