1. トップ
  2. 恋愛
  3. 【imase】働きながら音楽活動を始めた岐阜時代。爆発的な人気のワケはSNS戦略?

【imase】働きながら音楽活動を始めた岐阜時代。爆発的な人気のワケはSNS戦略?

  • 2024.5.13

音楽を始めたのは3年前。当時はアーティストになろうと思っていなかった

imaseさん

──imaseさんは岐阜出身ですが、どんな音楽を聴いて育ってきたんですか?

imase「幼少期は両親の影響で当時の歌謡曲やシティポップをよく聴いていました。中高生のときは当時流行っていたJ-POPが基本。中学時代は湘南乃風さんやGReeeeNさん、高校生になってからは星野源さんや米津玄師さん、RADWIMPSさんが好きでしたね」

── 一番影響を受けたアーティストは?

imase「星野源さんです。星野さんもファルセットと地声を重ねたサビが特徴的だと思っているので勉強させていただくことが多く、影響を受けています」

──音楽での成功に限らず、いつかは岐阜を出たいという気持ちはありましたか?

imase「岐阜での生活は友達もたくさんいて楽しかったですし、出たいという気持ちはあまりなかったですね。当時は仕事が終わるのが早くて時間も十分にあったので、最初は働きながら曲をつくってSNSに投稿していたんです。なので、音楽で何者かになりたいというよりは、キャンプやフットサル、草野球などいろいろ好きなことをやっているうちの一つが音楽制作という感覚で、毎日充実していました」

──たった数ヵ月前まで素人だった人が音楽をつくり、SNSに投稿する、と聞くと特別なことのように思いますが、imaseさんにとっては「楽器をやってみたいからチャレンジしてみた」の延長線上に音楽制作があったってことなんですね。

imase「僕の中ではギターをやってみたい、今度は音楽をつくってみたい、という自然な流れだったので、音楽制作は特別なことではなかったです。SNSに投稿することも自然なことでした」

──2021年に音楽活動を始めて、3年たちましたが改めてこの3年を振り返ってみてどうですか。

imase「とてもめまぐるしい3年間でした。まさか上京するとも思っていなかったですし、自分の音楽でライブができるなんて考えたこともなかったです。音楽だけにかかわらず人生にとっても濃い3年間だったと思います」

──どのタイミングでアーティストとしてやっていく決意をしたんですか?

imase「『アーティストでいく!』と決め手になった出来事は正直なくて。ひたすら目の前のことを頑張っていたら今になった感覚です。ただ、これから頑張るぞ! と思ったのは、上京したタイミングが大きかったですね。働きながら音楽制作をしていたので、上京するにあたり休職して音楽で頑張ると決意しました。そのときは退路を断つというか、気持ちが切り替わった瞬間でした」

SNSから僕は始まった。これからも自分でやりたいし、大切にしたい場所

imaseさん

──最初のSNS投稿はどんな気持ちでしたか?

imase「正直何も考えていなかったです(笑)。最初は、友達にすすめられたのであげてみたぐらいのゆるい感じだったのですが、ありがたいことに反響をいただけて。もっとみんなに聴いてもらえる曲をつくりたいなと思って、どんどんのめり込んでいきました」

──SNSのなかでもTikTokを選んだ理由はありますか?

imase「実は最初にトラックだけの音源を投稿したのはYouTubeだったんです。でも、TikTokにはショート尺で投稿されている方がたくさんいらっしゃって。それを見て僕も短いオリジナル曲をつくってみたいなと思い、TikTokで投稿するようになりました」

──SNSをスタッフさんにお任せする方法もありますが、imaseさんはいまでも積極的にSNSを運用されていますね。

imase「自分のSNSは変わらず自分で発信したいと思いますね。もともと僕はSNSから始まったので、そこは自分でも大事にしたい場所です。表現の一つのツールだと思っています」

──それこそ、アーティストになるために楽曲を事務所に送ってみようとしたことは?

imase「なかったですね。自分の曲のクオリティが高いとは思っていなかったので、そんな気持ちはまったく生まれなかったです。そんな自分がライブまでできるようになったのは感慨深いですし、ありがたいです」

成長した今だからこそ、サビしか出していない昔の曲をフル尺で出してみたい

imaseさん

──imaseさんは楽曲のサビだけをSNSで先行して発表し、反応がよかったものをフルバージョンにしています。過去の楽曲で残念ながらフルがつくられなかった曲もあるかと思いますが、今あらためてフルで出したい曲はありますか?

imase「前回のツアーで、過去のショート曲をメドレーにして歌ったんですが、そのときにワンコーラスに広げたり、一部はフルコーラスでつくり直してみたんです。昔の自分ならではのメロディに、ちょっとだけ知識がついた今の自分が手を加えてフル尺にするのはとても面白いなと思いました。昔の曲ならではのよさもあるので、何かの記念で初期の頃の曲をフルでつくってみても面白いのかなと思いますね」

──いつか未公開サビを集めたフルバージョンのアルバムがあっても面白いですね。

imase「いろいろやってみたいですね。ファンの方々からも、『あの曲をフルにしてほしい』というコメントをいただいたりするので。即興でつくってみるのも面白いのかもしれないです」

──ちなみに、imaseさんがぜひフル尺で作りたい曲は何ですか?

imase「『n1ght』です。一番初めに投稿した楽曲なので、フルにしてみたい気持ちはありますね」

PROFILE

imase
2000年11月9日生まれ、岐阜県出身。2020年に音楽活動をスタートし、わずか1年でメジャーデビュー。キャッチーなメロディと心地よい裏声を武器に、日本だけでなく海外にまでリスナー層を広げ、Z世代を中心に人気が爆発。『NIGHT DANCER』では韓国配信サイトでTOP20入りを果たし、J-POP史上初の快挙を成し遂げる。5月15日に1st Album『凡才』が発売。

撮影/大橋友樹 ヘアメイク/向井大輔 取材・文/池城仁来

元記事で読む
の記事をもっとみる