キャンプ歴30年のショップオーナー圷みほさんが、子連れキャンプにおすすめのキャンプ場を紹介する人気連載。今回は長野県茅野市にあるキャンプ場「TINY GARDEN 蓼科(タイニーガーデン たてしな)」の客室エリアをご紹介。ホテルステイとアウトドアのいいとこどりが叶うので、キャンプ初心者や自然のそばで快適ステイを楽しみたい方にぴったり。キャンプ場とあわせて訪れたい八ヶ岳エリアのおすすめスポットも教えていただきました。
acutti店主・圷みほさん profile
キャンプ好きの家庭で育ち、キャンプ歴30年の達人。現在は8歳の娘さんを連れて、ファミリーキャンプを楽しむ。キャンプが好きな理由は「季節の変化を感じられる」「その土地のおいしい食を楽しめる」「家族の成長によっていろいろな楽しみ方がある」ところ。今まで訪れたことのない地域に足を運び、観光しながらキャンプすることが最近のブーム。
キャンプ初心者にもおすすめ! 「タイニーガーデン 蓼科」のロッジ泊レポート
ロッジの客室があるのは、ここ本館の2階です。
わが家みんなが大好きで、今まで何度か訪れている長野県茅野市の「タイニーガーデン 蓼科」。蓼科湖畔に佇む、アーバンリサーチが運営するキャンプ場です。いつもは、テント泊なのでオートキャンプサイトに宿泊しますが、今回泊まったのはロッジの客室。
本館ロッジは、温泉旅館をリノベーションして作られたそう。和室と洋室の全7部屋の客室のほか、カフェ・レストラン、温泉、売店も併設しています。
「タイニーガーデン 蓼科」では初めてのロッジ泊ということで、わくわくしながらお部屋のフロアに上がりました。蓼科湖が目の前に広がるお部屋。
家具などはもちろん、アメニティなど細部までこだわりの素敵な空間。照明も多すぎず、居心地のよさも抜群です。さすがアーバンリサーチの宿泊施設!
ベッドやソファでゴロゴロしながら、目の前に広がる蓼科湖や山々の風景が気持ちよく自然をたっぷり感じることができ、たまにはこんな過ごし方もいいなぁと新しい発見です。
ホテルのようにゆったりくつろぎながらも、キャンプのように自然を感じたい方にはぴったりだと思います。
ソファやチェアは、販売されているものなので実際に試してみることができるのもうれしいポイント。
子連れにも快適!おしゃれな施設設備
客室の下の階には、カフェや売店(KIOSK)、さらに地下には温泉もあって、一つの建物の中で程よく快適に過ごせます。部屋数も多くはないので、プライベート感もあり落ち着いてゆったりとした空気が流れています。
キャンプ用品やオリジナルグッズ、フードやドリンクなどが販売されているKIOSKです。
客室フロアには、本棚やボードゲームもあります。親子で楽しむことができる工夫もうれしい。
カフェ・レストランでおいしいごはん
今回は、ゆったりとしたごはんの時間もお楽しみの一つ。
併設されたレストランで、朝晩の二食をいただきました。夜ごはんは選べるメイン料理と、ハーフビュッフェ。地元食材をたっぷりいただけるのがまたうれしいです。
メインにはシダープランクサーモンをオーダー。パンorごはん、スープorお味噌汁も選べます。メインもハーフビュッフェのデリもどれもおいしかったです! キッズプレートもかわいくておいしい◎。
ハーフビュッフェのデリ
キッズプレート
朝ごはんのプレートも朝から満腹のボリューム! お米は長野産、お味噌汁は信州きのこ汁など地元産でした。わたしが食べたのは、茅野市のベーカリー「カルパ」の天然酵母パンでした。
キャンプごはんをわいわい楽しむ NEW OPENのキャンプルームへ!
そして今回の滞在では、2023年に新しくできたばかりのレンタルキッチン付きのキャンプルームを利用しました。
ここは、4口コンロがついたダイニングキッチンと、焚き火台+バーベキューグリルが備えつけられた屋外デッキが使える一日一組限定スペース。ホームパーティ感覚で、自分たちでキャンプごはんを作って楽しめます。
広いダイニングキッチンや調理器具も完備。テーブルやチェアもたくさん用意されているので、みんなでごはんを作って食べるのがとにかく楽しそう。
アーバンリサーチのソファやオリジナルブランドEKALのアイテムもかわいい!
屋外のウッドデッキには、バーベキューグリルや焚き火台があります。みんなで分担して、幅広いキャンプごはんを作れそうだなぁと思いました。
また、ルーム内には、小さな遊び場があったり、広めのウッドデッキでも遊べそう。子どもたちは目の届く範囲で、たっぷり動いて遊べます。
子どもも大人もみんなが楽しめる空間があるのは、子連れ旅の欠かせないポイントですよね。
屋内のキッズスペース。
キャンプルームは、3家族くらいは余裕で入れそうな広さでした。両親やきょうだい家族、友人家族たちなど、みんなで集まり楽しめる、とてもいいスペースだと思います。
ロッジやキャビン滞在+キャンプルームを利用すれば、快適な滞在とアウトドアのいいとこどりができます。初心者の方でもキャンプに慣れた方でも、みんなそれぞれが自分たちのペースに合わせて楽しめるプランを作りやすいと思います。
キャンプルームの中から見える景色です。目の前にウッドデッキ。
遊び場や焚き火ナイトなど、 アクティビティも充実
場内には、たくさんの自然があるのでお散歩するのも楽しい!
フリーサイトやキャビンが並ぶ広いエリアで、子どもたちが駆け回って遊んでいます。
また、木のお話を聞いたりクイズをしたり、自分たちで木のプレートに文字を描いて看板を作ったり集中して楽しんでいました。スタッフの方々が、子どもが楽しめるイベントを色々と考えてくださるので、いつ訪れてもワークショップを満喫できています(日程によるので、タイニーガーデンのInstagramをチェックしてみてください)。
さらに、ロッジの宿泊者限定で、週末中心に開催している焚き火ナイトで使えるワンドリンクチケットがもらえます。カフェのドリンクが対象で、季節によって異なるメニューがラインナップ。この日、私は温かいココアをいただき、焚き火の前でのんびり過ごしました。
本館の目の前では、週末中心に開催している焚き火ナイト。
テント泊ではなくても、自然の中でのんびり過ごして、キャンプ気分を楽しめました。何度行っても楽しい「タイニーガーデン 蓼科」。自然遊びが楽しいこれからの季節に、ぜひ訪れてみてください。
TINY GARDEN 蓼科
住所:長野県茅野市北山8606-1
TEL:0266-67-2234
アクセス:新宿から約2.5時間、名古屋から約3時間
車で:中央道「諏訪IC」もしくは「諏訪南IC」より約30分
(駐車可能台数:約50台)
電車で:JR「茅野駅」よりバスで約30分「蓼科湖」下車後、徒歩4分/タクシーで約25分
おすすめの立ち寄りスポットを紹介!
❶たてしな自由農園
行きに、気になっていた道の駅に寄り道。地元の野菜や食材、お土産までたっぷりと並んでいて見ているだけで楽しかったです。帰りに野菜を買って帰るのもいいですね。パン屋さんも併設していてイートインもできるそう。
おやつに、八ヶ岳『YETI GELATO』のミルクアイスを買って、タイニーガーデンに向かいました。すっきりした味わいでおいしかったです。
❷八ヶ岳自然文化園
タイニーガーデンのスタッフさんに教えていただいた八ヶ岳自然文化園。タイニーガーデンから、車を20分程走らせた場所にあります。チェックアウトしてこちらへ。
鉱物にハマっている娘にぴったりのお店があったり、おもしろ自転車も楽しめます。
併設のカフェでランチも楽しめました。こちらでも地元食材のお料理をいただけます。
ほかにもプラネタリウムも気になりました。季節によって色々なイベントがあるそうで、また行きたいねと話しているところです。
❸MOLINO COFFEE
昔訪れたコーヒー屋さんにまた行けました。自宅でのおやつタイム用に、コーヒー豆を購入。店内はコーヒーのいい香り。タイニーガーデンに行く途中の道にあるので、また立ち寄りたいお店です。
edit & text : Riho Abe
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