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“急所直撃”の選手も…韓国Kリーグで衝撃の事件発生、ゴール裏サポがペットボトル大量投げつけ

  • 2024.5.13

韓国プロサッカーKリーグで絶対にあってはならない事件が起きてしまった。

事件現場は、5月11日に仁川(インチョン)ユナイテッド対FCソウルのKリーグ1(1部)第12節が行われた仁川サッカー専用競技場。

“京仁(キョンイン)ダービー”と呼ばれるKリーグ屈指のライバル対決は、熾烈な接戦の末にアウェイのソウルが2-1の逆転勝利を収めた。

「無観客試合」「制裁金」などの可能性も

すると、試合終了の笛が鳴った直後、ソウルのGKペク・ジョンボム(23)は仁川サポーターのいる真後ろのゴール裏に向かって、両腕を突き上げて感情を爆発させる“挑発セレモニー”を行った。

これに激怒した一部の仁川サポーターは、ピッチにペットボトルを投げつけた。それも1~2本の量ではなかった。

仁川ユナイテッド
ピッチにペットボトルを投げつける仁川サポーター

昨季までセレッソ大阪に在籍したクロアチア人MFマテイ・ヨニッチ(33)はじめ、仁川の選手たちは自軍サポーターの行為を制止しようとゴール裏に呼び掛けたが、それでもペットボトルは数えきれないほどピッチに飛んできた。

そのなかで、ソウルのMFキ・ソンヨン(35)は投げつけられたペットボトルに急所に直撃してピッチに倒れた。非常に危険極まりない状況だ。

2分ほど経過してようやく事態は収束したが、仁川には「サポーター文化が成熟していない」と批判の声が寄せられている。

FCソウル、仁川ユナイテッド
(写真提供=韓国プロサッカー連盟)

ソウルを率いるキム・ギドン監督は、「ダービーである以上、あまりに過度でなければ興奮も十分すると思う。ただ、選手たちが負傷しかねない部分については尊重してくれたらどうだったかと考えている。ペットボトルと言えども重さはある。(キ・)ソンヨンは急所に当たり、瞬間的に苦痛があったようだ。大怪我をしかねない状況だ。選手たちが負傷するようなことが起きたら、自制することが正しいのではないかと思う」と残念な気持ちを示した。

“被害者”のキ・ソンヨンも「非常に残念だ」とし、「どのような意図でペットボトルをあのように投げたのかがわからない。連盟でしっかり判断してくれると思う。頭などに当たれば、より大きな負傷をしてしまう状況だ」と話した。

初めての事態だ。大怪我をした選手がいなかったことが幸いだが、水が入って重さのあるペットボトルは凶器になり得る。

何より、大雨が降る状況でも会場を訪れた約1万4000人の観客が眉をひそめる事件だった。仁川はホームでの京仁ダービーに備え、警護人員を普段より2倍近く増員して各所に配置していたが、突発的に発生した事故を防ぐことができなかった。

FCソウル、仁川ユナイテッド
(写真提供=韓国プロサッカー連盟)

Kリーグを主管する韓国プロサッカー連盟の大会規定によると、観客によるピッチ内への異物投げつけは「無観客ホームゲーム」「連盟が指定する第3地域でのホームゲーム開催」「300万ウォン(日本円=約34万円)」以上の制裁金賦課」「応援席及びアウェイ応援席閉鎖」などの懲戒を受ける可能性がある。

マッチコミッショナーのヤン・ジョンファン氏は、「挑発の原因」「選手にペットボトルが当たった事実の有無」「ペットボトル以外の異物が投げられたかどうか」などについて把握したという。

連盟関係者は「マッチコミッショナーが提出した報告書を検討した後、試合評価会議を経て事案が深刻だと判断される場合、クラブが経緯書を提出する。その後、賞罰委員会に回付するかどうかを判断する。もちろん、この事案から見て賞罰委員会が開かれる可能性が高いのは事実だ」と伝えた。

仁川は連盟の判断を待ちながらも、クラブとして自主的な懲戒も検討している。

仁川の関係者は「サポーター席(ゴール裏)の両サイドにカメラがついている。ペットボトルを投げたファンの識別措置を執る」とし、「このような事態が発生しないようにする。成熟したサポ―ター文化を作るために先頭に立つよう努力する」と伝えた。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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