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導入化粧水って本当に必要? エステティシャンが「お客様から聞かれたスキンケアの疑問」に回答!

  • 2024.5.12
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「こんな肌悩みにはアレが良い!」といったアドバイスや提案を見ることがありますよね。でも「本当に使うべきなの?」と疑問に感じている人や、「実際に使ってみたけれど効果がわからなかった」という人もいるはず。 今回は、エステティシャンの筆者が実際にお客様によく聞かれる質問にお答えします。

Q.ふきとり化粧水、導入化粧水って必要?

A.必ずしも必要ではない

ふきとり化粧水とは不要な角質による肌のザラつきやゴワつきを整えるもの、導入化粧水とはスキンケアの浸透を高めたりうるおいを維持するもので、使っている人も多いのではないでしょうか。

エステティシャンの筆者の答えは、“必ずしも必要ではない”です。
皮膚に厚みがあり硬いため柔らかな肌質にしたい場合や、鼻まわりや顎まわりのザラつきが気になる場合なら、ふきとり化粧水の活用は良いと思います。しかし、基本的に日々のクレンジング・洗顔・定期的な角質ケアパックをおこなっていれば角質汚れが停滞しづらいため、ふきとり化粧水を無理に使う必要はないと思われます。

また、角質のザラつき・ゴワつきの原因は角質の水分量が少ないことが考えられるので、化粧水をコットンに含ませてサッとふきとりなじませることで、ふきとり化粧水や導入化粧水の役割にもなるでしょう。

Q.シートマスクは毎日使っても大丈夫?

A.毎日の使用でもOK。ただし肌状態に合わせた美容成分を選ぶこと

シートマスクと言えば、とても肌が疲れているときや、ここぞというときのスペシャルケアに使うものと思っている人も多いと思います。

エステティシャンの筆者の答えは、“毎日活用しても良い”です。
シートマスクの種類は保湿・美白・エイジングケアなど配合されている成分によってさまざまですが、シートマスクで肌表面を覆うことで、水分の蒸散を防ぎつつ美容成分や保湿成分を浸透させ、物理的にうるおいを肌に閉じ込めてくれます。

肌のうるおいを高めたい・肌悩みを改善したい・きれいな肌作りをしたいなど肌質を向上させたいなら、化粧水のあとにシートマスクを取り入れるのがおすすめです。

また、元々肌が敏感で赤みやかゆみを感じやすい・季節的に肌不調があるという場合は、美白成分が配合されていないものや保湿成分のみのものがおすすめ。不安な場合は肌状態を見て活用しましょう。

ちなみに「美容液が残っているから長い時間パックするほうが効果があるんじゃないの?」と長くパックする人がいますが、それはNGです。長く置きすぎると肌のうるおいが奪われ、かえって乾燥を招くので5~10分くらいを目安にしましょう。

Q.アイセラム、アイクリームは必要?

A.必ずしも必要ではない。使うなら目的に合ったものを選ぶこと

年齢とともに目元が気になるし、みんな使っているから…とアイセラムやアイクリームを使ったほうが良いのかと悩んでいる人が多いです。

エステティシャンの筆者の答えは、“必ずしも必要ではない”です。
アイセラムやアイクリームは、ケアの目的によってアイテムごとに保湿成分・エイジング成分・美白成分が配合されていますが、化粧水・美容液・クリームといった日々のスキンケアでも十分カバーできることも。それでも足りないのであれば、アイケアアイテムをプラスすると良いと思います。

目元の悩みと言えば、目のまわりの乾燥・乾燥による細い線状のシワ・目袋の下のたるみ・目尻のシワなどです。目のまわりの乾燥や乾燥による細い線状のシワは、「日々の化粧水の量を増やす」「コットンパックをする」「保湿クリームを目元に重ねる」などで予防することができます。

そのうえで物足りないのであれば、アイセラムを補うのがおすすめです。目袋の下のたるみ・目尻のシワなどは表情筋の低下が原因なので、エイジング成分が配合されたアイクリームを選ぶと良いでしょう。

その他のよくある質問

・1か月使ってみたけれど、効果が感じられなかった
正直言って、スキンケアは1か月使用したからといって劇的に変化するものではありません。乾燥・肌荒れ・乾燥によるシワであれば、うるおいやハリ、肌の質感の変化などの小さな変化を短期間で感じることもありますが、深いシワ・ほうれい線・目尻のシワ・シミなどは数か月間継続することで効果を感じるものです。

・使ってみたけれど合わなかった
プロが判断する“合わない”という表現は、スキンケアを使用してすぐ~1週間以内に赤みや湿疹、かぶれなどのアレルギー反応が現れることです。すぐに効果が感じられないからと言って「合わない」という表現とは別物です。

・高価なスキンケアのほうが良い?
スキンケア選びで重視すべきことは、
(1)自分の肌状態や悩みに合ったスキンケア成分が配合されていること
(2)ケチらずに適量~少し多めに使うこと
(3)無理のない価格のアイテムを選ぶこと

です。高価なスキンケアだからと言って必ずしも良かったり全ての人にマッチしたりするとは限りませんし、高かったからもったいないと使用量をケチっていては効果は期待できません。選ぶポイントの見方を変えてアイテムを選びましょう。

いかがだったでしょうか。「そう思っていた」「良かれと思って使っていた」という人はぜひ、参考にしてみてください。
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筆者情報

寒川あゆみ
大阪 エステサロン private salon Laule’a代表、美容ライター、講師。自身のコンプレックスから美容、エステティックの道へ。サロン業、講師、美容ライターとして美容情報や美容法を発信中。
Instagram @laulea.beauty

文/寒川あゆみ

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