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現役キャンパーに聞いた!超賢すぎるファミリーキャンプのテクニックとは?

  • 2024.5.12

ファミリーキャンパーは、子連れキャンプをどう楽しんでいるのだろうか。
そこで座談会を開いて、実際の親御さんたちに話を聞いてみた。
今回は、キャンプ場の選び方や子どもたちとの過ごし方について。

左上から時計回りに、田中志穂さん、橋本沙織さん、早川将志さん、前村詩織さん

キャンプで感じる子どもの成長

ーー 皆さん、子連れキャンプのキャンプ場選びで気をつけていることってありますか?

橋本 キャンプ場はいつも子ども目線で選びます。
娘が小さいうちは、テントのそばに遊具がたくさんあって、親が作業しながらでも子どもを見守れるようなキャンプ場が便利で助かりました。

トイレや洗面所など、水周りの綺麗さも気にしますね。
また、静かに楽しみたい大人向けのキャンプ場で周りに迷惑をかけるのも申し訳ないので、家族連れが多いか、キッズフレンドリーかどうかなど、予約サイトのレビューなどで事前にしっかりチェックしています。

早川 我が家は昨年、テントサウナ付きのキャンプ場に行ったんですが、サウナで体が温まったら外の水風呂に飛び込む、という体験に子どもたちは大喜びでした。
非日常のアクティビティを楽しめるキャンプ場はいいなと思いましたね。

前村 うちの子どもたちは水遊びが好きなので、流れが急でない川や、水が綺麗な浅瀬が近くにあるかどうかを重視しますね。
もちろん水難事故を防ぐために、「大人がいないときはお水に入っちゃダメだよ」というのはよく言い聞かせます。
あとは温泉! 車ですぐのところに温泉があるかどうかは、欠かせないポイントです。

橋本 温泉は重要項目! 特に涼しい季節はマストですよね。

ーー 話変わって、キャンプで子どもの成長を感じたエピソードは何かありますか?

早川 我が家の子どもたちは、家だとYouTube漬けなんですが、キャンプでは積極的にお手伝いをしてくれます。
また、普段は好き嫌いが多くてお菓子ばかり食べたがるのに、キャンプでは、嫌いな野菜も全部食べてくれる。
親が一生懸命火おこしや料理に格闘するところを見ているせいかもしれません。

橋本 同感です! 娘も普段より色々と手伝ってくれるし、どこからかお花を摘んできて食卓に飾って、「みんなでご飯を楽しもうね」なんて粋なはからいをしてくれたことも。
日常では気付けない成長を感じますよね。

前村 うちは、基本的には、親がしていることは全部子どもにも一緒にさせます。
焚き付けの枝拾いからはじめて、火おこしも早い時期から教え込んだので、上の子は、小学校3年生にして焚き火マスターになりました。

早川 えぇっ! うちもそろそろ小2の息子に引き継ぎしてみようかな。今は、野菜やお米を洗ってもらう程度なので。
3歳の娘は、「トントントン」なんて言いながらハンマーでペグを打ってくれます。
まだそんなに力がないので実務的には何のメリットもないのですが(笑)、手伝ってくれようとする姿勢が可愛らしいですよね。

我が家ならではのキャンプの楽しみ方

ーー ここであらためて、皆さんの「我が家流・キャンプの楽しみ方」を教えてください。

早川 毎回、焚き火でマシュマロを焼きます。炭火で焼いた焼き芋も甘くて子どもに好評でしたね。
美味しい料理をほおばりながら星を眺めると、子どもたちがいつもより心を開いてくれ、会話が弾むのもうれしいです。

前村 食でいえば、道の駅で地元の食材を買うのが好きですね。
その土地にしかない調味料や見たことのない野菜を、どう料理しようか考えるのが楽しい。

それから、複数の家族で行くグループキャンプは最高ですよ。
特に子どもが小さいうちは、子ども同士遊ばせられるし、料理も「1家族1品ずつ作ろう」なんて分担できて、とってもラク。

子どもたちが寝静まったあとの晩酌タイムも楽しいですしね。
たいてい翌朝は二日酔いで起きられない人も出てくるんですが(笑)、大人の手が多いから、何とかリカバーできちゃう。

橋本 お酒好き同士のグループキャンプは私も大好きです。
それから我が家は、昼間は大自然でのアクティビティを楽しみつつ、夜はコテージでリラックス、といった「いいとこ取り」のスタイルが合っているのかな、と最近思っています。

夫は枕が変わると寝られないタイプで、帰省時にも「いつもの枕」を持参するほど。
娘もお気に入りのブランケットなしでは寝られず、眠りに関してはセンシティブな家族なんですよね。
だからテント泊にこだわらず、夜はベッドかお布団、というグランピングでいいかな、と(笑)。

田中 我が家もグランピングから始めようかな。うちは上の娘が中学生で、日常をSNSによく投稿するので、
「映え」を気にしたキャンプにしてあげないと、と思います。
準備は大変そうだけど、お洒落なキャンプ飯にも挑戦してみたいですね。

ーー 皆さん、最後にひと言ずつお願いします。

早川 上の子は最近、家族でいるよりも友達と遊ぶ方が楽しい年頃になってきたようです。
でもキャンプならではの家族のコミュニケーションは、ずっと大切にしていきたいです。

橋本 そうですよね。娘と一緒にキャンプに行けるチャンスってあと何回あるだろう。
彼女が大人になっても思い返してくれるような、素敵な思い出をたくさんつくっていきたいですね。

前村 キャンプは不便であればあるほど思い出にも残るし、家族の絆も深まると思っています。
あれが足りない、でもこうすればいいか、と臨機応変に家族で考えて行動するなかで、キャンプでしか見られない子どもの表情や知らなかった自分の一面に出会える。
これからもそんな経験を味わっていきたいですね。

田中 皆さんのお話を聞いて、キャンプの色々な楽しみ方を知り、一度は鎮火していたキャンプ熱が再燃しました。
今年のデビューに向けて、買い忘れがないか、ギアを見直してみます!

TEXT/中村茉莉花
出典/ガルビィ2024年4月号

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