Text by 石井彰(編集部)
秋春制で行なわれているサッカーのリーグはこの5月がクライマックス。多くの国でコンペティションの優勝者が決まりつつある。
今回は「今年すでにヨーロッパでタイトルを獲得した日本人選手」をまとめてみた。
守田英正
クラブ:スポルティングCP
優勝した大会:ポルトガルリーグ
優勝した大会での個人成績:27試合2ゴール4アシスト
今をときめくルーベン・アモリン監督率いるスポルティングCPで絶大な信頼を受ける守田英正。チームの中盤に欠かせない攻守の要として27試合に起用され、2ゴール4アシストを記録した。
そして5月4日に行なわれたポルティモネンセ戦で勝利したあと、2位のベンフィカがファマリカンに敗れ、クラブの歴史上20回目となるリーグ優勝を果たしている。
遠藤航
クラブ:リヴァプール
優勝した大会:リーグカップ
優勝した大会での個人成績:4試合1アシスト
今季シュトゥットガルトから驚きのリヴァプール移籍を果たした遠藤航。30代で初のイングランド・プレミアリーグ挑戦、さらに移籍金も高額だったために賛否両論が巻き起こったものの、最終的にはチームに欠かせない存在になった。
前半戦ではなかなか出場機会が与えられなかったが、冬になってからはあらゆる試合でプレーするなどタフさを見せつけた。4月25日に行なわれたEFLカップの決勝でも延長戦を含めて120分フル出場し、タイトル獲得に貢献している。
町田浩樹
クラブ:ユニオン・サン=ジロワーズ
優勝した大会:ベルギーカップ
優勝した大会での個人成績:3試合2ゴール
2022年1月に鹿島アントラーズからユニオン・サン=ジロワーズに貸し出された町田浩樹。1年半ほどは怪我もあって苦しいシーズンを送ったが、今季は満を持して最終ラインの一角に定着。安定したディフェンスで欠かせない存在となった。
リーグでは無得点ながら、カップ戦では3試合で2ゴールと大爆発。9日に開催された決勝戦では、アントワープ相手にコーナーキックからゴールを奪取。勝利に大きく貢献している。
上田綺世
クラブ:フェイエノールト
優勝した大会:KNVBカップ
優勝した大会での個人成績:4試合0ゴール
今季セルクル・ブルッヘからオランダ・エールディビジの名門フェイエノールトへと移籍した上田綺世。メキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネスのバックアップという立場にあるため、リーグでは24試合4ゴールとなかなか力を発揮できなかった。
カップ戦に当たるKNVBベーカーでも4試合中3試合で途中出場とプレー時間は限られたものの、先月21日に行なわれた決勝でNECナイメーヘンを1-0と下し、優勝メダルを受け取っている。
熊谷紗希、南萌華
クラブ:ローマ
優勝した大会:セリエA
優勝した大会での個人成績:23試合5ゴール(熊谷)、22試合0ゴール(南)
今シーズンも女子セリエAを制覇し、2連覇を達成したローマ。その中で主力として活躍を見せたのが二人の日本人、熊谷紗希と南萌華だ。
彼女たちが所属するクラブは開幕からなんと12試合を連勝するという圧倒的なスタートを切り、先月26日に行なわれた試合で2位のユヴェントスがインテルに敗れたことで優勝が決定。なんとこの段階で20勝1分け1敗という圧倒的な成績であった。