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「友だちが部活を辞めたら?」ヤングケアラーが近くにいたとき、できる声がけとは…北海道初の試み【北海道・恵庭市】

  • 2024.5.11

家族の世話や介護に追われる子どもたち。

「ヤングケアラー」への理解を深めてもらおうと、北海道恵庭市の学校で出張授業が始まりました。

北海道ヤングケアラー相談サポートセンターの加藤高一郎センター長に「ヤングケアラー」とはどんな子どもたちのことをさすのか聞いてみました。

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「家の中の事が大変になってきて、部活や自分の時間をできなくなってくる。当たり前にやっていることができなくなる状態をヤングケアラーっていいます」

恵庭市の柏陽中学校で全校生徒が耳を傾けるのは、ヤングケアラーについて学ぶ授業です。

ヤングケアラーとは大人に代わって、日常的に家族の世話や介護をしたり、家計を支えるためにアルバイトをしたりする18歳未満の子どもたちです。

当事者が支援が必要と自覚しにくい、つまり「助けて」と言いにくいことが、課題となっています。

この出張授業は、恵庭市が4月施行した「ケアラー支援条例」の取り組みのひとつとして、支援団体と連携し2024年度、市内すべての小中高校で行います。

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ヤングケアラーへの理解を深めてもらうことが目的で、マチの全ての学校で授業を行うのは、北海道内初の試みです。

北海道ヤングケアラー相談サポートセンターの加藤高一郎センター長が「友だちが部活を辞めることになったらどうする?」と生徒に問いかけます。

生徒は「相談に乗るぐらいしかできない」と答えましたが…。

加藤センター長は「実はこれだけでいいんです」とにっこり。

相手の話を聞くというのが、とても大事だと生徒たちに話しました。

受講した生徒は「ヤングケアラーは言葉しか知らなくて…。周りにそういう事情を抱えている人がいたら、もう少し自分も気を配ったり、声をかけることが大切だと感じた」と話していました。

加藤センター長は「子どもたちが孤立しないように“困ったことがあったら話していいんだよ”っていう環境を作ることが大事と思っている」と話します。

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「人に話すことで何かが変わることを実感してもらいたい」

そんな思いで活動を続けています。

北海道ヤングケアラー相談サポートセンターでは、家族に関する悩みは一人で抱えこまずに、いつでも電話で相談してほしいと呼びかけています。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年4月24日)の情報に基づきます。

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