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職場の人や家族が【燃え尽き症候群】だったら、どう声をかける? 誰かを救う適切な言葉 & NG言葉

  • 2024.5.12
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がんばりすぎたあと、なんか調子が戻らない、無気力になっている……など、そんな経験ありませんか? もしかして、その症状は燃え尽き症候群かも! 今回は、職場の人や家族、友達など身近な人が燃え尽き症候群になってしまったときの適切な声かけをご紹介します。

池井佑丞さん

医師。健康経営クラウドサービス企業・リバランス代表。内科や産業医、訪問診療に従事するかたわら、プロキックボクサー、トレーナーとしても活躍。さまざまな企業で、労働者の健康管理に携わる。著書に『燃え尽きさんの本』(かんき出版)

職場の人、家族が燃え尽きてしまったときになんて声をかける?

職場の同僚や友人が燃え尽き症候群のような状態だったり、「私、燃え尽きてるかも」と相談された場合。適切な声かけをすることが大切。
特に、メンタルが弱っている人にはかけてはいけないNGワードは、下記を参考に。うつが疑われるときは、迷わず受診するように勧めましょう。

<かけたい言葉>

「大丈夫? 心配だよ」
ただ、「大丈夫?」というだけではなく、「体調悪そうだけど……」など、心配しているのだということをストレートに伝えると、心を開きやすい。

「確かにそれはシンドイね!」
意見や質問をする前に、相手の「つらい」という心情に、まず理解を示すこと。しっかり受け止めて、自分は理解者であると示して。

「いつでも相談にのるよ」
自分から相談することに抵抗感がある人も多いのが現実。本人が SOSを出したいときは、受け入れる態勢が整っているということを示して。

「今はゆっくり休みましょう」
疲労がたまっていても、休めないと感じている人も多いはず。心身ともに疲弊しているなら、休んで OKという選択肢を示すことも重要です。

<NG言葉>

「そうなんだ、でもそれって…」
「でも」が出た時点で、「批判される、否定される」という気持ちになってしまい、心のシャッターが下りてしまう。焦って提案するのはNG。

「どうしてそうなっちゃったの?」
本人は原因を考える余裕がない状態であることがほとんど。解決策を探ろうという提案でも、それ自体がストレスになる可能性があります。

「〇〇すべきなんじゃない?」
社会人として、そこはがんばるべきなんじゃない」など、「~すべき」という提案はたとえ正しくても、それをいうタイミングではありません。

「考えすぎじゃない?」
真剣に悩んでいるときに、軽く受け止めている言葉をかけてしまうと、「この人には相談できない」と、心を閉ざしてしまうことが多いです。

text:Ema Tanaka illustration:Kayo Yamaguchi
リンネル2024年4月号より
※画像・イラスト・文章の無断転載はご遠慮ください

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