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アメリカ式お金の教育「貯金箱は3つ用意」!消費するより幸福度が上がるお小遣いの使い道は?

  • 2024.5.11
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アメリカでシングルマザーをしながら、子育てについて発信しているひろこです。アメリカ人は家庭でのお金の教育を、子どもが未就学児の頃から始めている人が多いのですが、その内容にも日本との違いを感じます。お金の教育に”Giving”という慈善教育が含まれていて、小さい頃から寄付について学んでいるのです。アメリカではスーパーで買い物をする際にも、クレジットカードの決済画面に「小児病棟に1ドル寄付しますか?」と表示されているなど、日常的に寄付をする文化が根付いていると感じます。学校でも寄付を募るイベントがたくさんあります。中でも驚いたのは、子どもがトラックを1周走るごとに5ドル寄付をするというイベント。自分の子どもが頑張って走れば走るほど、親の寄付額が増えるという面白い発想ですよね。

貯金箱は3つ用意する

アメリカの家庭でよく行われるお金の教育に、貯金箱を3つ用意するというものがあります。・Spending (使う) 自分のために使うお金・Saving (貯める) 少し先の将来に使うお金・Giving (あげる) 人のために使うお金おこづかいでもらったお金をこの3つに振り分ける。これは、子どもに「使う」以外のお金の概念を教えるのに役立つ方法です。マイクロソフトの創業者のビル・ゲイツ氏もお金の教育や慈善教育の一つとして、おこづかいの3分の1は必ず“Giving(あげる)”の貯金箱に入れるように子ども達に教えていたそうです。3分の1だと少し負担が大きいので、我が家では「入ってきたお金の10分の1」を目安にしています。小さい子どもにはお金が貯まっていく様子が目で見て実感しやすいように、透明な入れ物を使うのがおすすめです。「使う」、「貯める」と違って「あげる」は、「自分」ではなく「みんな」のお金という視点を持たせることができることもポイント。のちに投資を教えるときに、とても役に立つ考え方になると思います。

どうやって「寄付」を教える?

まずは身近な人にプレゼント

子どもにいきなり「寄付をしよう!」と言っても、なかなかピンとこない子が多いと思います。全く知らない人に自分のお金を寄付するというのは、子どもにとってはとてもハードルが高い事ですよね。最初は私の息子もそうでした。「ぼくが一生懸命お手伝いしてもらったお金なのに…...」と、おこづかいの一部を「あげる」の貯金箱に入れることをしぶっていました。なのでまずは寄付ではなく、「あげる」のお金を使って、家族やお友達などの身近な人にお菓子をプレゼントすることから始めました。初めて自分のお金でお菓子をプレゼントしてお友達の喜んだ顔を見た時、息子もとても喜んでいました。

まずは親が困っている人達に寄付をする

そこから、世の中で起きている問題を子どもと話していきました。私:地震で家が壊れちゃって困っている人達がたくさんいるんだって。何かヘルプをしたいと思ってるんだけど、どう思う?息子:すごく遠くに住んでるのに、どうやってヘルプするの?私:お金を送るのはどうかな?そしたら食べ物とか必要なものが買えるんじゃないかな?こんな風に、まずは親である私が積極的に困っている人達に寄付を始めました。その時に、どんな人がどんな風に困っているのかを、息子にもしっかりと話すようにしています。地球儀や地図を見せながら話すと、子どもにもより分かりやすくなるのでおすすめです。動物が好きな子だったら動物保護団体があることを教えたり、子どもが興味のあるジャンルの話をするのも良いと思います。

寄付を習慣化すれば幸福度が上がる⁉︎

お金を寄付したり募金したりすることは、もらった側だけではなく、実はあげた側の生活にも影響するということが心理学でわかっています。人は自分が持っているお金を自分のために使うより、自分以外の人に使った方がより幸福を感じることができるそうです。しかも、使ったお金の金額には関係がないそうです。ハーバード大学の研究では、「プレゼントを買ったり、慈善事業に寄付した人は、1日の終わりに幸福度が大きく高まり、自分のためにお金を使った人の幸福度は変わらなかった」という結果も出ています。子どもに寄付の習慣を教えると、子ども自身の幸福度も上げることができるなんて素敵ですよね。

寄付で教えられること

寄付をして困っている人を助けることで、「自分も社会の一員だ」ということを子どもも感じられるし、逆に「自分が困った時は人に助けを求めて良いんだよ」と教えられるのではないかと思っています。お金の教育や寄付について、みなさんが家庭で取り組んでいることがあれば是非教えてください!

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Instagram:ひろこ(@hirorokok)

著書『LA在住のママがやっている アメリカ式・はじめてのお金教育』

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